劇場公開日 2013年11月2日

「とても好きなタイプの映画」ばしゃ馬さんとビッグマウス miraiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とても好きなタイプの映画

2016年6月5日
iPhoneアプリから投稿

自分には才能がないことに気づきながらも、夢に向かってがむしゃらにつっぱしる、ばしゃ馬さん。
自分の才能のなさと向き合うのが怖くて、やればできると豪語しながらも一向にシナリオを書こうとしない、ビッグマウス。

二人の気持ち、
特に、ばしゃ馬さんの気持ちがイタイほどよくわかり、観ていてつらくなる。

自分のことは自分が一番よくわかっているんだけど、
ほんの一握りの可能性にしがみついて、
まだいけるって思いたいんだよね。
自分の負け、というか、才能のなさを認めたくないんだよね。めっちゃわかる。

夢は、全員が叶えられるわけじゃない。
夢を叶えられる側と、叶えられない側の人間がいる。
夢を諦めることって、ほんと難しい。
ある意味、夢を見続けることよりも難しいのかもしれない。

私はこの映画を観て、心からそう思った。

たぶん、20代前半にこの映画を観ていたら、感じることは全く違っていたと思う。観る視点が、みち代目線じゃなくて、義美目線になってただろうっていうのかな。
28歳という、今のこの時期に、この映画に出逢えてよかった。

自分自身のこと、一歩引いて考えたいと思う。

mirai