映画「紙兎ロペ」　つか、夏休みラスイチってマジっすか!? : 特集

2012年5月7日更新

TOHOシネマズの幕間上映から火が付いて、YouTubeやDVDで話題沸騰の“知る人ぞ知る”人気アニメ「紙兎ロペ」が、まさかの映画化！　いまこれを知らないと、映画ファンとしてちょっとヤバい!?　5月12日公開「映画『紙兎ロペ』つか、夏休みラスイチってマジっすか!?」の見どころに迫る！

“映画化は不可能でしょ”と言われた「紙兎ロペ」が、まさかの映画化!!

■“イマドキ”なのに“なつかしい”驚異の人気アニメが長編映画化！

「紙兎ロペ」は東京都葛飾区の下町を舞台に、紙兎の高校2年生・ロペと、その先輩で高校3年生の紙リス・アキラ先輩の2人が映画館へ行くまでの道のりを描いた2分半ほどのショートアニメーション。シュールでゆる～い会話と世界観、どこかレトロな2Dアニメで描かれる可愛いキャラクター、そして誰もが経験したことのある中高生時代の“放課後”的な空気で人気を博し、YouTubeの再生回数はゆうに250万回超、エピソードを収めたDVDは映画館のショップを中心に売上累計3万枚以上を記録するという、“知る人ぞ知る”驚異の人気アニメなのだ。

その「ロペ」が、1本の劇場用長編映画「映画『紙兎ロペ』つか、夏休みラスイチってマジっすか!?」として完成した。それこそ「ロペ」を知る誰もが“マジっすか？”と言わずにいられない今回の映画化。ロペとアキラ先輩の夏休み最後の1日（＝ラスイチ）というストーリーを、誰もが思い出回路を直撃されるノスタルジー満載に描く。

まさに、自分がかつて過ごした“あの夏”を呼び覚まされること間違いなし！

─予告編から上がるテンション！

>>内山勇士監督＆青池良輔監督のインタビューはこちら

■篠田麻里子が声優参加!?

ほとんどのキャタクターの声を監督・脚本・キャラクターデザインの内山勇士（ウチヤマユウジ）が務めているのが、この作品の特徴のひとつだが、今回は劇場版とあって、声優陣にも豪華ゲストが参加。

なかでも、アキラ先輩の姉を演じているのは、なんとAKB48の篠田麻里子。昨年10月に上映されたエピソード「回覧板」（DVDセカンドシーズン収録）で初登場したこの役で、篠田自身が声優初挑戦となったことも話題となった。そんな話題のキャラクターは劇場版にもバッチリ登場。アキラはもちろん、強盗団さえもたじろがせる“上から”口調の大活躍を見せるので、お楽しみに！

そのほかにも、バカリズムや声優初挑戦となるふかわりょう（友情出演）、LiLico、ピエール瀧など、マルチな才能を持つ個性的な面々が参加。それぞれ、どんなキャラクターを演じているのかも、見どころのひとつだ。

■こんな見方で映画がもっと面白い!?

「紙兎ロペ」の魅力は懐かしさと独特の間から生まれる笑い。映画がもっと面白くなるポイントをいくつかご紹介しよう！

─ヤバすぎるアイテムに注目

「子供の頃、こんなのあったよな……」と、ついつい思い出すアイテムが映画には多数登場する。夏休みの定番、毎朝のラジオ体操のカードや、学校のプール、子供たちの社交場ともいえる駄菓子屋に、ガチャガチャ、スーパーボールならぬウルトラボールなど、随所に登場する懐かしアイテムに注目。懐かしいだけじゃなくて、実は映画のキーアイテムにもなっている……！

─昭和テイストあふれる風景

さらに、観客の懐かしさを喚起するのが、200枚を超える下町の背景。元になったのは、葛飾区のほか、東京を中心に関東一円で撮影された数千枚もの実景写真だそう。そこから選ばれた写真をベースに、ハンバないリアルさで描き出された背景が昭和のノスタルジーを描き出しているので、ぜひ体感してほしい。そこには、東京下町の新たなシンボルとなるあのタワーの姿も……。懐かしさと新しさのハイブリッドは、ロペの世界観を象徴する点のひとつと言えるだろう。