「伝説のコンシェルジュのお話」グランド・ブダペスト・ホテル　@Fxxk4everさんの映画レビュー（感想・評価）

ホテルの現在の所有者「ゼロ」が、宿泊客のジュード・ロウに話す、昔話。

色彩や撮影のカットが、素人目でもよく練られているとわかる。

戦争が近づき、ホテルにもその影響が出始めた頃に、ゼロはベルボーイとして雇われ、このコンシェルジュにホテルに関する色々なことを教わる。

そしてこのコンシェルジュは戦争や権力、あらゆる不条理に対して毅然とした態度を取り、ホテルを守り、ゼロを守ったのだった。

ゼロ「彼の世界は、私が来た時とっくに終わっていた。でも、見事に幻を維持してくれた」

ホテルのベルボーイとして雇われた時には、もう立派なホテルで存続できないのだけれど、それを隠しつつ、ホテルのノウハウや振る舞いを教わったことを、一言で言い表している。

財政や政治的な面で続けるのが困難なだけで、業種としては続くからねー。