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◆思い出のマーニー
平均評価[3.5]

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[ネタバレ!]
米林監督やるやん!
印象:
鑑賞方法:DVD/BD
iPhoneアプリから投稿
評価:[4.5]

米林監督作品は以前「アリエッティ」と「メアリ」を観ており、正直全く面白く感じなかったので、非常にハードルを下げて鑑賞しました。
米林監督舐めててごめんなさい。めちゃくちゃいい映画でした!

この映画は評価が割れて当然の作品だと思います。アニメーション映画にダイナミックなストーリーや派手なアクションを求める人や、頭を空っぽにして観ることができる作品を好む人には全く刺さらない映画になるでしょう。また、主人公の抱える心の問題に共感を得ることが出来ない人もなにが面白いのかわからない作品であると思います。
逆に、作品の構造を読解することを好む人や、アニメに美しい美術、機微な心理描写を求める人、主人公のアンナに感情移入してしまう人には突き刺さる作品であると断言出来ます。
いずれにせよ、ジブリ作品だからといって全く子供向けの作品ではありません。本来なら40億円近い興行収入を叩き出せるような大衆向きの映画ではないです。ジブリであること、興行収入的にヒットしたことがこの映画を正当に評価されなくしている原因であるように思います。

映画の内容に言いたいことがないわけではないです。無口な爺さんや太っちょデブはもっと丁寧に扱うべきキャラクターだと思うし、大事なことをセリフで説明し過ぎている。マーニーを原作小説のイメージ通りに金髪外国人と設定したことで(作品の舞台は現代日本に変更している)、良い部分もあるとは思うが、腑に落ちない部分も出てきているのも事実。

しかし、個人的にはこの映画、突き刺さりました。涙腺崩壊です。現実と幻想の境目が非常に曖昧になっていくという作品構造は、割とありがちとはいえ、大好きな設定です。
アンナは分身であるマーニーとの対話により、心を癒していく。お互いにあなたのことが好きと告白し合うのは、つまり自己を嫌悪していたアンナにとっての自己肯定だ。他者とのコミュニケーション不全が心の病の原因なのだとすれば、病を直すには他者との交流を置いて他ないのである。他者と関わりを持てないアンナは自らマーニーという他者を設定することにより、自己の真相の内部に潜り、傷を癒すのである。
癒しの完了したアンナにとってマーニーは不要になり、2人の別れが訪れる。その別れのシーンは涙無くしては見れないです。

あと良い点。今更当たり前のようだが、美術が綺麗。背景が素晴らしい。人物の描写も見事。
声優陣も悪くない。有村架純はイマイチだったけど。
エンディングが非常に美しい。テーマソングが素敵。
百合要素は…視聴者サービス?

とにかく個人的には非常に泣けたし楽しめた。米林マロ監督のこれからに期待!(これだけのものを作れる人が、なぜメアリを作ってしまったのだ…)

2019/08/16 たなかなかなかさん

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