劇場公開日 2012年8月24日

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「リドリー・スコットは巨匠・・・なのか・・・?」プロメテウス けやきさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5リドリー・スコットは巨匠・・・なのか・・・?

2023年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

「エイリアン」はさすがに歴史に残る作品と思いますが、特にエイリアンファンというわけではありません。
でも押井守監督は、リドリー・スコットをいつも「サー」と呼んで称賛しているので、これも観てみました。

うーん、リドリー・スコットは、この映画(と「コヴェナント」)で、何を描きたかったのか。
正直、人間の起源について本気で考察する姿勢は全く感じない。
結局、エイリアンを撮りたかったのか?
でもそれなら、もう1作目で完璧な映画を作ったではないか?
エイリアンの起源を撮りたかったのか。
でもそれなら、異星人が作った生物兵器、というのは、別に深みもないし、それで何作も撮る必要はないのでは?

また、緻密なSF考証を期待する映画ではないとは分かっていても、宇宙船の中で当たり前に重力があることや、回復手術の後で皮膚にホチキスしただけで走り回る描写や、異星でいきなりヘルメットを取ったりとか、さすがにSFを名乗るにはどうなのか・・と気になってしまいました。

「ブレードランナー」、「エイリアン」、「ブラックホーク・ダウン」など、すごいと思う映画も多いので、名監督なのだろうとは思うのですが、ちょっとこの作品は、観客をどこへ連れていきたいのだろう?と心配になってしまう内容でした。

けやき