劇場公開日 2013年5月3日

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「ギャングVSギャング顔負けの警察」L.A. ギャング ストーリー りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ギャングVSギャング顔負けの警察

2013年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ショーン・ペンがあまり好みではないので、見るのはどうしようか迷っていた作品。
でも、ライアンが出ていると知り、急遽見に行った。

オープニングのシーンで、ショーン・ペン演じるミッキーの極悪人ぶりが、余すところなく発揮されていた。
地獄の底にいる鬼のようなミッキー・コーエンになりきった、ペンに圧倒された。

「ロスは俺の物」と豪語するミッキーと、彼らを葬り去ろうとする警察との戦い。
これは、オマラが言うように、正に≪戦争≫だった。

オマラ巡査部長の仲間となる5人のメンバーは、皆、良く言えば「個性的」。
悪く言えば「はみ出し者」。
そんな彼らは、皆命をかけて、悪をやっつける。
オマラの奥さんが身重なのに、どっしりと構えていて、とても良い。
彼女を加えて、合計7人ね。
7人と言えば・・・うふふ~。

ライアン演じるジェリーは、「ドライヴ」のクールな彼に似ているようで、ちっとも似ていなくて。
演じ分けはさすがです。
オトボケな彼が、なぜ仲間に加わったか、そのシーンは重要だと思った。
彼の根底にある物。
それこそが、ジェリーを動かす。
仲間となった者たちが持っている物。

エマは、清潔感があり、妖艶で、美人。
ヒロインにぴったり。

ジョシュ・ブローリンは、あの時代の雰囲気がとってもよくお似合い。

あなた達だって、ギャングじゃない!と思わせる、場当たり的な方法もおもしろい。

煙が立ち込め、マシンガンをぶっ放し、備品を壊しまくり、車を燃やし、やりたい放題。
でないと、負けて死んじゃうものね。
ホテルの階段シーンは、「アンタッチャブル」を彷彿とさせた。

銃の名手を演じたロバート・パトリック。
最近いくつかの作品で見ていて、彼って若い頃何の作品に出ていたっけ???と、ど忘れしているのを思い、調べてみた。
なんと! 「ターミネーター2」の、あの液体金属の彼だったのですね~。
すっかり忘れていました。

りりー