劇場公開日 2021年3月8日

シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価

全613件中、81~100件目を表示

4.5感無量

2021年8月15日
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長きにわたり見続けてきたエヴァがこれで終わった。
最後の最後まで庵野監督らしい作品だったけど
この作品に関わった全ての人に感謝したい気持ちになった。
おつかれさまでした。ありがとう。

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まっさら

5.0すごかった

2021年8月15日
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鑑賞方法:映画館

言うまでもないです
綺麗に4部作を終わらせてくれた庵野監督に感謝です

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とうもろこし

5.0誰かのイエスとマリア

2021年8月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

泣ける

悲しい

難しい

最後もまたえぐり取っていった、心の中の何か。

もう無理だった。きっとTV放送から。当初エヴァの内容が予定通りだったか否かは分からないが、一定ライン超えて壊して、破壊し尽くしてしまったらもう戻らない。文明も退化してしまう。人も道具も知識も知恵も環境もぜーんぶ失ってしまう。最悪元には戻れない。

キャラクターたちにも人並みの将来を未来を味合わせてあげたかったのかな。大人たちの欲望さえなければこんなことにはならなかった。あれだけテレビシリーズと映画二本でやり尽くしてたらもう還れない。ガチの覆水盆返らず。

それでも夢を見せてあげたかったのか、監督の夢を形にしたのか?やっぱりキャラクターも普通に日常生活送りたかった、キャラクターに普通の幸せを与えたかったのか?エヴァシリーズとの関わりが長くなるにつれてそんな気持ちが湧いてきたとも取れた。

数多の選択肢があって、タイムラインがあって、その中に最悪や最高な結果もあって、こんな選択の結果を夢見たっていいじゃないかって、映画の最後にもう無理やりにでも入れ込んででも表現したかった。本当は未来はたくさんあったんだよ、って。監督が捧げた愛なのか?エヴァンゲリオンに対して。

壊れてからじゃないとやっぱり分からないことも多い、人間ってやつは。始まりの終わり。終わりの始まり。ああ何回も観ないとわからないアニメだった。その感が今でも無くならないw

磔になったエヴァンゲリオン、使徒たち、キャラクターたち、降り注ぐ普通の人達や生き物たち。

誰かのイエスになった。誰かのマリアになった。
たとえばシンジはイエス?マリは聖母マリア?
誰かのイエスだった。誰かのマリアだった。

誰かを支えて、誰かを救った。
誰かを愛して、誰かを守った。
誰かを想って、誰かと共に生きた。

あなたを支えたい、あなたを救いたい。
あなたを愛してる、あなたを守るから。
あなたをいつも想ってる、共に生きよう。

誰かのイエスになった。誰かのマリアになった。

誰かのイエスだった。誰かのマリアだった。

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ささ

3.0面白かったか、これ。

2021年8月14日
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鑑賞方法:VOD

単純

映画に見に行った人達の評判が良かったので気になっていたが、タイトル通り。もう当初の話と180度異なっちゃってるよね。俺は、当時の度肝を抜かれた衝撃はまだ憶えている。ハッピーエンドがイジェないとは言わないけど、ここまで話を変えちゃうのもな。庵野監督がやりたかった事じゃなくて、庵野監督自身が結婚する前と後の精神的内面の変化からこういう結末になっただけじゃね?絵は全てのシリーズでキレイになっているけど面白かったかと言われれば、見直すことは無いな。

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ぽんぽこつ太郎

4.5エヴァンゲリオンに関わる全ての人にお疲れ様

2021年8月14日
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鑑賞方法:VOD

エヴァンゲリオンのさいごを見届け、
なんと感想を述べよう。

率直に感じたことは、
超大作が無事完結したことへの感動。

庵野監督はじめ制作陣のみなさま
シンジにアスカ、レイやミサトさんキャラクターのみんな
そして、ずっと待ち続けたファンであるわたしたち
みんなみんな、お疲れ様でした。
よくやったよ。おめでとう。
ただただシンプルにみんなで労いたい。

ざんねんながら賢くないわたしには、
半分も理解できていないとおもうし、
壮大な置いてけぼりをくらっています。
それでもなんか面白い、
なんかよくわからないのに面白い、
それがエヴァのすごさだとおもう。

偶然にもエヴァアニメ放送年に生まれ、
シンエヴァまで26年。
エヴァと共に始まり、エヴァは終わったけれど、
わたしの人生はまだ終わらない。

さらば、全てのエヴァンゲリオン。
さよならは、また会うためのおまじない。
このふたつの言葉はすごく腑に落ちた。

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しらたまこ

5.0憎らしい程に愛おしい僕らのエヴァンゲリオン。

2021年8月14日
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全否定はしないけど全肯定もしない。
それで良い。
エヴァはシンエヴァをもってようやく血の通った作品になったと思う。

まるで同窓会で再会した親友のような映画だった。
荒波モドキの目線から見た"日常"の悲喜交交が愛おしい。ゲンドウの過去は、自分の子供時代から大人になった現在までを重ねずにはいられなかった。
作り手も視聴者も、テレビ版から歳を重ねて大人になった。だからゲンドウに目がいってしまうのはどちらにとっても同じだろう。

この時点でもはや本作は他人事ではなく自分ごとだった。ゲンドウの捻くれっぷりを痛々しく感じるのは自分を重ねてしまうからだ。登場人物達はアニメキャラではなく、1人の人間として歳を重ね生きていく。
それはスクリーンを見る我々も同じだ。

庵野監督の魂は奥様によって救済されたのだろう。じゃなきゃこのような作品は作れないし、作らない。人を愛し愛された事が無ければ作品と人間をここまで信頼して描く事はできない。

魂が浄化されたようなこの感覚は、富野由悠季監督のターンエーにも近い物だ。
親から子へ、作り手から作品へ、妻から夫へ。
これまで脈々と受け継がれてきた魂の連鎖を感じた。

巨大化した作品を原作者が締め括る事は中々ない。
ユニバース化が多用される今の時代では尚更そうだ。
ガンダムもスターウォーズも、きっと俺が死ぬまでに完結する事はないだろう。

その点、きっちりと締めくったシンエヴァはファンにとって最高の贈り物だったのではないだろうか。
永遠に終わらない事は嬉しい反面、生涯のうちに作品の終わりに立ち会えない寂しさもあるのだから。

オカエリナサイ。
そして、ありがとう。

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ジョイ☮ JOY86式。

2.0技術の進歩に、「中身」がついて行ってない。

2021年8月14日
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鑑賞方法:VOD

何はともあれ、庵野監督お疲れ様でした。という感想しか出ません(苦笑)。
前半、「そっくりさん」が自分の名前を見つけるまでは名作でした。後半は「ああ、やっぱりね」で終わります。
話が一応決着つくので、「Q」よりは(長尺ですが)ちゃんと見られました。
今回劇場にいけなかったのですが、早くも配信で事実上無料で観れる、とのことで早速鑑賞。
すごい時代になったものです。
TVシリーズが話題になった1990年代末はスマホどころかDVDすらなかったのを考えると、この20年あまりの時代の変化には驚くものがあります。CG技術もすさまじい進歩です。
いずれ近いうちに板などの媒体も無くなってしまうのでしょうけど、映画の「中身」は全く進歩していない気がするのは、私だけでしょうか?

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ベーコンえっぐ

2.5おとしまえ

2021年8月14日
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自分の妄想に多くの人を巻き込んでしまった落とし前をつける。洗脳状態を解くということで...。そんな気持ちが伝わってきました。解かれた後、ある人は感謝し、ある人は怒る。もともと洗脳状態でなかった人は??なにこれ??。全て覚悟の上だったと感じました。そしてわたしの知る限りこのような試みはかつてない物だと思います。そう思うとやっぱりスゲ〜この人。

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loopy o

3.0正直しんどい・・・

2021年8月14日
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色んな意味で盛り沢山で、何か観終わったら具合悪くなってきた・・・。
良くも悪くも、観てるこっちもぐったりだよ・・・。

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胃袋

見に行かなくてよかった◎

2021年8月14日
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こんな映画にお金は払えないよ。二匹目のドジョウを狙ったのか、新しいエヴァやキャラまで出してフィギュアやグッズでもうひと稼ぎと思ったんでしょうか。結局どれもさほど重要なモノではなかったし、風呂敷畳めないならやめときゃいいのに。
ヤシマ作戦他数々の激アツシーンを台無しにする終わり方。シリーズをこねくり回すとこうなっちゃういい(悪い)例ですよ。
鬼滅の興行収入にライバル心メラメラだったけど、これじゃ勝てるわけないでしょ。煉獄さんの爪の垢でも飲ませてやりたいよ。

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black swan

1.5壮大な何かか

2021年8月14日
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エヴァはTVアニメからすべて観ました。最後のこれはアマプラで視聴。

なんだかわかりませんでした。この一言につきますね。結局。
もっとわかりやすい終わり方にしてくれてるのかと思ったら、まあやはりこうですか。
それはもう、普通の人間では考えられないような壮大ですごい物語なんでしょうかね。

理解できた人っているのでしょうか。

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なと

5.0最高の最後ではなく、BESTな最期

2021年8月13日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

寝られる

自分はエヴァの全てを追っている熱心なファンではないけど、新劇場版は劇場にも足を運んだくらいには観てきました。
賛否両論はあるようだけど、とても良い締め括りだったのではないでしょうか。
序盤に物語りが深く掘り下げられ、そこからまた葛藤、エヴァの真実とシンジの成長へとうまくつながっています。
確かに、すごく感動した!と言える作品ではないけども、エヴァンゲリオンシリーズを締め括るには良い終着点だったと思います。
これまでのいろいろな疑問に納得がいって、清々しい気持ちで見終えることができました。
自宅のホームシアターでの視聴ですが、見た後には思わず拍手してしまいました。
庵野さん、そしてエヴァンゲリオンに関わった皆様、本当にお疲れ様でした。

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モリゾー

1.0エヴァオタでもアニオタでもないが

2021年8月13日
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一応全部エヴァは見た。

なんか結局気持ち悪い作品だなってのが素直な感想

映画は好きでよく見るし、最近は配信アプリでアニメも結構みる。

エヴァは好きでも嫌いでもなく、続くから観てるだけだけど。
バイオハザードの映画もそんな感じで最後まで見た。

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チョコタ0135

5.0もう感想はいい。

2021年8月13日
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鑑賞方法:映画館、VOD

幸せ

もう感想はほかの方々が語りつくしてくれてるからいいでしょう。

それにしても、こういったレビューに1.0の評価だったり、
庵野君と上から目線で評価したりする輩は何なんですかね。

ご本人には面と向かって言えないのでしょう?
無数の作画の中の後半のスケッチ風1枚ですら描けないんでしょう?

もっと制作関係者に敬意を払うべきです。
失礼すぎて看過できません。

私は特別アニメに思い入れはありませんが、
一連の作品を鑑賞して日本人でいることに誇りを感じました。

私は領域の異なる世界のクリエイターです。
未知の世界を見せて頂いて、感じさせて頂いて、考えさせて頂いて、
心から感謝いたします!

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ともぅ

5.0『庵野秀明が若者向けアニメがなるべき結末を実践して旧版にけりをつけた分岐点となる良作』

2021年8月7日
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鑑賞方法:映画館

テレビと旧劇場版のみ鑑賞していたエヴァ弱者でもある自分だが、インプットとアウトプットつねにおこなう天才的な映像作家でもある庵野秀明の他の仕事についてはある程度追いかけていたので、確認作業のつもり鑑賞したが、オーソドックスな物語と爽やかエンディングには魅力された。

新劇場版を避けていたのは、旧版のモヤとした終わりと、それに伴いエヴァ自体への興味が弱いのも要因だったが、優れた作品であった『シン・ゴジラ』やゴシップではあるが、ガイナックス仲間への悲しみに満ちた絶縁状を知ることで本作への興味が湧き事前情報や信頼できるレビューアの記事や庵野監督のドキュメンタリーなどを見て鑑賞。

パリ上空でのシュールで迫力あるアクションと農村での生活により人間性を取り戻すシンジと綾波?達の姿をじっくりと描く事により後半の正統派で王道なクライマックスまで長尺を感じさせないパワフルな演出と映像に見て良かった感じるラストまで全編楽しめた。

特にクライマックスの艦隊戦は、庵野監督のデビュー作の『トップをねらえ』やテレビアニメ『不思議の海のナディア』を彷彿とさせて最終決戦にふさわしい盛り上げがある。

個人的に気になるは、前半の見所でもある農村部分で閉ざされた人間性を癒すのは素朴な田舎暮らしで農業は、随分とありきたりで幻想的に感じる。
NHKのドキュメンタリーなどで見る限り、小洒落たデザイナーズ・オフィスやマンションに住んでいる都会人でもある映像クリエイター達が、癒しとしての農村幻想を抱いているとしか思えないところもあり農業の考証もしっかりされているみたいだが、機械化されてない農作業や現在の制度によって疲弊して高齢化する農家の過酷な現状などを知っているとノンキなモノだと思う。

凝ったレイアウトとカメラワークも素晴らしいが、老婆心ながら一部女性キャラクターを視姦する視線は、近年問題化しており、のちの作品批判にも繋がる危うい点だと思う。(メインのスタッフも客層も男が多いからかな)
あと新規キャラのマリのいかにもアニキャラ的芝居かかった口調の強調や身体的特徴や「巨乳の彼女」な台詞を本人に言わせるのもアニキャラの胸を揺らして喝采を浴びていた30年前ならともかく近年の感覚だと違和感しかない!(80・90年代に合ったダメなラブコメ漫画の人格のないヒロインの系譜かな)
ちなみに師匠的立場の宮崎駿監督の代表的なキャラクターであるナウシカの胸が大きいのは、宮崎監督曰く母性への憧れと強調らしい。そこをマリに組み込んだのかな?

個人的に印象に残っているのは、林原めぐみが歌う「VOYAGER〜日付のない墓標」の選曲が見事過ぎてこの映画の為に作られた曲だったのか?と錯覚する程、場面の説明になっている。音楽で語り過ぎと思う部分も有るけど多くの人々を惹きつけるには、分かりやすくエモーショナルなところも必要。(しかし林原めぐみは、ガイナックスのアニメでも懐メロである「あなたの心に」をカバーしていて妙にハマっていたのを思い出す)

あと今回のラスト見て思ったのは庵野秀明が途中まで手掛けたTVアニメ『彼氏彼女の事情』の主人公で、庶民派仮面優等生?の宮沢雪野の彼氏になる有馬くんの深いトラウマの克服と再生の物語がシンジくんやゲンドウとダブる点だが、アニメは後半の作画の乱れや構成に難があり未完で終わっている。
漫画原作は今回のエヴァに近いカタチで大団円の完結をしているので、それのアンサー的雪辱も兼ねていると思う。(この作品も実写を試験的に導入していて庵野監督の実写志向が本格化してきている)

庵野秀明は、インプットされたものを的確に優れたカタチでアウトプットする天才だと先にも述べたが、正直女性キャラへのアプローチや扱いが記号的だったり歪がんでいると感じる事が時折ある。(ただし庵野秀明は若い頃から結構モテたとの話しも聞いているので女性慣れしてない訳では無いと思う)

細かいところに文句もあるが見事な大団円で物語にケリをつけた庵野秀明監督の次回作に期待しているので、ウルトラマンや仮面ライダーなどもとても期待している日本を代表する映像クリエイターだと思う。

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ミラーズ

5.0エヴァンゲリオンらしい終わり方

2021年8月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

途中から泣けるところがあり1回では理解できないのもエヴァンゲリオンらしいなと思いました。
合計5回みました。
素晴らしいです。

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あすか

4.0これで本当のエヴァの終わり

2021年8月2日
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長かった。テレビ版の尻切れとんぼな終わり方に不満を残し、それなら旧劇場版で、全ての謎を明かすのかと思いきや、観客を置き去りにした終わり方。庵野秀明は反省したのか、それともエヴァでもう一儲けしようとしたのか、今までのモヤモヤをスッキリさせようと、落とし前をつけてくれた。でも私自身Qからかなり経っているので「このキャラ誰だっけ?」と、ある程度復習が必要だった。それにしても、ペンペンはあれから捨てられたにしては、繁殖出来たなんてたくましい。

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モトイ

5.0広げた物語を、きちんと、閉じた。

2021年7月30日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

25年?
本当にいろんなことがあった

物語を広げて広げて
叩かれて叩かれて
「わかんねーよわかんねーよ」
「わかんなーーい」「アンノ、アンノ」「庵野わかんねぇーーよーー」
と言われて。

それでも
死に物狂いだったと思う
あそこまで広げた物語を
ちゃんと
ちゃんと!!!
閉じました。

それができることは、すごい。
できることがすごい。

高い高い山を登って、
誰も文句を言わない、ゴミも何も残さない
最高の形で下山して、生き延びた。

これでも「アンノ、わかんねぇーよぉー」と言い続ける人は、単なる頭の悪い馬鹿で、映画だけじゃなく
本の一冊も読めない、感性がないんでしょう。

最後の彼女と彼の会話。

よく聞くと、彼は疲れてるよね。
それを癒すような彼女の言葉。「さあ、……」
って言うのも、「もう少しで下山だから、もう少しだけ頑張ろう」みたいなニュアンス。

それに答える彼
もう少しで終わる、そして始まるという
少しの疲れと、最後の力を振り絞るような精一杯のような。

寂しくて新しくて幸せに向かうラスト。

何度でも何度でも見ていたい。
おさらばです。最高の映画です。

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あかき

2.5もう一つの『日本沈没』としてのシン・エヴァンゲリオン

2021年7月28日
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単純

知的

【1】総評~エヴァンゲリオンの要約にかえて

 90年代にエヴァンゲリオンが登場した際の問題提起は斬新で強烈だった。現代日本人は他者への依存から如何に脱却し自立すべきか、という命題を、難解そうなユダヤ=キリスト教風の用語や理論物理学風のジャーゴンを散りばめたプロットに流し込み、わかったようなわからないようなターミナル・ケア風のオチに持ちこみ、作者自ら回答を回避した(TV版)。しかし、話が畳めていないと作者は再考したのか、アスカにシンジを拒絶させる結末に作品をなんとか着地させた(旧映画版)。旧版とは異なる結末を想定したのだろうか、TV版や旧版とは異なるキャラ配置とプロットで、再び問題提起に解答を試みた(シン映画版)。
 作者の投影であるとおぼしき碇ゲンドウが亡き女房に逢いたい一心で「人類補完計画」を紡いだ、というシン映画版の畳み方に、私はなんだかな~とモヤモヤしてしまう。むろん、スッキリ物語を畳めないから、ダメなのではない。私が観るに、作者の問題提起は様々な作品により既に解き尽くされた観があり(『コードギアス』等々)、どこまでも陳腐な答案にみえてしまう。もっとスッキリ踏み込んで、解答できたはずなのに、と考え始めると、四半世紀も問題を解きあぐねた末、ついに時代の速度に追い付けなくなった無惨さすら、シン映画版のオチには覚えてしまうのだ。だが、はたして、それだけなのか?このモヤモヤ感は、きっと主題の読み方を根本的に私たちが誤っているからではないか。二番底を私たちが見落としてはいまいか?

【2】子宮からの離脱ドミノ

 本作の屋台骨は、子宮のなかで羊水に浸り、眠りこける胎児のような現代日本人がどう自立すべきか、という命題解答にあるが、このモチーフは『日本沈没』と同系列のテーマ性にあるのは、謂うまでもない。京大でイタリア文学を学んだ小松左京が黙示録的な『日本沈没』を書いたように、本作もやはり黙示録的内容である。ただ異なるのは、小松左京の『日本沈没』が大文字で日本人を主語に見立てた小説であったのに対して、本作の主語は日本人であるワタクシ=作者である点だ。

 『日本沈没』へのオマージュだからこそ、京大の冬月ゼミの門下生たちによる子宮離脱ゲームは、沈没しゆく日本列島から如何に逃げ延びるか=民族として自立するか、という『日本沈没』の未完のストーリーをダウンサイジングして継承されたものだとも謂える。
 この種のネタを巧妙に自分語りに布置するあたり、さすが庵野氏だと感心するが、碇ゲンドウに象徴されるのは、むろん作者自身ではあるが、隠されたテーマは『日本沈没』的命題を解くことにあるから、シン映画版完結編の前半が牧歌的なムラ共同体を一時間も描くのは当然なのだ。つまり、セカンドインパクトとは第二次大戦による敗戦後の日本社会であるのだ。そう考えないと、作者の故郷山口県宇部市の重化学コンビナートを実写映像でラストに持ってくる理由がスッキリしない。

 多くの鑑賞者を碇ゲンドウ=庵野氏のワタクシ語りの顛末と、巧みに誤読させる手法は流石だが、では、肝心の子宮からの離脱ゲームを上手く遣りおおせたかは、大いに疑問だ。

 だが、子宮からの離脱ドミノが昨今の思潮であれば、いつまでも子宮の中で眠りこけてばかりもいられない。あの結末が凡庸で陳腐であればあるほど、現代日本人が如何に自立するかという命題は切実だからである。しかも、その自立方法は既に日本人という大文字では既に括れない現実に自覚的である作者には、碇ゲンドウを作者だと読ませることでしか、問題提起の深刻さを主張できずにいるのだろう。

 エヴァンゲリオンとはなんだったのか?と問えば、もう一つの『日本沈没』であり、その命題は私たち日本人が個別具体的に解いていかねばならないのであろう。こう考えると、なぜ作者がシン劇場版を製作したのかという理由も見えてくるだろう。日本人として各人が答えを見つけなければならない、という問題提起こそ、シンのエヴァンゲリオン的問題提起ではなかったか。

 だから、作者=庵野氏の答案は解答例の一つにすぎない。あのオチはいろんな答案の一例だと見抜かないと、シンのエヴァンゲリオン理解にはつながらないような気が私にはする。

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赤ちゃん番茶

5.0最高

2021年7月25日
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旧劇と対になってて面白い

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こんそめ