共喰いのレビュー・感想・評価
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再見(2023/10/26)★★★☆☆⇒★★★★☆
U-NEXT。この映画、原作を読んで臨んだが原作を超えてきた点と時が経てば経つほど、心にしみわたる映像が印象的だ。そしてこれが青山真治を知った最初の作品。しかも原作と異なり舞台は北九州であった・・・。北九と下関、関門海峡を挟んだこの二つの都市の持つ印象はかなり異なるものではあるが、見事にセルフストーリーの表現手段として原作を乗り越えた青山の手腕に脱帽である。
バカポンパパ
傍迷惑なド変態親父がそれを当初は許し受入れた変態揃いの老若女に犯り倒されるお話。
粗野だが子は叩かず祭り好き釣り好き、ドS性癖以外に問題無い愛すべきバカボンパパを演る光石研。
赤ちゃんプレイ愛好家でリブートを。
変態父子vs変態女軍団なロマンポルノ。
母さん、なんで僕を生んだのですか? あの男の血をひく僕を――。
2019年9月7日
共喰い 鑑賞
母さん、なんで僕を生んだのですか?
あの男の血をひく僕を――。
原作は芥川賞受賞時に読んだのですが、あの閉塞感とか荒涼感とかがよく描かれていた。メインキャストの4人が皆良かったのも要因ではないかな!
#菅田将暉#光石研#田中裕子#篠原ゆき子#田中慎弥
変態父さんと普通な息子
いい意味で昭和臭い映画。雰囲気は好き。
ただ期待していたよりは内容はマイルド。
父親はもっとヒドイかと思ってました。
でもここまで性欲に無差別なのも充分ヒドイのだが。
暴力が前面に出てるかと思ったら、ど変態なだけでした。
息子はもっと童貞感満載かと思ってました。
彼女との営みに満足してないが故の苦悩と、
思春期男子特有の無尽蔵の性欲からの無差別性欲の所為で、
悶々としている半リア充な高校生でした。
息子の性欲は普通(か?)かもしれないが、
それが発端になった父親への憤りは、父親の変態のなせる技。
こんな父親は見た事無いし、
思春期の行き場の無い性欲を下水に流すしかなかった自分には、
全く共感は無い内容でした。逆に共感できる人が羨ましいくらい。
異次元のゲテモノを見る感覚でしたが、
そこまでゲテモノでも無い。
一番の異次元生物は、この中の実の母親かもしれない。
田中裕子はそのくらい異次元でした。
かなり良かったなあ。 まず見やすい。 いい意味で昭和っぽさを感じる...
かなり良かったなあ。
まず見やすい。
いい意味で昭和っぽさを感じる。
BGMでごまかしたり無理に雰囲気作ったりもしていない。
菅田も初々しさがあって、それが役とよく合ってると思うし。
親子だから性癖が似たというか、意識しすぎて逆にそうなってしまってる感じもある。
そうした方がいいのかなとか、父みたいには絶対にならないと思う反面、父のようにしたらどうなってしまうんだろうという恐怖や好奇心もあったんじゃないかと。
結局やっぱり血は争えず。
母が父を捜しに行ったけど、どうせ返り討ちにあうかやれずに終わりだろうと思ってたらまさかのすんなり。
気持ちはスッとしたけど本当にやってしまってその後の展開がどうなるのか想像できなかった。
母は父を見捨てたけど千草は菅田を見捨てず多少強引なやり方で解決し、それはそれで良かったと思う。
住んでる田舎の風景も良い風景だったな。
面白かった。
【青山真治監督×荒井晴彦脚本のダーク極まりない世界観が衝撃的。菅田将暉の衝撃の本格デビュー作でもある。】
全編、濃密な血と暴力の物語である。
セックスの時に女を殴る性癖がある父、円(光石研:圧倒的な演技に驚く・・。)を持つ17歳の遠馬(菅田将暉)。
生みの母、仁子(田中裕子)は川を隔てた魚屋で独り暮らし(左腕の手首から先がないため)、”特殊な義手”を装着して、魚を捌く・・。
淀んだ川で、鰻を釣る遠馬。それを貪り食う円。
ー 母さん、なんで僕を生んだのですか?あの男の血をひく僕を ー。
遠馬も恋人千種(木下美咲)と交わる。父と同じように性に耽溺する自分を嘆く・・。
円は、その狂暴性から同居していた恋人琴子(篠原友希子:体当たり演技:円との情交シーンはちょっと凄すぎる・・)に逃げられて・・。
<この作品の余りのダークな雰囲気に呑まれて、菅田さんの現在の快進撃までは当時、想像できなかった作品。>
<2014年2月16日 劇場にて鑑賞>
気分が悪い映画
円死ねばいいのに、と思ったら死んだ。憎しみが大きすぎてそこがピークになってしまって、仁子の刑務所での言葉には「え、そこ?」と思ってしまったし、千種の最後の言葉も別に刺さらなかった。
琴子が語った、「妹でも弟でもない、あなたのお父さんの子供ではない」からの「仁子から『子供がいたら殴られない』と聞いていたから」の流れで、殴られたくないから子供ができたと嘘をついたのかと思ったけどそういうことでもなく、勝手にがっかりしたりもした。
ただ唯一、その直後、しようとしているさなかの琴子の無邪気な「あ!子供が動いた」には狂気を感じゾクっとしたけど。
円が千種にまで手を出す辺り本当に気分が悪かったけど、琴子への欲情を抑えきれない遠馬も似たようなもので、結局父親も息子もやりたいだけじゃないか、という感想。
惹きつけられる
昭和63年 山口県の冴えない街が舞台
右手の先を失くしながらも魚屋を営む仁子と
別居している息子と、DV夫
映像には、性や魚の生臭さや、雨や川でジメジメとした街の空気まで伝わってきます。
ほとんど5人の人間しか出てこず、狭い場所で繰り広げられる話ですが血筋を呪いながらも反発も出来ずにその父親に似て来ている自分に苦しむ姿も良い。
琴子も千種も昭和の女の水っぽさとエロがきちんとでてます。
光石研、田中裕子は流石の演技力
今をときめく菅田将暉も初々しさもありながら堂々とした演技はさすが。
欲望まみれの最低な話
映像も音も質は良かったけれど、如何せん、放し飼い欲望まみれの最低最悪だったので、正直かなり引いた。
設定が昭和で、映像そのものは完全に平成の雰囲気だったところと、それほど合っているとは思えなかったクラシックギター音楽の多用が不満。
唯一、田中裕子の役回りがオアシスで、酷さの中の救いだった。
何気にイメージ的なエンドクレジット一番良かったかもしれない、個人的には─。
ハードな内容だった。 この若さでとても難しい役をこなす菅田将暉のす...
ハードな内容だった。
この若さでとても難しい役をこなす菅田将暉のすごさ。篠原ゆきこも木下美咲もとても良かった。話しは別としてリアル感すごい。
つらい
気分のいい映画ではないし直視できない面もありました。なにが正しいのかはそれぞれの判断なのだと。身近には感じにくい設定でしたがいろいろと感じることがありました。今の菅田将暉さんの演技の原点といっても過言ではない程、繊細な演技を魅せてくれています。
原作とはまた違う良さ。
菅田将暉主演で気になっていたところ、原作を読む機会があり、原作が面白かったので鑑賞。
台詞や設定が原作に忠実なまま進行、仁子さんの凶行以降が映画オリジナルストーリーになります。
原作より明るいラスト、確かにそうすれば殴ったり首絞めたりせんでいいよね…!!と妙に納得。
あの父親の血を引いて、あんなゴミ溜めみたいな川辺に住んで。
希望なんて絶対持ち得ない状況やけど、
母親が父親を殺してくれて千種が魚屋を継いでくれて昭和から平成に移って、
遠馬の未来がうっすら見えかけて終わる。
テーマは暗いけれど、意外にも鑑賞後爽やかな気持ちになれる映画でした。
菅田将暉が現在のイケメン俳優キラキラオーラを完全に封印して、
文字通り裸一貫で田舎の地味な高校生を演じていたのが、とっても良かった。
あの年頃には難しい役やったやろうけど、演じきっていて流石というところ。
停滞している空気感
女を殴って、自分の思うまま生きてきた父親
それを嫌悪する息子
自分にそんな父親の血が入っているから自分もそうなると信じ苦悩する
複雑な家庭環境でもあるが、みんなどこかずれている気がする
横暴な父親
元夫への憎しみを息子へ言う母親
暴力を受けつつも笑っている再婚相手
(再婚相手に関しては、逃げたあと妊娠中に主人公と関係をもとうとしてるところに一番狂気を感じたが)
主人公しか見えていない彼女
主人公が父親の血のことで自身を追い詰めていることも、父親が独裁的なことも、彼女が魚屋を継いでることも、
閉鎖的な地域なのか、時代なのか、目に見えない混沌とした何かが停滞して、そこ周辺だけでぐるぐるまわっているように思った
期待の俳優さん菅田くん
目ヂカラがある菅田将暉くん
からだ張って頑張ってましたね。
昭和末期の暗い感じ、青春のときって様々な悩みがあります。肉親だったり異性などに。菅田くんの今後に期待。原作のラストが気になります。
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