アフター・アースのレビュー・感想・評価
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息子ジェイデンの冒険活劇だ!
ウィル・スミスが感情を抑えた演技で、自らも製作に関わった、
息子の成長とそれを見守る父親の愛がテーマの映画だ。
ウィル・スミスが主役かと思いきや、息子の冒険活劇だった!
(映画のテーマと同じ様に息子に成長の場を与えた、ということか)
SF的なバックグラウンドは結構面白いが、
映像(登場するメカニックやシーンなど)的にも、
ストーリー的にも、
SF的な見せ場はほとんど無い。
SFよりも父と子の人間ドラマにフォーカスされており、
ジョセフ・コシンスキーの「オブリビオン」とは正反対だ。
じっくりと描かれた人間ドラマには感動するところもあるが、
こちらはもう少しSFファンを喜ばす演出が欲しかった。
例えば、宇宙船のメカニックやワープシーン、
地球上で過去の文明の形跡を描くなど、
拘れる所はいくらでもあったろうに...。
初めてのお使い
スミス親子とすっかり「らしく」なくなったシャマラン監督の作品である。
この時点で、どういう映画か9割がた、わかってしまう稀有な作品。
この映画をつまらない、といっている時点で、間違いなく見に行ったあなたが悪いのだ。まさしくそういう映画。
多少なりとも映画を見て、レビューを書くような人ならなおさら。
スミス親子とシャマランで、この映画の見方は決まったようなものだ。
劇中アーサという怪物がでるのだが、人間の恐怖を感知し、人間に襲い掛かるという存在はふつうなら、シャマラン風ではあるのだが、そこはスミス親子の映画なので、それはもうすでにジェイデン君が成長するがためだけの存在でしかないことも丸わかり。
見どころはずばり、ジェイデン君。それ以外はない。
ウィルおやじが、うちの子すげえだろ?とすっごいアピールしている映画なのだが、これが鼻につかないのは、ジェイデン君が本当に見事な身体能力とスタイル、「ベストキッド」のときのようなくっそ生意気な態度とハの字になる眉をもつハンサム顔と、類まれなる演技力を見せつけてくれるからである。
あんまり過保護にすると、逆に色物扱いされて、埋もれてしまわないか、と逆に心配してしまうほどの逸材だと思う。
ストーリーは、まんま、「初めてのお使い」で、テレビが子供を隠し撮りしてちゃんとお使いできるかな、という展開。次々と襲い掛かる災難にジェイデン君は、悲痛な思いをしながらも、「いつの間にか」きっちりと成長するのである。
うん、うん、それでいいじゃあないか。そういう映画だもんね。
最近は「アベンジャーズ」の都会崩壊をピークに、地球崩壊後の世界のCG映画にシフトしているようだが、もうちょっと飽きてきたね。
凄く在り来たりな作品
何の捻りもなく、ただ目的地までダッシュダッシュダッシュ!
CMでは人類を滅ぼすために進化した地球とありますが、そんなことはありません(笑)
危険なのは自分たちが放してしまった怪物だけで他に危険なのがライオンとヒルと寒さだけです。
そして肝心なエイリアンですがエイリアンのペットが出てくるだけでエイリアン本体は出てきません。
人類はどんな状況なのか、なぜ主人公は宇宙を旅するのか…
ストーリーの全体像が掴めません。
ラストまでほぼ2人しか出てこないので飽きますし残念な作品です(-.-)
普通…
シャラマン監督でどんだげトンデモ映画かと思ったら…意外に普通でした。シャラマン色なし。まあ、あらゆるシーンでツッコミどころ満載ですが…。
単純にサバイバル映画としてみるなら全然問題なし。100キロ離れたふたつにばらけた機体にきちんとたどりつけたり、ツルの恩返しのごとくオオワシに助けられたり、こまかいリクツはぬいちゃいましょう。
アクションも怪物やスペースシップも楽しめますよ。
ウィルの息子も一作ごとに良くなってくね。
途中のエピソードがマイナス
てんこ盛りのテーマが、概ねバランス良く取り込まれている。
メッセージ的には
●親子は本気で話し合おう(2/10)
●自然を大切にしよう(2/10)
●残りの(6/10)はおそらく「私は弱い時こそ強い」と言うⅱコリントの聖句だろう。
アドベンチャーアクションとしては、
●川口浩探険隊未確認生物シリーズ(の何か)
●川口浩探険隊洞窟シリーズ(の「ギャオ」)
●そして、モンスターハンターだ。
ここからはネタバレになってしまうが、WスミスとJスミスの心理描写も、地味ながらイケてる。
前提としては、二人ともJスミスの姉が的に襲われた時に、助けられなかったと言う事にコンプレックスを感じている。Jスミスが軍隊を志願しているのは、一見父親の後を追っているように見えるが、実のところこのコンプレックスに悩まされている為だ、と言う事が話が進むにつれてわかってくる。
Wスミスも、冒頭この任務が終わったら引退と言ってはいるけれど、やはり傷は癒えていない。妻に「私の所で働くか」と聞かれた事に対して曖昧な笑いで答えている。片脚を失った兵士の敬礼に答礼する場面は、ラストシーンへの重要な布石だ。
救出後、Wスミスは片脚を失った兵士のポジション、JスミスがWのポジションでラストを迎えるが、Jスミスは答礼せずあくまで息子として振る舞い、軍をやめて母親の元で働くことを宣言、Wも同意するが、冒頭での妻との会話の時とは全く温度差が異なる。「弱い時こそ強い」のは目に見える怪物ではなく、コンプレックスに対する弱さである。
また、途中ウィングスーツで飛びたす場面があるが、この前後の会話〜機体後部に辿り着くまでは、やはり聖書の「放蕩息子の帰還」がモチーフになっていると思われる。
そして、マイナスなのはこの直後の部分なのだ。Jを襲った猛禽が何故か自分の巣に連れて帰り、その巣がライオンモドキに襲われてそれを協力してやっつけるも、雛は全滅。しかし、それに感謝した猛禽が凍えそうなJを自分を犠牲にして寒さから守ると。エピソードがしょぼいし、必然性が全く見られない。ウルッとしなければいけないのだろうが、突如的すぎて「???」となっただけで終わってしまった。ここはいらないと思うな。それより、途中でいきなり武器がなくなってるんだけど、その経緯が完全にカットされていて、そっちの方が気になるよ。
あ、マグマがドロドロ流れる洞窟で「毒ガスでやられちゃうんじゃないか?」というツッコミは川口隊長に敬意を評してしないことにします。毒蜘蛛を素手で払い落とすところもね。
地球おざなり。。
エンタメ、スリル、アドベンチャー。どれもが中途半端。
"恐怖の克服"と、"人間の存在そのものへの警鐘"のテーマが見えはするものの、
抑揚の無い平板、終始一貫シンプルに過ぎて退屈。
ウィル・スミスが黒子に徹しきれておらず邪魔。
地球が霞む父子の絆・・・
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