皆殺し無頼

劇場公開日:

解説

ロモロ・グエリエリ、「殺し屋がやって来た」のジョヴァンニ・シモネリ、フェルナンド・ディ・レオの三人が共同で脚本を書き、ロモロ・グエリエリが監督したイタリア西部劇。撮影は「殺し屋がやって来た」のマリオ・カプリオッティ、音楽はノラ・オルランディが担当した。出演は「リンゴ・キッド」のマーク・ダモン、ローレンス・ドブキン、ロザルバ・ネリ、ルイジ・ヴァンヌッキほか。イーストマンカラー、デルタビジョン。

1966年製作/イタリア
原題:Johnny Yuma
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1967年10月27日

ストーリー

財産家の牧場主トマス・フェルトンが死んだ。彼の遺産を狙った若く美しい妻サマンタ(R・ネリ)が召使いの男に殺されたのだった。しかしフェルトンはサマンタを信用していなかったので遺言状を隠し、遺産の受取り人を旅に出たまま帰らない甥のジョニー・ユーマ(M・ダモン)にしておいた。そこでサマンタは、まずかつての愛人カラディン(L・ドブキン)に召使いの男を殺させ、そして彼にジョニー殺害を頼んだ。カラディンの拳銃の腕が、サマンタの兄ペドロ(L・ヴァンヌッキ)、やその無頼の手下よりもはるかに頼りになることを、サマンタはよく知っていたからだ。ある町で、ジョニーはカラディンが叔父を殺した男の死体とひきかえに賞金を受取るところを目撃して、叔父の死に疑問を持った。ジョニーはことの真相を探るためサマンタに雇われて牧場に出かけて行くカラディンの先まわりをして、カラディンと名のって町へ入った。しかし真相をつかめないままにニセ者だと見破られ、ペドロたちによって残忍なリンチを受けた。だがジョニーは隙を見て脱出し、かつて無法者たちの手から助けたことのある少年の家にかくれた。サマンタはカラディンのニセ者がジョニーであることを知り、必死にその行方を追求させた。そんな中をジョニーはサマンタの家に忍び込み、叔父の遺言状を探しあてた。その頃ジョニーをかくまった少年がペドロたちの手でむごたらしく殺された。これ以上悪党どもを生かしておくわけにはいかないと、ジョニーはカラディンとの決闘を受けて立った。その直前、二人はペドロ一味に包囲され攻撃された。サマンタのあまりのきたなさに怒ったカラディンは、ジョニーと協力して一味を皆殺しにした。サマンタはカラディンに約束した報酬をけり、卑劣にも彼を射って逃げた。ジョニーは砂漠で数日後、渇きのために死んでいるサマンタを発見した。死の間際に射ったカラディンの銃弾は、サマンタの数個の水筒に悉く穴をあけていた。

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映画レビュー

4.5タランティーノにはこういった暴力が無い。

2022年4月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

面白い。
きちっと、仕掛けが矛盾なく活用されている。
50年以上前の映画とは思えない。タランティーノとか言うが、タランティーノにはこういった暴力が無い。

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マサシ

2.5このエンディング、観たことあるなぁ〜

2021年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

マカロニウエスタン黄金期の頃の作品。
(それがどういう意味かわからないが)周りから「ユマ」と呼ばれているジョニー(演じるのはマーク・ダモン)は叔父の牧場の後継者に任命されたのだが、叔父の悪妻(ロザルバ・ネリ)により殺され遺産を横取りされそうな状況の中、ジョニーが地元のお祭りの時期、叔父に会いに来るとの情報を悪妻とその兄が知る。よって彼を殺すため悪妻の元彼の殺し屋を雇うのだが・・・
邦題はクールだが、内容は割と軽いドラマ。酒場のケンカあり、情けないメキシコ系の相棒あり、ジョニーは女好きとキャラクターとしてはジメッとした復讐劇とは違うテイスト。クライマックスはタイトル通り皆殺しに近い状況が展開される。(正確に皆殺しだったら、その場にいた相棒も殺してるはず・・・)
まあ、それなりに楽しめる内容。いや、自分のようなマカロニウエスタン好きなら。
しかし、このエンディング、以前に観た記憶があるんだが・・・
気のせいだろうか?

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colt45SAA

2.5皆殺し無頼の女

2019年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

旅に出ている最中に、叔父が叔母に財産狙いで殺されるが、叔父は甥である主人公に相続させると遺言状を残して居た。
叔母は殺し屋を雇い、甥を殺そうとするが・・・。
意外性のないマカロニでした。

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