もらとりあむタマ子

劇場公開日:

もらとりあむタマ子

解説

「苦役列車」でもタッグを組んだ前田敦子と山下敦弘監督が、実家で自堕落な日々を送る女性タマ子の姿を描くドラマ。東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の毎日を送る23歳のタマ子が、やがてわずかな一歩を踏み出すまでの1年を追う。音楽チャンネル「MUSIC ON! TV(エムオン!)」の30秒のステーションIDとして、春夏秋冬を通して描かれてきたタマ子の日常を長編化した。主題歌を星野源、脚本を「リンダ リンダ リンダ」「マイ・バック・ページ」の向井康介が担当。

2013年製作/78分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2013年11月23日

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(C)2013「もらとりあむタマ子」製作委員会

映画レビュー

3.0素朴

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

5.0自然消滅って…久々聞いたわ

2023年8月28日
iPhoneアプリから投稿

「その時がきたらやるよあたしだってーっ!!!」
「いつだよ!?いつなんだよ?」
「少なくとも…今ではない。」
(顔芸対決)

このやりとりに毎回大爆笑www
セリフのセンスが良すぎるし、そこまで何も起こらないのに何でこんなに面白いんだろう?

お父さんが大好き!!!こんなお父さんいいなあ〜
やる気出したって聞いて時計買ってあげたり…
(海外旅行)父さんと行くか!?って思い切って言ってみるのとか可愛すぎる。
タマコの「(お母さんの旅行は)大人ばっかだよー?」が、大人の自覚のなさをサラッと表してます。
タマコのやることなすこと愛おしくてもう…。
「もうやだー!全部やめる!全部やめてやる!」
「可愛いって、タマ子!全然いけてるって!」
「それがやなの!そーゆーのが嫌なのー!!!」
「タマ子!?タマ子ー!!!!!!」→履歴書www
このくだりも何回見ても笑ってしまいます、、
タマ子の手先になった中学生が「アクセサリーに…すごく…興味があって…」とかも、見れば見るほど笑える箇所が増えていく…

じゃんけん灯油とか、ハンバーグは!?とか、親戚からみかんもらうとか、ささやかな家族の思い出を書くのがうますぎて、目頭が熱くなってしまう。

アクセサリー教室の女の人が出てきて焦るタマコの気持ちが伝わってくる。私の安住の地が危険!というのと、また両親と暮らせるかもという微かな期待。
それは最後に打ち破られる。立ち止まってるのはタマコだけ。と母親は言う。そもそも家族がこうなったのは母さんが悪いんじゃん!
でも、ハァ…母さんだって悪いと思ってるのよ?タマ子だけよ〜そんなこと言ってんの〜とか言われると
もうなんも言えないよね。
平和な中につきつけられる、ままならない現実…。

お父さんの作る丁寧な料理にほんと癒される。
咀嚼音がダメって人いるけどむしろこの咀嚼音が好き!
東京行ってからもほどほどにダメなタマコが目に浮かぶなぁ笑 タマコいなくなってからのお父さん、さみしくてしょうがなくて犬とか猫飼っちゃうかも…笑

しかしあの中学生もいい演技しますよねー。
ちらっと出てきたタマコの同級生も、2012年の大学生〜って感じですごい良いんですよね。
スマホに社会がどっぷり浸かるぎりぎり前の、のほほんとした世界。
必見です!

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せせり

3.5四季を通して描かれる父と娘の愛の物語。

2023年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

たまこは23歳、けして十代の女の子ではない。大学を出たにもかかわらず、就職もせず、実家で毎日ゴロゴロしている。そばで忙しく仕事や家事をする父をしり目に。

彼女にとってはその居心地の良さが自分をダメにしていることが分かっているが、どうしようもないのだ。この居心地の良い沼にずっと浸っていたい。そんな彼女に小言を言う父だが結局は娘可愛さに何も言わない。

この父と娘の関係はいわば共依存の関係。父は娘をそばに置いておきたい。その思いについつい甘えてしまう娘。お互いこのままの状態が居心地がいいのだ。
しかし、父の再婚相手を探る娘を見て、父は家を出るように言う。さすがにこのままではよくないと思った父。
娘にとっても父にとってもこのまま共依存の関係を続ければいずれは共倒れになる。娘は自立ができなくなり、父は年老いていくのみ。

そんな父の気持ちを察した娘は父に合格と言う。

これは何気ない自堕落な娘の日常を描いてるようで、その実、親子の深い愛情物語だと思った。何気ない日常こそがいかに貴重で尊いものか。それは年齢を重ねればわかるもの。本作はそんな年齢を重ねたものにほど刺さる愛の物語。

互いを思い、互いのためを思って別れを告げる親子の物語である。子を持つものなら誰しも経験する巣立ちという名の別れであり旅立ちなのだ。そう、これは「コーダ愛の歌」と同じく旅立ちの物語なのだ。

冒頭から自堕落な生活姿のたまこを演じる前田敦子がとにかく可笑しくて、また父親役の俳優さんもとてもいい味出していた。
特になんの事件が起きなくとも、この二人の生活をずっと眺めていられるほど微笑ましい作品。

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レント

4.0ぐうたらくそ娘:前田敦子と甲府感を堪能

2023年5月20日
PCから投稿

微妙な可笑しさに彩られたモラトリアム映画ジャンルにおける佳品。

あそこまでぐうたら娘を徹底できたのは前田敦子の地によるところが大きそうな気はするが、彼女の〝地”なんて知らないので断言はできない。
でも、あんなくそ娘でも図体のデカいだらけた猫みたいな感じで、父親にしたら可愛いと思えるのかもしれないな。笑

本作の成功点は主要キャストを絞り、時間も80分未満と短めにしたこと。
有名どころを多数ちりばめるとそれだけで画面が飽和状態になりがちだし、仮に2時間とかなったらさすがに持たせられるテーマではないので必ずダラダラ過剰の冗長作品になったことだろう。

甲府のあの空気感も〝一時的モラトリアム休憩地”としてナイスな選択と感ず。

前田を煙たがる中坊男子も実にいい味を醸していた。

エンドロールを見て山下敦弘監督だったんだね。なるほど納得

2011-2

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resuwisshu311
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