私の男のレビュー・感想・評価
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ふみちゃん
原作は読んでいません。途中までタイトルは俺の女の方が合っているのではないか?と思いながら鑑賞しましたがラストに向かうにつれ、なるほど、私の男だ…と納得しました。同じような過去や罪を背負っても男女でこんなにも違う生涯を辿りうる、なんて男女の差を描いているようにも思えました。とにかくヒロイン花が強かった。全部掻っ攫っていきます。
中学生、高校生、社会人と成長していく花を二階堂ふみさんが演じていきますが本当に素晴らしいです。真っ直ぐなようでひん曲がりながら大人になっていくヒロインをここまで…鳥肌が立ちました。
丸く収まったようで何も解決せずこの映画は終わります。歪な不完全が狂気そのもの。美しかったです。
二階堂ふみの当たり役
二階堂ふみの怪演が恐ろしい。ヒミズの時は、若さをぶつけている感じだったが、この映画では、女の底知れない情念を中学生から大人になるまで演じきっている。
最初は、孤独な2人がだんだん家族になっていく話なのかと思いきや、そんな甘い話ではなかった。
最後になって実は、翻弄されていたのは、まわりの大人なのかもと感じる。素朴なように見えて、欲しいものはどんなことをしてでも手に入れる。同情していた大人もその彼女の恐ろしい情念までは気がつかなかったのかもしれない。
ラストの食事のシーンでの彼女の目が忘れられない。
「ぜんぶ、あたしのもんだ。」
この作品の二階堂ふみがやっぱり好きなんだよなあ。
寒い季節になると観たくなる作品。
流氷のシーンは圧巻されます。
ただ原作読んだ時に思ったけれど淳悟がここまで花に執着するのは花の中に流れる自分(の母親)の血が理由だと思う。
愛の話、では無いと思う。
逃れられない血と執着の話。
映画では淳悟の過去や母親との関係の説明が省かれているので(あと、花に対して「おかあさん」を求めるシーンも)この父娘がどうしてここまで求め合うのか、淳悟は花に何を求めていたのか分かりにくいかも知れないです。
陰鬱なお話
原作はずいぶん前に読んだが、全く同じ印象を与えられた映画。良くも悪くも。
北国の曇天と東京の不快度高そうな情景をそのまま映像化しているわけで、それはそれで上手い演出なのだけど、もう一味欲しかった感はある。
正直、二階堂ふみの演技に助けられた感が凄い。
完全に脱がないであそこまでの生々しさを出せたのは彼女の演技力と演出の賜物だとは思うが、あまりにも存在が強すぎる。まあ、そういう役だし話だから仕方ないんだけど。
そもそも原作自体あまり好きな作品ではないので、評はどうしても低めになる。
原作好きな人にはアリかと。
ちょっとよく分からない部分もあったけど、何だかんだで見入ってしまった
花と淳悟、全く感情移入できる要素の無い2人でしたけど、2人の衝撃的な愛の、運命の行く末に、何だかんだで魅せられてしまった作品でした。
まあかなり説明不足な形で進む為、私の頭では行間を全て埋めることはできず、正直???な部分も多々ありはしましたが、自分の想像を超える、まさしく作品のタイトルがピタリ嵌る衝撃的且つ官能的な究極の関係性は、何とも言えない凄味があって、まあ好きではないし面白かったとも言い難いのですが、脳裏には間違いなく焼き付いてしまった作品だったなと・・・。
見てはいけないものを見てしまった的な、妙な罪悪感さえ感じてしまいそうな内容でしたね。
特に前半の北海道パートは、雪と氷に閉ざされた街の閉塞感も相まって、見ていて息苦しくなるぐらい、ロケーションと作品の内容が合致していて、ホント作品の世界観に思わず引き込まれてしまいました。
歪んだ愛を育んでいく様は、役者の好演込みでついつい見入ってしまいましたよ・・・何としても邪魔はさせないと静かな闘志を燃やす花の「女」の部分が、何とも言えぬしたたかさ、ドロドロ感たっぷりで、とても生々しかったなぁ~。
特に花と河井青葉が演じた小町とのやり取りは、物凄く印象に残りました、女の本性はホント怖い・・・。
異常な世界から正常な世界へ戻そうとする藤竜也とのやり取りも、画的にインパクト大、二階堂ふみ劇場と化した北海道パートは本当にいろんな意味で凄かったですね。
ただ後半の東京パートはどうなんでしょう、もう私レベルの頭では理解不能、行間を埋めることが出来きれずで、もう一つ入り込めませんでした。
かなり原作を端折りながらの内容だったのかな?(読んでないので分かりませんが)、それともそこは自分の想像力で埋めろってことなのかな、まあ説明しないのが美徳なところもあるのは分かりますが、もっと私のような底辺の映画ファンにも少しだけ親切に作ってくれたら、更に入り込めたのですがね。
と言うか、あれだけの「コト」を起こして、いくらなんでもタダでは済まないような、ってそう言うのは突っ込んじゃいけないのかな・・・。
まあしかし、ある種地球外生命体のような花の生態が、あまりにも凄すぎて何の感情移入もできないのに何故か魅せられてしまったなぁ、JKでも社会人でも全く違和感なく見える二階堂ふみの演技、妖艶さは、お見事の一言。
浅野忠信の哀愁も勿論素晴らしかったです、虚無感たっぷりな終盤の表情が特に印象的でした。
それに比べて高良健吾は、まさかこんな使われ方されちゃうなんて(笑)
まあ何にしても、歪んだ業の深さ、愛の行方は、好きな話ではないけど何だかんだで見入ってしまうものがあった作品でした。
女の怖さ
二階堂ふみ…怖い女だな。
色々突っ込みどころはあります。
なぜ捕まらない、死体どこいった、
なぜ誰も探しに来ない。とか。
でも、そんなの愚問です。
大事なところはそこじゃない。
まさに男を所有物化した、
女の怖さは見事に表現されているし、
それを十代で演じきった二階堂ふみは
凄いとしか言いようがないです。
血の雨の演出は
最初はん??と思ったけど、
観終わった後は
あれはあれで必要だったと思う。
分からないんですけど
何がみだ終わったら、気持ちが悪くなった。
でも、台本の話は好きのこどがある。
「それじゃダメなんだよう、、」
「他の誰ども、絶対に違う!絶対に違う!!」
「馬鹿野郎!これじゃ壊れるんだよう。」
「何にが悪い!」
「そんなもの、神様が許さないんだよ!」
「私は許す!!」
「何にしたって、あれは私の全部だ。」
小悪女をやらせたらあの若さで天下一品て、よほど本人も小悪じゃないと...
小悪女をやらせたらあの若さで天下一品て、よほど本人も小悪じゃないと…というのが観てる間ずっと頭から離れませんでした。浅野忠信って意外とダメだなと。他の俳優にあの役やって欲しかったなと。そういう意味では二階堂ふみは大正解!
2つの完全犯罪が成立?そんな事はどうでもよくてそれより彼らの話が大事ていうのもなんか納得いかないし。
長くて早送りしたシーンもあったけど見応えはそこそこありました。
シンゴジラ<二階堂ふみ
二階堂ふみは以前から宮崎あおいによく似ていると思っていた。宮崎も幅広い演技力のある女優だが、二階堂の演技力は彼女以上かもしれない。同ジャンルの女優としては大竹しのぶに匹敵するのではないだろうか。それは二階堂が、この映画で「進化」をしていたから。
恐らくは「第4形態」まで!
何とゴジラより先に!!
それくらい折々で登場する二階堂は印象が違う。
二階堂ふみを観るだけでも価値ある映画。
割りと記憶に残っているしかも悲しい事故が発端なのは意外で、そこからそーなる因果は微妙に飲み込み辛いんだけど、二階堂と浅野の昭和感残る生活ぶりは嫌いじゃないし、二人の関係性の揺れ動き、押し引きを観察するのは面白い。
不道徳な事件が不問なのも含めて、この話かなりファンタジー。
浅野は相変わらず好みではない。あんまりボソボソ話す役者は好きじゃない。しかもいつもセックスしてるし。浅野と池松壮亮は大体女抱いてる!
台詞が少ないシーンが多く、演出は良かった。
二階堂ふみの演技に釘付けになった。 前半の2人の和やかな空気感は好...
二階堂ふみの演技に釘付けになった。
前半の2人の和やかな空気感は好き。だが、秘密がバレてしまい、落ちていく所からはとても現実的で、リアルで重々しかった。
私だけでしょうか?
この映画の良さが全く分からない。
熊切監督、腕が随分と落ちましたね。
海炭市叙景、莫逆家族は好きでした。
なんだろうね?最近の日本映画あるあるで、ヨーロッパ諸国の賞を狙いに行ってて凡人には分からないだろうと言っているような監督の自己中な内容。
結果、その才能もないからお粗末に仕上がる。
モスクワで賞を取ってドヤ顔してる様では今後も期待はできません。
まぁ、感想はその程度の虫の悪い印象しかない映画です。
強いて言うなれば、二階堂ふみのエロ加減は素晴らしかったのですが、撮影当時は17歳とのことで脱がすことはできなかったみたいですね。
彼女は童顔なので、20歳になって撮影をし、脱がせていたらまた違ったと思います。
この親子の異常性を強調でき、混沌とした雰囲気を作れたはずです。
ふみちゃんワンダーランド
家族というものを知らずに育ち、それでも互いに家族になろうと必死で模索する2人の姿に共感しかなかった。成功例を知らずに理想を追い求めるのって本当に大変よね。どこを目指せばいいのかも、いま自分が向かっている方向が正しいのかもわからないわけだし。
まぁでも幸せな家庭に育った人が漏れなく幸せな家庭を築けるかっつーとそうでもないっつー話もあるけど。
二階堂ふみが好きなんだけどすこぶる美しかったー。「ヒミズ」でもそうだったけど、ちょっと舌足らずで、既存の人間関係を揉みくちゃにして、グサッとくるセリフを底抜けに明るい表情で飄々と言ってのける。不健全で、ぶっ飛んでて好き。
顔は宮崎あおいにやっぱり似ている。でもこういうじっとり暗めな映画は二階堂ふみの方が似合う気がする。暗闇の中からこっちを見つめてちょっとずつズームインしてって欲しい...
「ニュー・シネマ・パラダイス」「チョコレート・ドーナツ」「私の男」なんかを観ていて思ったのは、他人の子によくそこまで愛を注げるよね...っていう。映画だとだいたい冒頭で出会って、なんやかんやあって結構すぐ受け入れる展開になる。その決断力の源泉って何なんだろう。不憫な子だから、っていう同情だけで決められるほど、他人と家族同然の関係を築くのって簡単な話じゃない。実子だって大変なのにさ。
自分の子と、仲良い友達の子しか可愛いと思わない私は、いい映画だなぁと思いつつ、毎回その辺の感覚にちょっとついていきにくい感じがあるのでした。
年の差恋愛映画では「男の一生」の方が好き。
今日は13日の金曜日かー
想像はしていたが、映像は寒くて内容は怖いから、この作品はイマジネーション膨らむ原作の中だけでいいな、雰囲気を味わいたかつたのでわざわざ札幌まで持ってきて、嵐のコンサート後に見るDVDではなかった
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