劇場公開日 2012年2月18日

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「感動的な内容にも関わらず、何故か感動に繋がらず…」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0感動的な内容にも関わらず、何故か感動に繋がらず…

2023年10月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

全く知らない作品のTV放映だったが、何せ、
「リトル・ダンサー」
「めぐりあう時間たち」
「愛を読むひと」
で魅了させて頂いた同じ監督作品と知って
初鑑賞した。

アスペルガー症候群の子供が、
9.11で父を失う中でもたらし、彼自身と、
そして接した人々の関係復活劇的様相で、
本来はかなり感動的な内容の作品だ。

しかし、何故か己の感動に結びつかない。
様々なことが頭をよぎる。

父親が9.11で亡くならず、
また彼が花瓶を手に入れてなかったら、
更にその花瓶を落とさなかったら、
との3エピソードの一つでも無かったら、
その後の物語の成立しない作品だが?

息子がアスペルガー症候群ではないとしても
話として成り立たなかったろうか?

それに絡み、よもや本質的な意味ではなく、
展開をドラマチックにするべく方法論的に
そのような病状の設定にした背景は
ないのか?

父親が特に息子と接していたからだと
しても、また、
母親と本来あったように見える溝は、
後でそうではないと分かるのだが、
母親に別の男性がいたと
息子は思っていたからなのか?

祖父の2度に渡る祖母との別離は、
もしかして、
声を失ったことにも起因していて、
父親同様に戦争の悲劇として
語られているのかも知れないが、
説明はなく想像するばかりだったが?

等々、疑問に感じる展開構成が
感動を阻害したのか、
その理由も不明のまま鑑賞を終えた。

そんな中、何とか監督の製作意図として
感じてきたのが、
ラストシーン直前までは、
アスペルガー症候群の少年が
父親の残した謎のキーを巡っての
他人との交流がもたらす症状克服ストーリー
のように思えたが、
最後の最後には、祖父・祖母や
彼が最初に調べに行った黒人夫婦の描写を
通して、
また、少年と母親との関係も含め、
家族の絆の復活的ストーリーではあった。

しかし、上記の理由も含め、
没入を妨げる何かがあり、
ダルドリー監督の前記の映画に比べると、
今一つに感じてしまった。

尚、私の一番好きな
スティーブン・ダルドリー監督作品は
「リトル・ダンサー」です。

KENZO一級建築士事務所
りかさんのコメント
2023年10月11日

こんばんは♪朝からコメントしていただきながら失礼いたしました。
  🍀貴重なアドバイス‼️🍀

滅相もございません、皆様のレビューが色々なお考えながら、ジーンときますし、皆さんの言葉でまた振り返っていただけたら、と思った次第です。こちらこそ、
勉強させていただきたく思っております。今後ともよろしくお願いいたします🤲

りか
りかさんのコメント
2023年10月11日

すみません、私の文が拙くて上手くお伝えできるか、ですが、
お父さん子のオスカー、たった一人の理解者の父親を突然亡くし、その穴埋めのように行動する過程で祖父と行動を共にし、後で母親が先回りしで見守ってくれていたこと、お祖母ちゃんも、その家族に心を許すことができたのが、この子の進歩のようなことを書いてられました。

りか
りかさんのコメント
2023年10月10日

こんばんは♪返信していただきましてありがとうございました😊
お気遣いありがとうございます😊
KENZO一級建築士事務所さんのレビュー、本当に考え抜かれて一言一言吟味して書いておられると
思っていました。
またお時間許される時に他の方のレビューをご覧いただきたく思います。作品が作品だけに、心に響くレビューがたくさんありましたので。💐

りか
りかさんのコメント
2023年10月10日

ややこしい文ですみません、

結論として、
本レビューは、正しく素晴らしいレビューということです。

りか
りかさんのコメント
2023年10月10日

こんばんは♪
今、本作レビューを読み終わりました。
皆さんのレビュー、とても良かったです。また読み返して共感ポチをしようと思いました。
朝に気づきましたが、発達障害自体治るものでもなく、少年本人の成長というか、目に見えるような前後の違いを見つけるのは無理ではないか、周りの人たちの変容が狙いではないか、と思いました。

レビューの
🍀少年と母親との関係も含め家族の復活的ストーリー🍀だと思いました。
周りの人たちも含めて。

[皆さんのレビューから]
•仰る通り有名かつ名監督なんですね。
『リトルダンサー』『愛を読むひと』
『めぐりあう時間たち』の順に人気でした。
それだけに期待値が高く、物足りないなどがっかりした方も何人か。
涙無しではという方も多いですが、入り込めなかったという方も多かったです。
アスペルガー症候群について書いてられる方はたくさんおられましたが、本作に於いての必然性を書いてられる方はおられず、疑問視した方がおられました。
また、父トム•ハンクスは、そんな扱いにくい息子だからこそ愛情を注ぎ、人と上手くコミュニケーションをとれるようゲームを考え出し、その愛情を受けて父との8分間を引き延ばす為にブラックさん探しをする少年に、会った人々誰しもが、闇を持っていてこの少年の出現で少し救われる、少年の家族も救われる、その少年は、発達障害を持っているのに頑張って成し遂げた、としたい狙いではないかと。

また、いっぱい喋っていましたが、それは会った人たちの思いの代弁であると。
母親に、「あのビルに居たのが、ママだったら良かったのに。」という痛烈な言葉は、母親自身が思っていたことで、息子に言われて、少しホッとしたとも。
反対に、息子に言われたら里子に出すと言う方も。
それで、母親の先回りを母親の愛情ととる方もいれば、でき過ぎの母親ととる方も。
制作側の意図通りにはいかなかったから、色々判然としなくなったのではないか、と。 ←
緻密な計算のもとつくられた、とも。
タイトルは、母を指すとか、家族とか、
愛する父親とか、様々。

ですので、やはり、少年役上手いですが、発達障害の子が周りを元気づけた、と
本レビューに書いてられるように、
ちょっとイヤらしい部分があったのではないかと。

長く書いて何が何だかわらない文となりましてすみません。

りか
りかさんのコメント
2023年10月10日

すみません、こちらこそ。
わざわざ共感コメントしていただきましてありがとうございました😊

りか
りかさんのコメント
2023年10月10日

また皆様のレビューやコメントを拝見してヒントが無いか探してみます。

りか
りかさんのコメント
2023年10月9日

こんばんは♪共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
アスペルガー症候群、全く知らないのです。少し調べたら、人との付き合いが難しいらしいです。
ですが、ブラックさん探しに行く前とある程度会ってからの様子に違いがあったかと聞かれても、
あまり変わらなかったような。
わかりませんね。😰

りか
りかさんのコメント
2023年10月9日

こんばんは♪
私も、なぜ、発達障害にしたのかわかりませんでした。一つの物事にこだわり突き進むからかな、ぐらいに思ってました。
お母さんに別の男の人がいる?
とは思ってなかったような。
お父さんと気があったのは確かなようで。
監督さんかお気に入りだったのですね。
大人のキャストは、凄い方ばかりでした。

りか