ジャンゴ 繋がれざる者のレビュー・感想・評価
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3時間を超えても飽きない会心作
これは文句なしの快作でしょう。
予告編でストーリーの内容はほぼ語り尽くされているわけですが、それでもハラハラドキドキ、時にエグく、血しぶきドヒャドヒャの娯楽作でした。
黒人に対する尋常ではない仕打ちを繰り返してきた白人というものへの怒り成分も、もちろん入っているのかも知れませんが、まあこういう映画を見てしまうと、日本人ってほんと善良で良心的な民族なんだよね、と、妙な安心感を抱いたり……。
3時間以上、楽しんでしまいました。
奴隷から自由人になったジャンゴ~🎶
映画館鑑賞が叶って嬉しい!髭で早撃ちのヴァルツかっこいい!早撃ち&二丁拳銃のジャンゴかっこいい!ディカプリオ上手い!頭蓋骨話の後、テーブルをバーンと叩いた左手が血だらけなのは今日初めて気がついた!フランコ・ネロが奴隷同士を戦わせる賭けの場面に居たこともイタリア語でけしかけ応援してたことも初めて気がついた!音楽もすごく良い。配信で見た時は奴隷制度や残酷さゆえに「悲しい」という印象が強かった。でも映画館だと笑える箇所がずっと増えてすごく楽しかった!満喫しました!(2022.7.9.)
クリストフ・ヴァルツが、とにかく素晴らしかった。彼のドイツ語は柔らかくて優しく、高速の決断で撃つピストルが真逆の早撃ちでかっこよかった!加えて相変わらず優雅で怖くてシビアな役。ドイツ語、フランス語、イタリア語も散りばめていて慇懃無礼な嫌らしさが素敵💕ジャンゴを見つけ早撃ちを教えフリーマンと名付け、演技の重要性も伝えジャンゴは素早く学び応えた。ジャンゴはどんどん賢くかっこよくなる。
シュルツが、「エリーゼのために」のハープ演奏を辞めさせようとしたシーンは胸に刺さった。奴隷を複数の犬に襲わせた残虐な場面を思い出していた時だ。ベートーベンを聞くなんてできない。
オープニングからタランティーノのジャンゴ愛が溢れていた!フランコ・ネロがジャンゴと話す場面はオマージュ溢れ良かった。ジャンゴに名前を聞き「ジャンゴ、Dは発音しない」。その答えに満足するネロ。ミニスカートの女の子をメルセデスと呼ぶ。フランコ・ネロのジャンゴの亡き恋人の名前!
そして、ジャンゴの妻の名が、Bruenhildであることにはっとさせらた。ゲルマンの古めかしい名前。ドイツ人ならすぐさまニーベルンゲンのお話を思い出す。彼女がジャンゴを見て失神する場面は笑ってしまった。あの時代の白人女性のパロディ?Bruenhildという名前を持った女は決して失神などしない!ジークフリートが彼女を救うんだよ、と話してくれたシュルツ。ジャンゴがジークフリートになり彼女を救い出した。
幌の上のでかい歯がブラブラ動いている様子や、白頭巾で目が隠れる、よく見えない、もう嫌だ!の場面は長屋の若い衆がワイワイやってる落語みたいで笑ってしまった。
音楽、全てがヴァラエティに富みタランティーノ選曲、素晴らしかった。イタリア語の美しい歌もあって嬉しかった。
タランティーノ監督の西部劇
以前に後半から観て印象に残った作品だったので今回は始めからちゃんと観る。
ドイツ人歯医者の演技も重厚かつ軽妙で達者。
レオナルド・ディカプリオも悪役を熱演。よく
やっている。銃撃シーンもかなりの迫力。
最後に爽快感すら感じる作りにタランティーノ
らしさを感じた。
ラストで超すっきり。
黒人奴隷が自由を与えられて賞金稼ぎに、しかも南部一と称されるほどの銃の名手。この設定だけでもう中二病患者にはたまりません。
R15指定の映画のためスプラッタな表現がやや強いですが、だからこそ銃撃戦が絵になります。黒人奴隷が残酷な方法で殺されたりするシーンがあるので耐性がない方は注意。
リアルで嫌なことがあってストレスが溜まってる。そんな方におすすめの映画です。
何も考えずに見たい
何も考えなくていいです。このカッコ良さに酔いしれればいいんです。
確かに南北戦争前のアメリカですので、差別についてどうこう考えたくなる気持ちもわかります。でももうそんなことどうだっていいくらいカッコいい。監督を確認せず見ましたが、納得のタランティーノでした。パルプフィクションやキルビルに通じる魅せ方ですね。
"タランティーノらしい、ブラックの描き方と勧善懲悪の取り方。あの歯...
"タランティーノらしい、ブラックの描き方と勧善懲悪の取り方。あの歯医者とジャンゴのバディムービーとしても最高の一作でしたな。
ジャンゴが強烈にかっこいいよね。アフリカ系アメリカ人って寡黙だとどうしてああもかっこいいのだろう。クリストフヴァルツも今作めっちゃよかったな!?超かっこいいよ、あの人。
俳優がみんながみんな自分に合った役をもらって、最高の演技で返してるような映画でしたね。
これで助演男優賞とれんかったんは訴えてもいいレベル。
☆タランティーノ映画ベスト3
1 デスプルーフ
2 ジャンゴ
3 ヘイトフルエイト
まだシンシティとジャッキーブラウン、キルビルの2作見ていないので何とも言えないけど、不変な気がするよ。シンシティは違うか"
自分が「クリストフ」になった理由の作品
テイストは「キル・ビル」、
流れは「イングロリアス・バスターズ」。
雰囲気もさほど重くもなく、タランティーノ祭な感じでした。
識者の方々が仰っている、社会暗部としての奴隷制の表現は、
何と言ってもディカプリオの「ムッシュ・カンディ」のイカレっぷりと、
序盤訪れる農園の後に襲ってくる奴ら
(のちのクー・クラックス・クランらしい)の間抜けさに、
たっぷりと注がれて、愛情溢れて描かれている。
「イングロ~」のナチスが、
ここでは奴隷を買い漁る白人に置き換えられ、大粛清。
完全なるヒーロー物の爽快感はタランティーノの前作より増しているが、
スケールとしてはダウンかな。
前作は歴史を「書き換え」ちゃったからねぇ。
しかしクリストフヴァルツ、オスカー助演賞獲ったけど、ほぼ主演だって。
この中での助演賞は寧ろサミュエルLジャクソン、
いややっぱりディカプリオ…、ん~悩む。
誰も彼もキャラが立っているのが、タランティーノ映画の醍醐味。
残酷描写はそんなに気にならなかった。
これくらいフツー、と自分が慣れちゃっただけかも。
クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北...
クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷として売りに出されたジャンゴは、元歯科医の賞金稼ぎでキング・シュルツと名乗るドイツ人に買われる。差別主義を嫌うシュルツはジャンゴに自由を与え、賞金稼ぎとしての生き方を教える。クリストフ・ワルツ、、出演作品。
前半がより面白い
タランティーノ監督が素晴らしいと思える作品でした。レオ様登場までの前半がより面白い!馬車の上に🦷の飾りがボヨヨ〜ンと付いてたり、どれでも着ていいよって言ったら王子様みたいな衣装選ぶジャンゴが可愛かったり、とにかくジャンゴとシュルツ2人のバディの旅が良かったですね。勘の鋭いサミュエルの登場から次第に緊張感が高まってきますね。
【レオナルド・ディカプリオの黒人をモノとしか見ない狂気の農園領主を演じる姿に戦慄を覚えた作品。】
一般的には、南北戦争直前のアメリカ南部の黒人の立場を露わに描き出した作風も後押しし、アカデミー脚本賞とクリストフ・ヴァルツの助演男優賞受賞が表に出ている作品だが、私の印象ではレオナルド・ディカプリオの狂気を帯びた農園領主を演じる姿が忘れ難い。
今更ではあるが、この俳優の底知れない演者としての力量を再確認させられた作品である。
勿論、当時の黒人の置かれた状況をシビアに描き出しているし、それに抗おうとするジェイミー・フォックス演じるジャンゴとその妻、ブルームヒルダを演じたケリー・ワシントン及びこの人の後釜は誰なんだというくらいの圧倒的存在感を誇るクリストフ・ヴァルツの姿も忘れ難いが、矢張り今作品はレオナルド・ディカプリオの印象が強烈に残っている。
<2013年3月9日 劇場にて鑑賞>
タランティーノの考えるカッコイイ西部
タランティーノ特有の人物や画が濃すぎるせいで、もたれやすいです。中身はしっかりした成り上がりモノ、復讐劇でした。
前半のおしゃべりはいつものノリで、後半の銃撃戦はケレン味たっぷりで見ごたえもありました。
個人的にこの映画でクリストフ・ヴァルツを知ることができたのは収穫でした。
やっぱりタランティーノ監督の作品は良いですね。
割りと長めの作品でしたが、決してテンポが悪い訳ではありませんでしたし、登場人物が魅力的なのに加えて演出が良いために全く飽きずに最後まで楽しめました。
覆面のくだりのような笑いにしても、吹き上がる血飛沫が印象的だったガンアクションにしても、不必要に格好良い絵面にしても、やっぱりタランティーノはセンス良いですよね。
それに加えて、俳優の起用がとても巧いですよね。予めこの俳優って決めてから脚本を書いているのかと思うくらい役柄と俳優さんがぴったりですよね。
飄々とした雰囲気ながら味のあるクリストフ・ヴォルツも良かったのですが、サミュエル・L ・ジャクソンの嫌味なジジィっぷりは最高でした。
そして、ディカプリオ。
絶対ディカプリオはトラボルタと同じく悪役やった方が格好良いですよね。
サミュエルの癖が強すぎる!!(笑)
相変わらずのバイオレンスと時折あるくだらない会話とセンスの良い音楽!
役者はジェイミーも良かったけど、クリストフ・ワルツの飄々として冷静な正義感強い演技、ゲスで残虐なディカプリオ・・・そしてS・L・ジャクソンの眼力&甲高い声からの癖の強いキャラ!!すべてがザ・タランティーノであり、タランティーノだから際立つ!
今回個人的には初めてクリストフ・ワルツ観たけど流石はオスカー俳優!良かった。
でもやっぱり、S・L・ジャクソンが好きだ。最高!
ただ犬に殺されるシーンと格闘の末に殺されるシーンはとてもしんどい。それありきの、シュルツが撃ち合うってのは解るけど・・・。なので星3。
異色西部劇
黒人が主人公という異色西部劇。タランティーノの人種差別に対する思いが吹き溢れ、それでも彼らしく血肉吹き飛ぶグロ映像も満載(笑)。
まずはシュルツの賞金稼ぎたる存在の面白さ。いきなり善良な保安官も殺すのか?と思わせておきながら、そいつも指名手配犯だったというからくり。そして連邦保安官が現れても法執行中につき云々という決め台詞によって手出しさせない面白さ。ジャンゴを拾ったのも、実は列車強盗をはたらいた悪人たちを見つけるため。その屋敷でのやりとりも面白いが、用心棒を殺されたとして農園主や従業員たちが彼らを夜襲する・・・その中にジョナ・ヒルもいた!
徐々にガンマンとして成長したジャンゴを連れ、彼のために性奴隷とされていた妻を救うために旅をする。どこの大農場でも黒人奴隷の扱いのひどさが浮き彫りにされ、一見立派な大農場主(ディカプリオ)も黒人差別の酷さが痛快に描かれる。
ドイツ語を喋れるという珍しいジャンゴの妻ブルームヒルダはすぐに見つかるが、奴隷格闘技の奴隷を買おうとするシュルツの作戦はまんまと失敗。結局は銃撃戦で修羅場と化す。シュルツも農場主もあっけなく死んでしまうところもタラちゃんらしい演出なのか・・・
立ち上がれっ!奴隷たち!
個人評価:4.2
タランティーノ十八番のリベンジストーリー。
流石のキレッキレなセンスで、人物の会話だけで背筋がゾクゾクくる。
そしてこの物語の世界観と空気感を作っているのは、紳士的かつ即決で悪人を葬るクリストフ・ワルツ。圧巻な演技で2度目のオスカーも納得。
タランティーノ作品常連のS・L・ジャクソンも、老いた執事役もハマりまくり、眼光鋭く素晴らしい。
珍しく悪役で出演のディカプリオもなかなか良い。
物語の最後は立ち上がれ奴隷たち!というような白人達に対しての黒人からのリベンジに繋がる展開。いつもの個人的リベンジではなく、もっと大きなテーマがあり、後味も最高なストーリー。
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