百円の恋のレビュー・感想・評価
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邦画も捨てたもんじゃない
熱い、燃えるように熱い。
邦画で感動したのは、思い出せないくらい久しぶり。実に良かった。なぜ、この映画が評判にならないのか理解できない。俳優も脚本も全て良い。安っぽい恋愛ドラマなんか糞食らえ。
さすがです。
日本アカデミー賞でこの作品を知り、今回初めてレンタルして観ましたが素晴らしいです。
安藤サクラさんの演技を初めて見て、あそこまで残念さや生々しさを出せる役者さんは少ないと思います。
脚本も映画にありがちなハッピーエンドや薄い内容ではなく、リアルさがにじみ出ていました!
流行りの役者さんやストーリーを一切使わず、演出で魅せるこの作品は素晴らしいとしか言いようがないです。2週間で撮ったというのも驚きました。
私も今からでも何かを始めてみようと思います。
安藤サクラがますます好きになった!
日本アカデミー賞で安藤サクラが最優秀主演女優賞を取った本作品。半年ほど前にWOWOWで放送したのを録画してそのままだったのをやっと観る。
最初グータラ生活でトドのような体型だったのが、ボクシングに目覚めてからどんどん引き締まって顔付きも変わって行く安藤サクラがすごい。トレーニングしているところはロッキーみたいで結構ベタだけど試合のシーンはかなりリアル。殴られてるのは痛そう。
全体的にはなかなか面白かったけど、エンディングで流れたクリープハイプの甲高い声は生理的に嫌いなのでかなり冷めてしまった。
【面白かった又は印象的なシーン】
◉自堕落な生活をしてる一子が夜中に自転車で百円コンビニへ行くところ。重そうに自転車を漕ぐ背中。ダルダル感半端ない。
◉風邪で倒れた一子に「これ食えよ」と狩野が焼いた肉を出す。食べる一子。肉が固くてなかなか噛み切れず割り箸まで折れる。泣き笑い(笑い泣き?)する一子。
◉「マジすか」しか言わないコンビニのバイト君。
◉ボクシング試合後に「勝ちたかった‥‥」とめそめそ泣く一子。少し離れた所に立つ狩野。抱き寄せるのかと思いきや、しばらく放置してから「飯でも食いに行くか」と泣き止まない一子と手を繋いで夜道を歩いて行くラスト。
安藤サクラの演技
だらしない身体や胸を晒し、胸を揉まれ、殴れた酷い顔のカット、不器用でどん底の女性が恋をきっかけにボクシングを始め変化する、難しい役柄でも完璧な演技。
女性が演じるには最悪な役を本気で演じる安藤サクラは凄い。
自称残念女子達よ…見るがよい
まず、実家の生活感ある汚さは、そのまま汚い家を撮影したのか、美術さんが心を込めて汚くした感じがしてとても好きです。
言いたいことが一言あって
映画でもドラマでも漫画でも
「私は残念女子をうたった作品にうんざりしてるんだ!!」
出てくる残念女子はなんだかんだで、美人だったり、モテたり、金があったり、才能あったり社会的地位が確立して表現されている残念ぷりを簡単に超えていくのでどっこも残念なんかじゃない。
残念女子とでもうたえば売り上げ上がんのか?とでも聞きたくなるほどに残念女子作品が世に蔓延するが、
あくまでも商業用残念女子なので鑑賞のテンションを維持できる為にそれなりの社会的地位は確立された個体ばかりである。
しかし、この作品はどうだろう。残念女子とはうたってないが社会的地位が無に等しく残念女子どころの話ではない。よくここまで描写したと言わざるを得ない。
こんなのでは映画鑑賞のテンションが下がる一方だと思われがちだが、
それ以上に周りのキャラクター描写が丁寧で、役者もよく、ギャグもセリフまわしもきれていて、主人公が鬱屈とした世界の中で生きてるかんじがものすごく伝わってくる。純粋に作品のパワーが強いので、テンションが下がるどころが上がる一方だ。
結局は、自称残念女子系作品は観客のテンション維持に努めようがつとめまいが、作品として骨細なものが多すぎなので、えらそ〜〜にいうがこれでも見て欲しい。それぐらい嫌いなの。
その分この映画の凄さが際立っているのは言うまでもない。
こういう邦画が増えてほしい
スタローンは売れなくてどうしようもなくて3日で脚本を書いて主演してアメリカンドリームを掴むわけですが、この作品もそれですね。監督、脚本、主演の賭けている思いに感動します。ありきたりな話ですが、作家性を色濃く感じます。それでいて優れたエンターテイメントになっている。ロックの初期衝動のような、僕らのどうしようもないところを深くえぐってくる。勝ちたかったと号泣するところよかったです。そりゃそうだよ。勝ちたいよ。でもイチコは勝ってます。自分を変えるために「やる」ときめた時点で勝ってます。安藤サクラ、最高でした。この作品で間違いなく大女優になったと思います。
「なにぶりっ子してんだ。コロスぞ」がツボに。 オープニングのテロッ...
「なにぶりっ子してんだ。コロスぞ」がツボに。
オープニングのテロップのセンスとか100円コンビニってゆう舞台設定とかほんとかわいい。
安藤サクラかっこえぇ。
打ち込めるモノを見つけたら勝ち
結婚もせず、仕事もせず、親のスネをかじりながら堕落した生活をしている一子。妹との喧嘩がキッカケで家を出て一人暮らしを始める。
周りは駄目な人間ばかり。鬱病のコンビニ店長、ギャンブル好きのオヤジ、 廃棄弁当を貰いにくるおばさん。ボクシングをしている狩野に惹かれるが、狩野もボクシングを失って負け犬になっていた。その狩野にも捨てられる。
そんなどん底の中、ひょんなキッカケからボクシングを始める。嫌な事がある度にボクシングに打ち込む一子は、ボクシングを始めてから徐々に気持ちが変わり始め、受け身の人生から脱し始める。
ボクシングの試合を終えた一子が吐き出した「一度でいいから勝ちたかった」という言葉は胸を刺す。人生は、何歳からでもチャレンジ出来る。
最後は前のめりになって
人間臭い映画だなぁ。と少々引き気味に観ていたらまさかの展開に途中から前のめりになって観てしまいました。
守りに入ってる自分に喝!を入れられたような人間ドラマでした。
●役者魂に惚れる。
こういうの役者魂っていうんだろうな。惚れるね。安藤サクラに。絶品だ。新井浩文もいい味出てる。ホント。
作品は、日常にあるクライマックスというか。ひきこもりが、ひょんなことからボクサーに。
その変わっていく様が恐ろしく素晴らしい。途中から思わず姿勢を正して観たわ。
彼女を取り巻く人々もヒドイ。底辺だ。シュールで笑えるけれども。このへんの人物描写もリアルだわ。ものスゴイ役者揃い。
スカッとする
ヤンキー姉妹、自営業の潰れそうな弁当屋、社会の底辺たちの集まりの100均コンビニ。彼氏は仕事転々としてるプー太郎みたいな感じだし。こんなんばっかで見てて気が滅入るけど、それでも最後はすかっとする。一子は多分負けるんだろうなて予測はしてたけど、それでも今まで引きこもりだった一子が夢中になれたボクシング。何かに夢中になれるのって素晴らしい!
それとあのお喋り好きなおっさん店員超いそうなタイプ!笑(^^)
好みじゃない
気持ちが悪かった。この一言に尽きる作品。
ある意味で演出が成功してると言えなくもないけれど、
序盤から中盤にかけてひたすら繰り返される生活描写。
これが生々しいうえに冗長というか、
なんか無理に悪臭を嗅がされているような気分ですごく不快。
冗長と言えば作品全体のテンポも悪く、気持ち悪い。
それでクライマックスのボクシング。
さすがにここからはスッキリ見せてくれるだろうと期待したのに、
入場シーンの長ったらしいスローモーションに加えて、
あろうことか試合中にもスローモーション。
極めつけに試合後、主人公は自分を捨てた男の前で泣く。
これが豪快に泣いてくれるならまだしも、辛気臭くじっとりと。
もう全編通して気が滅入る。
勘弁してくれ、早く終われって思いながら観てました。
ただ、賞を獲っただけあって安藤サクラの演技が見事だと思います。
僕は好きじゃないけど。
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