劇場公開日 2014年1月31日

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メイジーの瞳のレビュー・感想・評価

全49件中、41~49件目を表示

3.5メイジーが可愛らしい

2014年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

我が子を愛する気持ちに行動が伴わない両親。
物を与えることでしか愛情を表現できない不器用な父と母。大好きな両親だけど、自分の日常生活にふたりの不在を感じるメイジー。
6歳の少女が大人の事情に気を使い我慢する生活を、少女の目線で描く。
生活環境の変化にも負けずに2つの家を行き来しながら学校に通うメイジーがいじらしい。
6歳の少女にとって自分の居場所がなくなっていく不安を、子役オナタ・アプリールが大人顔負けの演技で表現する。この子の魅力は、演技は大人っぽいけれども、表情や仕草に子供らしいあどけなさがしっかり残っていること。

子供は、自分を護ってくれる人を直感的に判別する。
血の繋がりによる愛情とは別に、親身になってくれる大人の温かさを感じるのだろう。
ボートの桟橋を走るメイジーは、両親の前では見せなかったホントに無邪気な笑顔を見せる。オナタの自然な演技に感心。
そして、ベビーシッターのマーゴとバーテンダーのリンカーンの存在に、なんとなく感謝の念を抱いてしまう。
ストーリーはシンプルだが、爽やかさが残る。

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マスター@だんだん

3.0こういう子が大人になったら…

2014年2月12日
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悲しい

幸せ

両親の離婚により、それぞれの新しい家族の間を行き来する6歳の少女メイジー。
大人のエゴに振り回される、彼女の目を通して見えて来る現代の家族のあり方が切ない。
ジュリアン•ムーアが観たくて観に行ったのですが、演出のせいもあり若手のアレクサンダー・スカルスガルドやジョアンナ•パンダーハムの方が魅力的でした。

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HIROKICHI

3.0メイジーを演じるオナタ・アプリールの儚げな演技は良かった。

2014年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

メイジーを演じるオナタ・アプリールの儚げな演技が良かった。

終始周りの大人に気を使い空気を読み続けるメイジーの姿は健気そのもの。
メイジーの哀しさや諦めの表情が憐憫を誘い作品に感情移入します。

また周りの大人、特に両親の勝手我儘な態度がメイジーへの同情や憐憫に拍車をかけます。
母親を演じるジュリアン・ムーアの憎々しさも良かった。

ただ、作中、その拍車を回しに回して螺子をパンッパンに巻き切った所で。
…あれ!?そんなもんか。という結末。

確かに強烈過ぎる一発はメイジーのキャラを崩壊させる恐れがありますが。
それにしても、これだけ溜めに溜めたのだから…もう少し何かあっても、という消化不良な感じ。

話の設定や筋もメイジー頼み。
オナタ・アプリールの演技力で何とか成立してるように見えますが、それにしても中盤の展開には流石に無理が。
いや可哀想なんだけど現実的にその決断は無理でしょうよ。。

良い意味でも悪い意味でも、メイジーとそれを演じるオナタ・アプリール頼みの本作。
ポスターアートの印象が鑑賞前後でガラッと変わる点も彼女の表情の良さあってのこと。
健気な子供の姿を楽しみたい方、オススメです。

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Opportunity Cost

2.5TOKYO映画 7/100

2014年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

大人たちのわがままとそれぞれの事情に振り回される子ども。結構身勝手な信念をもって生きている自分自身、身につまされる話で胸が痛んだ。

ストーリーの展開はハチャメチャで脚本としては結構破綻しているが、メイジーの儚いガラスのような存在感に映画が救われている。

どうすれば子どもをここまでうまく撮れるのだろう。

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THE THIRD EYE

5.0誰のことも責める気にはならなかった

2014年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

愛しているのに上手にできないおとなたちを
メイジーは許すとか許さないとかじゃなくて
もう、そういうことじゃなくて
ただ愛しているんだと思った

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ma_fune

3.0メイジーの瞳

2014年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

萌える

子供は結構、親の顔色を見てます。
恐ろしいことです。
聞き分けの良い子を持つというのは、何かを背負わせてしまっているのかもしれませんね。

メイジーがこのあと、どのようになったのか気になりますが、そこまで描くと映画としては余分になってしまいますので、ほどの良いエンディングでした。

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検非違使

4.5総てを洗い流す無垢なメイジーの瞳

2014年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

幸せ

本当に昔から、どんな名優でも決して敵う者がいないと言う、スクリーンキラーと言えば子役と動物キャラ。

特にこの作品で6歳のメイジーを演じているオナタ・アプリールは完璧に他の名優を食っていましたね。
とても芝居で演じている役とは思えない程に自然体、そして彼女の瞳は正に、両親の離婚に因って両者の元をピンポンボールの様に行ったり来たりとたらい回しにさせられてしまう幼子の哀しみの表情を、その小さなつぶらな瞳で、見事に魅せている。

そして、この映画ファーストシーンから、このメイジーの母親や、父親のキャラクターを観客に一瞬にして理解させ、メイジーの切ない心が理解出来るように、様々な工夫が取り込まれえいるのは、思わず舌を巻くものばかりでした。
流石はスコット・マクギーとディビット・シーゲルのコンビの監督作品だけあるわ。
彼らがかつて監督した作品の「綴り字のシーズン」も家族の危機からの脱出を描いた見事な作品だった。セリフの一つ一つがとてもリアルであり、確かな演出が物語に深みを加えていた。
そして、この作品では、新しい家族の姿として、注目を集めた「キッズオールライト」のスタッフが集結して本作は作られていると言う。
この「キッズオールライト」もゲイ(ビアン)カップルと2人の子供を軸に、家族の絆や、家族の在り方を問うた、素晴らしい作品であった。
特に、人種の坩堝のアメリカでは、ほぼ単一民族国家である、日本に比べると遥かに多様な人種が国を形成しているために、それぞれの民族が培ってきた考え方や、生き方の相違などの価値観の異なる文化を持った人々達が、同じ国に暮している事から生じる様々な、クロスカルチュアルな摩擦を見事に描いていた秀作だった。

そして私は、この映画「メイジーの瞳」のラストの海辺のシーンがとてもとても大好きだ。
これはまた、思い出の名ラストシーン映画として語り継いでいっても良い名シーンだと思う。
ロックバンドグループのヴォーカルである母スザンナをジュリアン・ムーアが熱演するあのラスト近くのシーンは最も感動的だった。
その後に海辺で、メイジーが遊ぶシーンは、新たな時代の家族の形の在り方を指示しているようでいて本当に感動的なのだ。
NYの街並のシーンや、そしてラストの海辺のシーンも含めてこの作品の全編が映像的にとても綺麗に描かれている点が、更にこの幼子のメイジーの深く哀しい眼差しと相反して哀しみをそそる映像作品だ。
母スザンナの新たな夫を演じていたアレクサンダースカルスガルドにこれからのハリウッド作品を期待したい!
子供の親権問題を扱った感動作はこれまでにも「クレイマーVSクレイマー」「アイアム・サム」を含めて多数有るが、本作もこれらの名作と引けを取る事は無い。
小品では有るけれど、立派に名作の仲間入りとなる作品だと思う。
是非映画館で、この感動を味わって観て欲しいなぁ~

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ryuu topiann

4.0あまりに切なくて、やるせないよ。メイジーちゃん

2013年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

知的

登場人物の中で、実は、メイジーが一番大人だったのかもしれない。。。

身勝手な大人に振り回されつつ、文句も言わないメイジー。
でもちゃんと、自分を愛してくれている本当の人はわかっている。

そんな大人の中で、揺れ動く少女をとってもうまく演じていました。
自分のわがままや要求を通す事が当たり前であろう、楽しいはずの少女時代。
メイジーは、敏感に大人達が何を考えているのか察してしまいます。

最後の舟に乗るシーン。メイジーが初めて自分の我を出したシーンを見て、思わずウルっと来てしまいました。

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kurikuri

5.0模擬家族をハートフルに描く作品。主演のアプリールちゃんが可愛い過ぎますぅ~!

2013年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

 家族の物語として以前見た『キッズ・オールライト』はとても感動しました。この作品は『キッズ・オールライト』と同じスタッフが作っているそうなのでとても期待して参加しました。
 期待通りとてもハートウォームな作品で、じんわり涙がこみ上げてきました。当時6歳の主演オナタ・アプリールちゃんの演技がとても自然で、演技だと思えません。そして、可愛いを超えて、人を引き付ける魅力溢れる子供なんです。彼女を見ているだけで満足できることでしょう。そんなメイジーだからこそ、両親それぞれの再婚相手もメロメロになって、わが子同然の関係になって行くのも頷けます。
 昨日の試写会では、そのアプリールちゃんを生で見てきました。作品では6歳でしたが8歳に成長したアプリールちゃんは、もう大人びた美貌を感じさせます。キラキラ輝くようなオーラを放つ存在感のある「子役を超えた女優」さんでした。超可愛いいハート
 でもとってもシャイで、舞台挨拶では緊張してほとんど語れないのですぅ。腰をくねくねさせて恥ずかしそうに語るアプリールちゃんも可愛くて、観客から大拍手!なのに演技では凄く自然なお芝居ができるところが、意外でしたね。

 作品のテーマは両親の離婚と、そこから作られる新たな家族の形。
 両親が離婚して、親権が10日ごとに交替し、それぞれの両親の自宅を行き交う変則的な生活を強いられるメイジー。ところが、父親は国際的な不動産ブローカーで、母親もまた世界的に人気のあるロックシンガーなのでツアーに明け暮れる日々。多忙な両親からおいけてぼりを喰らうメイジーは、仕方なく両親の再婚相手であるリンカーンとマーゴを頼るようになって…。

 メイジーの魅力は、再婚相手までくっつけてしまうのです、なんと!そこで始まるのは、リンカーンとマーゴとのまるで親子のような共同生活。疑似家族を描いた作品として、『家族はじめました』があります。この作品は、両親が突然死んで後継人に指名された男女が親代わりになって、やがて恋愛関係になって行くというストーリーですが、本作の方が疑似家族になっていく過程が自然だと思います。
 リンカーンとマーゴの間ではしゃぐメイジーの姿が、とっても幸せそうで感動しました。
 こうなる前には、リンカーンとマーゴの双方も身勝手な両親から、離婚を突き付けられていたのです。マーゴなんて籍も入れてもらえず、そのため鍵を忘れたら、部外者としてマンションの管理者から自宅に入れてもらえず、入り口で泣き崩れていたのです。そこへメイジーが偶然やってきます。そっと肩に手を差しのべて寄り添う姿に、メイジーの優しさを感じて、クグッときましたねぇ~。

 ラストはマーゴたちが暮らす家に、突然母親のスザンナがツアーバスごと乗り付けて、メイジーもツアーに同行させようと、カモンと命じます。ファイナルアンサーですね。
 どうなるか、皆さん察しはつくでしょう。本作は、血のつながりばかりが家族であるとは限らないという家族の形を、辛らつながらも温かな珠玉のストーリーに仕立てました。 両親の身勝手さに翻弄されつつも、自分の未来を開いていくメイジーの必死な行動に思わず感情移入されることでしょう。

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流山の小地蔵