劇場公開日 2014年3月1日

不気味なものの肌に触れるのレビュー・感想・評価

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3.0濱口竜介監督が2014年公開した60分程の中編

2022年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なんとも変わった風味のフィルムだった。
荒筋を語っても、意味がない。
この映画の出来事はどこまでが現実で、
どこからが夢想なのかも分からない。
女子高生・梓(直人の元彼女)の死体・・・多分殺された?
僕が今朝、殺しました、と直人が言う。
アイツ(千尋)でなくて僕?
と、思う部分が多い。

2014年公開の作品
『FLOODS』のイントロに位置する映画・・と聞くが、
『FLOODS=大洪水』は未だ完成をみないし、頓挫したのか?

葬式帰りの3人が車で帰路に向かっている。
喪服の兄(渋川清彦)と同棲中の女性も喪服。
父親の葬儀の帰りらしい。
腹違いの弟(染谷将太)は言うことを聞かない高校生で、
素直に車に乗っていない。

高校の部活のシーン。
直也と千尋が踊っている。
不思議なダンス。
コンテンポラリーダンス?
直也(石田法嗣)と千尋(染谷将太)のダンスは、
決して互いの肌に触れずに
(たとえ2ミリに接近しても接触してはならない規則)
上半身が裸で下は黒の長ズボンのふたり。
妙にセクシーな気分になるダンスだ。

直也のガールフレンドの梓が、
「暫く距離を置きたい・・・」と告げて去る。
「理由は言えない」との事。

不穏な空気。
触れてはイケナイ!?
大洪水前夜!!
それは3・11の前夜のこと?

退屈なのに妙に引力が強い。
濱口竜介が大きく花咲く前の習作?
それにしてもハテナ(?)が多い。
『偶然と想像』で確かな存在感をみせた渋川清彦と
河井青葉が出演している。
河井青葉の女刑事というのもハテナ(?)である。

☆日本映画専門チャンネルで濱口竜介監督の初期作品から
『ドライブマイカー』までの全作品を特集している。

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琥珀糖

3.0ダンス

2020年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

父を亡くした主人公(染谷将太)は異母兄(渋川清彦)と暮らすことに。
なかなか馴染めずにいたが、同い歳の高校生とのダンスにのめり込んでいく。
よくわからなかったが、雰囲気は独特のものがあった。

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いやよセブン

3.5不穏の質感

2018年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

不穏。背景が断片的すぎて最初染谷将太と石田法嗣がやってんの「コンテンポラリーダンス...で...良いんだよね...?」となった(この疑問は結局かなり後半まで解決されなかった)。
「分かる」ことを拒否されている気がした。そういう映画が駄目だとかそういうことではなくて、タイトルじゃないが触れるのが恐ろしい感覚なのだ。ぬめりとした質感の映画だった。

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