劇場公開日 2012年1月28日

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J・エドガーのレビュー・感想・評価

全67件中、41~60件目を表示

5.0人間の葛藤を描かせればイーストウッドの右に出る者は無い!エドガーの心の明暗を軸に繰り広げられる人間模様が素晴らしい!

2012年2月20日
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泣ける

悲しい

知的

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ryuu topiann

3.5ひとりぼっちの戦争

2012年2月19日
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悲しい

知的

難しい

観る側にある程度の知識を要求する映画だと思う。
いつもは映画を観てからパンフレットを買うようにしている自分だが、
今回は「予備知識が無いとキビしいんじゃ……」と心配になり、
事前にパンフを買ってネタバレのなさそうな所だけ読んでいた。
……案の定、読んでないとオイテケボリを喰らう所だった。危ない危ない。

イーストウッド監督って、
いつもまるで呼吸するかのように自然なリズムで物語を語るので好きだが、
今回は展開がややせわしなく感じられた。
時間軸が激しく入れ替わる構成に加え、
アメリカ近代史の事件がぽんぽんと登場するので、
話に付いていくのが少し大変……。
(頭悪いだけと言われればそれまでですがねッ)

世界屈指の捜査機関・FBIを発足させ、その長官の座に48年間も君臨し続けた男、
エドガー・フーヴァーの半生を描いた本作。
一般的なフーヴァー長官のイメージは、
FBIの情報収集能力を利用して政府要人の弱味を握り、
政治の影で暗躍し続けた強権者、ある種の怪物だろう。

だが本作の彼は——
思っていたよりもっとずっと小さくて、弱い。
権力者に対して人が抱くだろう恐怖や嫌悪より先に、憐れみを感じてしまう。

昨年公開の『ソーシャルネットワーク』の主人公と似通ったものを感じた。
誰も信用しない。誰の言葉も聴かない。自分の価値観が全て。
賞賛され、尊敬されたい。相手より優位に立ちたい。

どうしてそんなに力を欲したのか?
何をそんなに怯えていたのか?
結局、彼は一体何と戦っていたのか?
共産主義者? ギャング?
危機管理の何たるかも知らない政治家?
……母親の期待?

母親は息子の性癖に気付いていたのだろう。
だが彼女はそれを肯定するような人間ではなかったし、
(「女々しい息子など死んだ方がマシ」)
ましてやそれを許容してくれる世間でも無かったろう。

彼にとって最大の敵は……
『誰も自分の存在を認めてくれないのでは』という恐怖だったのかも知れない。
蔑まれる事を恐れて虚栄を張る内に、誰からも見向きをされなくなった男。
そんな風に僕には思えた。

唯一エドガーの裏側を理解し、彼がほんの僅かだが自分自身でいる事を許した男・トルソン。
同情の篭った眼差しと共に彼に付き添い続けた秘書・ガンディ。

彼らが居てくれた事がせめてもの救いに思える。
そうでなければ、彼は本当にひとりぼっちだったはずだから。

<2012/1/29鑑賞>

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浮遊きびなご

3.5フーバーの苦悩

2012年2月19日
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悲しい

FBI本部の代名詞、フーバービル。
初代長官にして48年も長官であり続けた彼にちなんで
そう呼ばれているそうですね。
公開前から、とても興味を持った映画でした。

全体的に地味な映画ですが、それでも、つまらなくはなかったです。
イーストウッド監督、ディカプリオや、ほかの俳優さんたちの
力でしょう。

欲を言えば、あと10分くらい長くてもいいから、
もう1つくらいフーバーの苦悩を描いたエピソードがあっても
よかったかなあと思いました。

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sunnydays

4.0寝てしまった

2012年2月18日
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 48年間もFBI長官を務めていたことに驚いた。若手の時代が第1次世界大戦でその後アルカポネといったギャングと戦い、科学捜査を取り入れたなどとても勉強になった。また、同性愛や気の小ささなどかなり踏み込んだ人物描写にも驚いた。日本ではなかなか真似できないであろう、そんなアメリカ映画の懐の大きさは素晴らしい。
 しかし上映時間が長く、終盤のモノローグの場面で寝てしまった。けっこう面白かったような気がするけど、寝てしまったからと言ってわざわざ見返すほどの気力がわかない程度の面白さと興味ぶりの映画だった。

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吉泉知彦

4.0FBIの裏というより、ある孤独な男の物語。

2012年2月15日
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知的

難しい

もっとFBI内部のあれやこれやが見れるのかと思っていましたが、もっとフーバー本人の人生にフォーカスした作品でした。
有名な “Trust No One”というフレーズがありますが、彼は本当に誰も信じなかったんだなぁ。。と。本当に孤独な独裁者だった感じです。
ある意味仕事に全情熱を傾けたといえなくもないですが、すごいなぁ。。。彼のことを独裁的という人もいますが、あそこまでビューローのために全てをつぎ込めるってすごいと思います。
母親の影響力はすごくて、それが彼の人格を形成している様子だとか、あとは彼の数々の秘密など、アメリカの秘密ではなく、フーバー自身の個人的な秘密が暴かれている感じです。また、彼はビューローを育てあげるのと同時に、彼自身の抱える困難にも闘ってたという。また、その戦いが非常に孤独で、でもあえて人を寄せ付けない感じが、痛いですね。
ある意味かなり深いですが、登場人物は少なく、地味な映画です。だけど、退屈ではなかった。面白かったです。

レオはオスカー欲しくてなんかもう取り付かれちゃってるんだろうなぁ。クリントと組んでみたんだけど、どうもあってないような気がするなぁ。。。
今回日本の興収はあまりよくないみたいですよね。。。
まず日本だとフーバーの知名度がないからかなぁ。。。クリントとレオなので、もっと客が入ってもよかったのに。邦画が大きいのがあるから、残念な感じになってますね。

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NAO

3.5冷徹な鎧。

2012年2月12日
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怖い

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ハチコ

4.5J.エドガー

2012年2月12日
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怖い

興奮

知的

デカプリオの演技とイーストウッドの監督は凄い。

我々日本人にとっては縁の薄いFBI初代長官である、J.エドガー.フーバーが、こんな人間だったに違いないとイーストウッドは描いている。もちろん多くの事象は事実に基づいて描かれているが、なぞの多い人物だったフーバーを、独自の解釈で正面から取り上げたのだろう。若いときにFBIを一から立ち上げた大胆な行動力、現在のFBIの州をまたぐという性格の成り立ち、そしてそれぞれのアメリカ現代史に出てくる事件との関連を、それぞれの年代のフーバーと伝記口述記述をする晩年とを行き来しながら見せている。イーストウッドの切り口はそれにとどまらず、なぜこのような性格の人物が出来上がったのかも、ここは彼なりの解釈もあるのだろうが、ヒントを与えている。24歳から晩年までフーバーを演じているデカプリオも素晴らしい。「アビエータ」のときも良かったが、素材としては「J.エドガー」のフーバーのほうが深みがあり、演じ甲斐があっただろう。秘書役のナオミワッツ、副長官のアーミーハマーもいい演技をしている。

ただし、娯楽作品を期待する人には薦めない。現代アメリカ史を少しでも知っているほうが、この映画を楽しめると思う。

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kincyan1953

4.5怪物の機微を描いた作品

2012年2月12日
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知的

結構淡々とすすんでいくので、ある程度の前提知識がないと、あまり入り込めないかも?と思いました。
私は楽しめました。

豪腕だったエドガーの悲哀を丁寧に描いています。
やり方の如何はあれど、アメリカのことを考えていたのは確かなのかな。
こういう人が歴史を動かすのかもしれませんね。
彼とその周りの人物との関わりにとても考えさせられました。
彼とトルソン、彼と母親、彼と秘書のガンディ。
そこらへんを注目して観ると、また違った作品に思えてきます。

ちなみに、一緒に観に行った友達は寝ていました・・・。
人を選ぶ映画かもしれません。

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Elk

4.0自らの正義のみに生きた男・・・

2012年2月11日
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知的

難しい

レオががんばっていた。青年から老年までほぼ出ずっぱり。がんばりは認めるが、何となく演技が一本調子。多々言われているが、老年期の声の工夫が足りなかったのでは??? もう少ししわがれ声にするとかしてほしかった。アメリカで長い間死ぬまでFBIの長官を務めた男をいろんな面から描いていた。共感が得られるような人間ではなく、言ってみれば怪物のような男だからしかたないのかもしれないが、この人物をどう評価していいかわからなかった。指紋とかDNAなど近代的な捜査を始めたとか、国会で予算をたくさんとるために、PRもうまかったとか功罪の功の部分もあるのに、イーストウッドは罪の方に力を入れて描いているような気がした。でもこんな人がいたらやだな。自分中心で世界が回っている感じで、かなり偏見に満ちてる人だったと思う。そのくせ、自分は普通とは違っていた・・・ その複雑な感じはよく描けていたと思う。

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瑞

5.0やはりイーストウッドは天才

2012年2月11日
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DOGLOVER AKIKO

2.0イーストウッドの映画で一番つまらなかった

2012年2月6日
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難しい

寝られる

イーストウッドの映画を好きになり、今まで数作見てきましたが、今回が一番面白くありません。
なんだろう?この面白く無さは・・・。
今までイーストウッドの映画を見終えた時に、受けたものが今回は何も感じない。

ミスティックリバーの言葉に表すことの難しい衝撃や、ミリオンダラー・ベイビーの見た後に胃袋に鉄の塊を落とされたような感覚も、グラン・トリノ
を見終えた時の苦笑いと止められなかった涙。
そのどれでもが無い、衝撃も受けない。

つまらなくても、睡魔に負けそうになっても、きっと最後迄見た時に
何かが私の胸に飛び込んで来る、そう思って観ていましたが、何も起きなかった。
逆にそれが衝撃か?(笑)

物語の中で、何かを見落としたのだろうか。
それとも、何回か見るうちに、何かが気持ちに訴えてくるのだろうか?
悔しいので、DVDが出たら何度も観てやりたい!

でも今の観た正直な評価は★★。
こんな感じですねぇ。

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くろすけ

3.5家族を持たず情報だけに頼る姿は、現代社会の構図に似ている

2012年2月3日
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怖い

知的

エドガーという人物は、若い時から情報を系列立てたり、事象を科学的に分析する才能に長けていたようだ。感や腕力に頼らず効率的に犯人を追い詰めていく近代捜査開拓の祖だ。
だが、学歴と身なりなど知性にこだわり、人種差別的な言動が多々ある。結果的に人を見る目が狭まり、人選の能力に欠けたと言えよう。

権力への執着心が強く、地位を脅かす者への警戒心から誰も信じられない哀れさは加齢とともに増していく。
権力に執着し、その地位を脅かす者への警戒心が、法を破ってでもありとあらゆる情報を収集しなければ気がすまない悪循環を生む。
信じられる者は少なく、結局、何十年もの間、側に置いたのは秘書のギャンディと副長官に任じたトルソンだけだ。

孤独なエドガーにとって情報は信じられる最後の砦だ。
そして絶対的な心の拠りどころは母・アンナだった。
家族を持たず情報だけに頼る姿は、現代社会の構図に通じたところがある。
絶対的な権力で国を牛耳りながら、ある種の性癖を持つプライバシーは生涯独身で、エドガー自身の情報は少なく謎が多いというのも皮肉だ。

今作は、自身の伝記を部下のスミス捜査官に書かせ、過去を振り返りつつエドガーの壮年と晩年を描いていく。過去と現在を行き来しながら、人物や真実をあぶり出していく手法だ。
たしかにこの方法だと、ひとつひとつの事象にどのような意味があったのか知ることができる。資料に執着すればするほどに、情報に溺れれば溺れるほど孤立していくエドガーの姿が浮き彫りになる。
ただ、過去との行き来が頻繁で、1932年のリンドバーグ愛児誘拐事件については話の流れにブレーキが掛かったきらいがある。
それでも独特の緩急によって淡々とした内容を飽きさせずに見せる、イーストウッド監督の技は相変わらず健在だ。

ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマーの老若演じ分けも見ものだ。
エドガーがギャンディを久々にファーストネームで呼んだとき、ヘレンはエドガーに違うものを期待していたのではないか? 落胆の様子が痛々しい。
詳細は描かれていないが、伝記をタイプする担当官が途中で代わってしまう件にも注目。

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マスター@だんだん

3.0愛のかたち

2012年2月3日
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難しい

同性愛は肉体関係があると生々しいが、肉体関係がなければ精神性が際立ち異性愛より崇高か。親が子に対する愛は見返りを求めない無償の愛か。親が自分の期待を子どもに押し付ける愛。人生の幸福よりも仕事にすべてを捧げる仕事愛。ペットに対する愛は自分が癒されたいという我儘な愛か。生物学的性別と性の自己意識の不一致で悩む性同一性障害。異性を愛せない者。同性しか愛せない者。SEXしか頭にない者。SEXを嫌悪する者。人間とはまったくもって面倒な生き物だ。

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ace

4.0すごい人生だ

2012年1月31日
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tatsu tatsu

4.0その男,葛藤につき。

2012年1月30日
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悲しい

知的

過去と現在を交互に織り交ぜた構成で,
他人の秘密を握る事こそが正義だとする男の内面,葛藤を,
スキャンダラスな派手さを排して,
静謐な品格でもって活写した人間ドラマが奥深い。

アメリカ史も絡めて見応えたっぷり。

ディカプリオの童顔を活かした
表に出さない内面の苦悩表現が素晴らしい。

 老けメイクが江守徹さん似。w

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AKIRA

4.0「嘘かホントか、信じるのはあなた次第」

2012年1月29日
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虚実に包まれた謎の人物である、FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を描いた映画。一応、歴史的事実を元に描かれていますが、フーバーを巡る物語自体は、創作という形になっています。1972年のフーバーが回顧録を口述していると言う設定で物語は進み、時に応じてその物語の時代を描くという形態で描かれています。

フーバーをディカプリオが演じているということが注目。若いころのフーバーは良いですが、当然老けメイクを施しているわけですが、晩年のフーバーはちょっと若すぎるように感じました。まだ37歳だもんね、ディカプリオは。

一応、実際の歴史を元にしているので、ロバート・ケネディやニクソンも画面に登場します。どちらも十分すぎるほど有名な人物ですが、メイクの効果もあるのでしょうけど、中々似ている人物が演じていました。世の中、似ている人っているんですね。

フーバーは、ホモであったとか言い伝えられていますが、実際のところはどうだか解明されていません。ですが、トルソンとの40年以上にも渡る愛憎の物語が描かれています。アメリカは一般にはフェア・公正な国と思われているわけですが、これを見るかぎりは、権力を持つものは、必ずしもそうではないなぁと思わざるを得ませんね。

フーバーの人格形成に非常に大きな影響を与えたと言われている母親も描かれています。息子に大きな期待をかける母親というありがちな姿で描かれており、ああ言う期待は得てしてプレッシャーにも成り得る訳で、フーバーの性癖・人格に納得感を与えています。

不思議なのは、フーバーの秘書ヘレン・ギャンディ。フーバーからの求婚を拒絶している訳ですが、それはそれとして秘書として40年以上にも渡り仕えると言うのは、どういうことなんでしょうね? また、この映画上では、フーバーの秘密ファイルの管理係もしており、単なる秘書以上の存在として描かれています。トルソンといいギャンディと言い、フーバーの周りには不思議な人達がいますね。

嘘かホントかわかりませんが、非常に興味深い映画です。

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勝手な評論家

2.0微妙・・・

2012年1月29日
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トラー

3.0普通の人だったんだな・・・

2012年1月28日
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単純

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yoite

4.0現代裏アメリカ史、その張本人の「愛と死」

2012年1月28日
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知的

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梅薫庵

4.0愛だろ、愛っ。

2012年1月28日
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難しい

幸せ

J・エドガーが政治家になってからの、

周辺の歴史を描いた作品です。

最後に、秘密の恋があばかれてゆくのだけれど、

ラスト30分ぐらい、見どころも主にはその部分かと思います♪

政治の部分は、ただ史実を追うのみで、起伏に乏しく、

正直 ちょっと退屈でした。

前ふりとして見たほうがよいかも??

今まで、この恋にスポットをあてた作品というのはなかったので、

興味深かったと共に、愛情に重点が置かれているところに

好感をおぼえました☆=

知識として見るのに 良い作品かと思います vv ^-^

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まごちゃん