思い出のマーニーのレビュー・感想・評価
全84件中、1~20件目を表示
『この太っちょブタ』🐽信子の度量と器の大きさに感服‼️
思い出のマーニー
🇯🇵北海道 札幌-釧路など
両親がいなく、親戚のおばさんと住む、友達のいない喘息持ちの中学生が主人公。
夏休みを利用して釧路の空気の良い親戚の家にホームステイ🏠する。
散歩で見つけた湿地帯にある洋館。
満潮の時だけその洋館に住む金髪の女の子マーニーと会う事で、不思議な体験をしていく思い出ファンタジー‼️
◉68E点。
★彡なんかほぼホラーチックで怖かった。
最後はスッキリしましたが、なんか病的で暗いクライムヒューマンストーリーでした。
実は1度目の鑑賞はレンタルで全く意味が分からず2度目はテレビ放映📺で鑑賞!
❌ヤバかった点。(怖い!)
1️⃣主人公が、ちょくちょく道端で寝ている?
又は気絶している画角が怖い❗️
2️⃣主人公の逆恨みが行き過ぎて怖い!
★彡サイコパスではないかと思うキレ方がヤバし‼️
3️⃣大人のキャラクターがマーニー含めてみんな病んでいるのが怖い❗️
★彡マーニーの両親も今で言う、ネグレストだし、マーニーの子供も積木くずし的な生き方で、事故るし、老後のマーニーもあっちゅうまに逝ってしまうし、なんやねん💢
4️⃣こんなん理解できる小学生いたら怖い‼️
★彡あらすじが書ける小学生がいるとしたら東大合格できますね!マジで😅
⭕️良かった点。
1️⃣『この太っちょブタ』🐽と主人公が言った後の信子の度量と器の大きさに度肝を抜かれた⁉️★彡この信子の器が大き過ぎて政治家にもなれるくらい感心しました。
🤫🪢👒🛶
🈲ネタバレ保管記憶用
マーニーは主人公のおばあちゃん。
マーニーの両親が亡くなった後、2年くらい引き取ってこの洋館で育てていた?
そして今の主人公はおばさんに育てられていた。国から支援をもらって。
マーニーは裕福な家に住んでいたが、親の愛が薄くややネグレスト状態。たまに行われるパーティーでドレスを着たりする事で楽しむ様にしていたが、両親はすぐに出張で何処かに行ってしまい、意地悪なお手伝いに面倒を見てもらっていた。マーニーのトラウマ!
そこから、マーニーは良き男性と知り合い、結婚して子供を授かる。この子が主人公の母親だった。
マーニーの夫は病気で亡くなり、マーニーも心を崩して、子育てをリタイヤしてしまい、子供は施設に移り、マーニーを恨んでいる。
この子が母親になり主人公を育てていたが、夫と事故死してしまう。
★彡なんだこの負の連鎖!ヤバいね。
そして今の主人公の生き方になっていく!
心が揺れる作品
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主人公の少女は喘息の療養でしばらく田舎で過ごす。
しかし不器用で友人も出来ず、自己嫌悪に悩まされる。
そんな折、長年誰も住んでいない洋館でマーニーという少女に会う。
マーニーは明るいがどこか寂しげな雰囲気を持ち、2人は意気投合。
お互いを最も好きな相手と呼ぶが、交流は2人だけの秘密の約束。
そしてある時期からしばらく会えなくなったり、
洋館に引っ越して来た別の家族によりマーニーが過去の人だと知ったり、
何者かもよく分からないなままに主人公はマーニーを愛する。
しかし置いてきぼりにされたり、幼馴染という男の名前で呼ばれたりで、
不当な扱いを受けた日、主人公は裏切られた気持ちで一杯なる。
しかしマーニーに最後の挨拶をされ、何かを悟ったように全てを許す。
やがて洋館の娘が見つけた日記や、絵描きのおばさんの口から真相が判明。
マーニーは豊かだったが放置されがちな子供で、女中からも苛められていた。
やがて幼馴染と結婚するも死別し、娘は家を出て行き、不幸な人生だった。
そしてその娘の子供が主人公なのだった。
こういった経験の中で、自分を育てたおばさんにも心を開くようになり、
また周囲の人達にも素直な自分で接することが出来そうになった。
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結局よく分からなかったし、あえて曖昧にしているのかも知れないが、
おそらく主人公はマーニー婆さんから色々な話を聞いた記憶が残っていて、
洋館にいたマーニーと交流したのも彼女の空想だったんだと思う。
2人の寂しい少女同士の心の交流がいじらしくも美しく、
涙が止まらないというほどではないが、心が動かされる作品だった。
西洋では割とポピュラーな話みたいやな。
有村架純さん声優デビュー作です。
のどかな田舎に行って、不思議な体験をする話です。
過去と現実の境目が曖昧で不思議でした。
きちんと伏線回収してるので良かったです。
個人的な見解ですが、やはり灯台という建造物は古代文明の痕跡かもしれないなあと思いながら観ました。
大冒険するというわけではないけれど、内容が濃くて面白いです。
Blu-rayを購入して何回も視聴しています。
釧路湿原が、現在読んでいる『ザリガニが鳴くところ』を連想させた。
原作を読んでいたので、結末が分かっていたが、設定が北海道だったので、多少面を食らった。
1964年の釧路湿原に洋館が建っている訳がないし、地元の神社で七夕祭りをすると言った設定も理解出来ない。1980年代に釧路、根室、厚岸は何度も旅行したことがあるが、このアニメのイメージは全く無いし、霧多布と言うくらいなので、いきなり、雷がなって、嵐になることも無い。いくら異常気象と言えども。
つまり、このアニメ映画の舞台はやはり、イギリスであるべきで『嵐が丘』にリスペクトすべきだったと思う。原作は嵐が丘をリスペクトしていると思うから。
しかし、内容や主旨は変えておらず、良かったのではないだろうか。
西洋はこう言った『フライング・ダッチマン』の様な幽霊話として創作する。日本は『トトロのトロール』の様な『地縛霊』として描く方が多いと思うが。
大オチは良いけどネタ振りが…
前半がとにかく退屈で面白くない。
背景はさすがというクオリティできれいだし、アニメーションも動きはありますが、
逆にいうとシナリオの中身がない場面やどうでもいい移動のシーンが多い。
また後半のオチへの伏線も少しはあるが、それが単純に面白くない。
視聴者の「?」を説明しないで置いてけぼりのまま進んでいくので、つまらなさに拍車がかかっている印象。
他のジブリ作品では大体ある「壮大なアクションシーン」もなく、ロケーションもほとんど変わらないので、こじんまりとした印象。
主人公も反抗期のキャラ設定があるとはいえ、性格の憎たらしさがすごすぎて「味方」としてみづらい。
前半は胸糞の悪くなるシーンがやたら多く、一気に引き離されます。
あと無口のおっさんをからかうガキ共のシーンいるか?と。
現代のあの年頃のガキが大人をからかうことにいまいちリアリティはないし、「あの人は無口な人」という説明だけでよかったのでは?
愛着の湧くキャラがほとんどおらず、魅力的に感じた登場人物はマーニーとメガネの娘くらいでした。
塔に向かう以降の展開は良かったです。
物語の後半でマーニーを許す盛り上がりのシーン、
おばけオチ、お婆ちゃんオチ、補助金問題解決など。一気に全てがクリアになる感じです。
とはいえ前半が面白くないし、主人公が同情できないくらい憎たらしいのでまあまあです。
映画だと冗長で長すぎたかもです。
ラスト20分
開始100分まではマーニーの正体が分からずモヤモヤするが、久子の説明により全ての辻褄が合う。ただ杏奈がなぜあんなに寝落ちすることが多いのかは謎のまま。あんなだけに。
誤解を招く作風であり、悪い方向に期待を裏切られる
お話は主人公の『自分大嫌い』発言から始まり
説明不足なまま田舎に預けられる事に。
しかし性格破綻者な主人公は心優しい人とも馴染めず
自爆気味に追い詰められていく
そんな中
見えたり消えたりする謎の少女
『マーニー』と友達になる
はたして、その正体は夢なのか、空想なのか
と言った物語
その正体は不明なまま終わるが
マーニーとは主人公の祖母だった、というもの。
実際幽霊であったのか、主人公の記憶から呼び起こされた妄想であったのかは謎なままエンディングを迎える。
問題点としては
①主人公の性格がひねくれ過ぎている
②主人公の母が義母であるという事以外何も分からない中
主人公の『私は不幸、自分が嫌い』
な独白から始まる為、全体が重苦しく
主人公に感情移入しづらい
③序盤から全編通して説明不足であり
視聴者から見て
『目の前の出来事が、夢なのか現実なのか分からない』という作風と相まって
1場面ごとの展開を推理しながら視聴する必要がある
④しかし、推理しながら映画を見ると
結論のありきたりさに物寂しさを覚える
結論としては
物語を紐解くのに特殊な素養が必要な作品
しかし
苦労して開けた箱の中身は『ありふれた』お話だった、という印象
これは演出、構成上の問題であったと思われ
『マーニーは四肢の末端が透けている』
だとか
『マーニーには触れる事ができない』
だとか
『マーニーは他の人には見えない』
といった演出があれば素直に楽しめたと思われる。
実際には
『触れられるし』
『他の人も見てるし』で
『実態として存在している』様に見えてくる
その為
・別の世界と繋がっているのか、とか
・主人公の空想が実体化したのか、とか
SFな展開を予想すると
『何故か見えてただけの死んだお婆ちゃん』でガッカリしてしまう。
監督が別の人であれば楽しめたと思う作品
青い瞳のシークレット
"金曜ロードSHOW!" で2回目の鑑賞(録画)。
原作は未読です。
ファンタジーの中にミステリー風味をプラス。
マーニーの正体に涙…。伏線回収が見事でした。
たった一言の悪口に振り回された
本当の両親が死んで養子、喘息持ち、言いたいことが言えない
…そんな設定の女の子はふとっちょぶたと会ったばかりの人に言えないだろう。
それなのにひとりで、嗚呼、なんて不幸なわたくし…みたいな顔をしている主人公が見ていてただひたすら痛い。
あのわりと序盤のふとっちょぶたシーンさえなければ、育ての親との関係に悩み、内気で病気がちな自分を嫌うひとりの少女として見守ってあげたいという気持ちのひとつでも芽生えたはずだ。
しかし、面と向かってふとっちょぶただなんて…それ言えるんなら、最初からもっと強く生きていけよ…とツッコミたくなってしまう。
マーニーとの異国情緒溢れるパーティーのシーンと湿っち屋敷のデザインはとてもよかった。
マーニーママがキセルを吸っていたのも、オードリーヘップバーンのようで印象的。
等身大の「嫌な娘」が描けている
米林作品に出てくる少女はこぞって「感じ悪い」娘だが、宮崎作品の少女は究極の理想像。
自分と似た処があるから微妙に不快感があるのかも、と。
西の魔女が死んだを彷彿させる自己回復ストーリーだと思った。マーニーのフワっとした巻き毛が幻想的で「思い出(過去)の人だろうな」と感じさせる演出が綺麗だった。
米林監督やるやん!
他人に心を閉ざす少女、杏奈が療養のために訪れた田舎町で出会った不思議な少女マーニー。
マーニーとの出会いにより、杏奈の心に変化が訪れる様子を描いたファンタジー・アニメ。
不思議な少女マーニーを演じたのは『阪急電車』『SPEC』シリーズの有村架純。
あることがきっかけで杏奈と仲良くなる少女、紗香の声を『桜蘭高校ホスト部』シリーズやドラマ『夜行観覧車』の杉咲花が演じている。
杏奈の主治医である山下医師の声を『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』でジブリの声優を務めた大泉洋。
無口な老人の十一の声優を、『猫の恩返し』でジブリの声優を務めた安田顕が担当している。
米林監督作品は以前『アリエッティ』と『メアリ』を観ており、どちらもイマイチハマらなかったので、本作は非常にハードルを下げて鑑賞しました。
…米林監督舐めててごめんなさい。めちゃくちゃ良い映画でした!
この映画は評価が割れて当然の作品だと思います。
アニメーション映画にダイナミックなストーリーや派手なアクションを求める人や、頭を空っぽにして観ることができる作品を好む人には全く刺さらない映画になるでしょう。
また、主人公の抱える心の問題に共感を得ることが出来ない人もなにが面白いのかわからない作品であると思います。
逆に、作品の構造を読解することを好む人や、アニメに美しい美術、機微な心理描写を求める人、主人公のアンナに感情移入してしまう人には突き刺さる作品であると断言出来ます。
いずれにせよ、ジブリ作品だからといって全く子供向けの作品ではありません。
本来なら40億円近い興行収入を叩き出せるような大衆向きの映画ではないです。
ジブリであること、興行収入的にヒットしたことがこの映画の評価を下げてしまっているという気がします。
映画の内容に言いたいことがないわけではないです。無口な爺さん十一や太っちょデブはもっと丁寧に扱うべきキャラクターだと思うし、大事なことをセリフで説明し過ぎている。
マーニーを原作小説のイメージの通りに金髪外国人と設定したことで(作品の舞台は現代日本に変更している)、良い部分もあるとは思うが、腑に落ちない部分も出てきているのも事実。
しかし、個人的にはこの映画、突き刺さりました。涙腺崩壊です。
現実と幻想の境目が非常に曖昧になっていくという作品構造は、割とありがちとはいえ、大好きな設定です。
アンナは分身であるマーニーとの対話により、心を癒していく。
お互いにあなたのことが好きと告白し合うのは、つまり自己を嫌悪していたアンナにとっての自己肯定である。
他者とのコミュニケーション不全が心の病の原因なのだとすれば、病を直すには他者との交流を行う以外にはない。
他者と関わりを持てないアンナは、自らマーニーという他者を生み出すことにより、自己の真相の内部に潜り、傷を癒すのである。
癒しの完了したアンナにとってマーニーは不要になり、2人の別れが訪れる。
その別れのシーンは涙無くしては見れないです。
あと良い点。今更当たり前のようだが、美術が綺麗。背景が素晴らしい。人物の描写も見事。
声優陣も悪くない。有村架純はイマイチだったけど。
エンディングが非常に美しい。テーマソングが素敵。
百合要素は…視聴者サービス?
とにかく個人的には非常に泣けたし楽しめた。
米林マロ監督のこれからに期待!
好き
久しぶりにジブリ作品で面白いと思いました。
思春期の女の子の心境をよく描けていて、どのシーンを切り取っても心がキュってなります。
伏線もしっかりしており最後まで画面に釘付けでした。
『私を許して』ってそういう意味だったんですね。泣きそうです。
観終わると優しい気分になれます。
ED曲のチョイスも素晴らしいですね。
不思議
二回目の鑑賞です
やっぱりよく理解はできないですが好きです
女子ならではの二人だけの関係というか、自分だけと仲良くしてほしい親友、みたいに思える人いますよね。昔は私もいたなぁ
最後までマーニーとのあの時間は何だったのか、夢なのか、本当なのか
不思議でした
でもあんなはかわいい友達がほしいのではなかったのかと(笑)私も共感します(笑)
好きな友達が他の人と仲良くしていたりするとちょっと嫉妬してしまうのも分かります!
そんな繊細な思春期の心を描いたそんな作品だと感じました。
う〜ん…
これは一体…ジブリももう終わりなのか…
途中どういうことなのか分からなくて、妄想?夢の中?性同一障害??とかいろいろ考え過ぎて全然引き込まれることはなく終わった。
おばあちゃんだったのね。幼少期に育ててくれたおばあちゃんの語りが蘇っていたのね。…にしても捻りすぎで暗い。
魔女の宅急便のような素敵なジブリはもう見られなさそう…
ひどい映画でした
ひどい映画でした。 ありきたりで退屈な内容を延々と見せられただけでした。 しかもストーリーは矛盾だらけです。 それもそのはず、 原作は外国の話なのですから。 それを日本に持ち込んだせいで意味不明になったのです。 [なぜ数十年前の日本で西洋の人たちが集まってパーティーしていたの?] など、 原作との不整合が大量に出現してしまいました。 原作通り外国を舞台にしたほうが遥かに面白かったはずです。
終盤で、 おばさんが急に [役所から、 あなたを育てるための お金をもらっていることを後ろめたいと思っている] などと話しはじめたときは意味不明でした。 なぜ急にその話をはじめたのでしょうか? 視聴者全員が [だったら養子にしろよ] と突っ込みを入れたはずです。
私は最近のジブリ作品を嫌いですが、 その中でも最悪の品質でした。 二度と みたくありません。
主人公に魅力がない
レビューみてたら評判よかったみたいですが
これがジブリラストかー…感がどうしても否めない。。。
嫌いじゃないけどアリエッティの方がすきかな。みたいな。
それも始まって杏奈が田舎へいってマーニーに出会った瞬間に
オチが読めてしまった私。
でもジブリはオチがよめたとしてもわくわくさせてくれるんやけど
今回はそれがなかったな。主人公に魅力を感じなかったせいかもしれない。。
事前にキャラデザインみたとき、
杏奈もマーニーもめっちゃいいやん!!!って思ってたから
その期待もあったせいかもしれんけど。。
ほっこり…じんわり
杏奈とマーニーの2人だけの秘密。
札幌から療養の為、親戚の家で夏休みを過ごす杏奈。
杏奈は小さい頃、両親を事故で亡くし養父母と暮らしているが、養母や学校生活に上手く馴染めず孤立していた。そんな杏奈が夏休みで経験する不思議な出来事を通し精神的に成長していく。
夢か空想か、はたまた幽霊なのか?マーニーとは誰?
湿っ地屋敷に新たな住人がやってきた事でマーニーの存在が明らかになる。
心を閉ざしていた杏奈にたった1人の親友マーニーの存在は大きかった。誰よりも大切な存在で、ずっと忘れないと誓ったマーニー。それは少女の頃の祖母だった。
杏奈は自分の出生について知ることが出来た。祖母に愛されて育ったこと、養母が自分を本当に愛してくれていること。夏休みで杏奈の心は成長し友達も出来た。
種田陽平展でマーニーの部屋を実際に体験‼︎
森の中でキノコを採るシーン、湿っ地屋敷へボートを漕ぐシーンなとなど映画と重なり良かったです。
ある金曜日の夜に、この映画をふと録画リストの中から発掘。 仕事終わ...
ある金曜日の夜に、この映画をふと録画リストの中から発掘。
仕事終わりの疲れもあったが、綺麗なアニメに癒されたいな〜という安易な欲求のまま視聴開始。ジブリシリーズの初見はワクワクします。
「自分が嫌いだ」そんな主人公アンナの内面吐露から始まりますが、暗さは感じさせないような雰囲気を感じた。
思春期の自我の強さをひた隠しにして、周囲からは疎まれ、始まった療養生活。
厄介払いの如く田舎へ…捻くれるのも頷けますw
人間関係には消極的ながらも、自分の興味の矛先には手段を選ばずに向かう…そんなアンナからなんだか目が離せません。
アシタカと少し印象がダブり始める時もあったほどw
マーニー登場によってアンナは安らぎに似た特別な感情を抱く。初対面の相手にもかかわらず2人から親密感が滲み出す。なんとも心地の良い2人!
ミステリアスなマーニーの無邪気な声に、こちらまで引き込まれそうな…すっかり見入ってしまう。
現実と幻想が同じ世界に折り重なって、次第にアンナはマーニーへの想いを抑えられなっていた。
秘密を告白しあい、一生友達でいると誓い合うのはどこにでもある友情物語でしかない。
マーニーとアンナのおぼろげな関係の中で発せられるお互いのまっすぐな感情、告白は美しくてなぜか切ない。
なんといってもひたすら可愛いマーニー!!!
自己成長、そして友情。
アンナが見た世界や景色はどれも本物だった。
大好きな人に大好きだと叫ぶこと、それだけで元気になる。2人の愛の満ち引きに酔ってしまいそうになりながら…物語は終わりに向かう。
現実と幻想の狭間でしっかりとした答えが用意されていて、Fine on the outsideが流れてくる。
なんとも泣けてくる。
アンナのセリフ「私幸せなの」がマーニーに届いていることを切に願う。
アンナの幸せに満ち足りた気持ちを共有できたような錯覚を覚える。
なんとも素晴らしいの一言を言いたくなる映画でした。
映像化されたスタッフの皆さん、ありがとうございました!!!
最後にドーンと感動する
太っちょ豚とか酷いこと言うし、義母がお金を受け取ってるのはそんなにショックかなとか、思春期かよ!と最初のアンナは見ててイライラしちゃうけど、私もああいう風だった時があったかも!アンナの境遇だったらなおのこと色々あるのかもしれない、と、成長したアンナを見ながらラストはギャン泣き、ユリ感にソワソワしながら観てたら、そういう事だったのかぁぁぁというところもギャン泣き、現実と空想?のシームレスな繋がり方も好みだった、背景は種田さん流石だし、人物はちょっとバランス悪いところもあるけど、特にアンナの形のバランス悪い感じは思春期の不安定さを表しているようにも見えてきて、それはそれでいいのかなぁと、マーニーの形は不思議と崩れない、気合い入れて描いているように見えた、マーニーの現実感を出そう!という気合い、いいなぁと思った、湿っち屋敷の、謎の時代感と日本に見えなさ感は、そんなに気にならなかった。
クレジットに三浦しおんの名前があって、キャッチコピーが三浦さん作だった。
経験したことのある心痛
久しぶりのジブリ。やはりジブリは難解。「思い出のマーニー」はもはや子供向けの作品ではなかった。
主人公がいつも円(縁?)の外にいると感じているってどういうことだろうと思っていたけれど、物語の最後にはなんだかわかった気がした。
自分が必要とされていたり、どこかに属しているという感覚かもしれない。自分に自信がなくなって、自分だけの秘密を抱えて自分の中に自分で自分だけが属しているスペースを作って安心しようとする。そして他人に対しては攻撃的になったりする。
杏奈はおばさんがお金をもらっていたことが原因で不安定な精神状況になったのではない。彼女がただただ周りよりも大人になるまでのスピードが速かっただけだ。彼女自身が大人になっていく過程でこの悩みは避けられない。全員が経験するわけではないこのような人間的成長のための試練は人を目覚ましく成長させる。個人的には人生の中で思い返したくないパートであるが、あの期間なくして今の自分はなかったと確信できる。
クライマックスで杏奈をサイロに置き去りにしたマーニーに対し、「なんで私を置いて先に行ってしまったの」と叫び、マーニーも「あなたを愛している」と叫び返すシーンは全てを見終わってから考えると全く違う意味に感じ取れ、さすがジブリといったところ。ジブリの世界観も相変わらず素敵であった。
話の細部まで考え込まれ、作り込まれているところに世界で戦っていける理由があるのだと思った。ジブリはテーマが難しすぎたり、全員が理解できるわけではないことが多くそれがジブリの人気低下につながっている。しかし、大衆受けする映画を作れというのではなく、もっと多くの人がジブリを見て何か感じ取ろうとしたり、自分の一本を見つけて欲しい。
ジブリが映画界の先頭の方で走り続けていることを強く感じた。
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