劇場公開日 2014年3月1日

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「正に激動の物語」ラヴレース 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0正に激動の物語

2023年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

出演した一本のポルノムービーで、大スターになったサクセスストーリー。
ではなく、酷い男と出会ってしまった事で一転した、波乱の人生を切り取った作品。
主役のラヴレースはブロンド美女のアマンダ・セイフライドが田舎娘を見事に演じています。
夫チャックの変貌していく様が丁寧に描かれており、それが観ている側は嫌な気分が長く続くんですよ。
そんな胸糞な中、一際残酷に刺さるのが母親でしょう。
少ない出番なのに、娘を絶望させるに十分な事をしてのけます。
変貌した夫とその暴力、騙された愛、助けを求める手を払い除ける母。
栄光と挫折の末にやっと自身を見つけ、そしてやっと触れられた家族の愛。
エンドロールで知るその後の半生も、また緩やかでないように見えました。
一人の女性の、正に激動の物語でした。

観賞後、元となった「ディープスロート」が少し気になり、年末割引サービスもあってレンタルで観てみました。
それがまた劇中劇そのままで、飛ばし飛ばしだったけど辛かったです。
何故これが空前の大ヒット?これもまた時代なのでしょうね。

白波