劇場公開日 2006年5月13日

「原作読んでないので楽しめました」陽気なギャングが地球を回す kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0原作読んでないので楽しめました

2020年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ハデハデな銀行強盗団。これだけ目立てばすぐに捕まっちゃうでしょう~などと思っていたら、警察力の弱い地域での出来事だったのですね。これだと、強盗団を応援したくなっちゃいます。閉店直前に銀行に入れば佐藤浩市の演説だって聞けちゃうし、いわゆるクライム・ムービーではあるけど、「金は多いところから奪う」というのが信条の彼等。現場に遭遇したら、一生記憶に残るほど感動してしまいそうです。

 嘘を見破ることができる男、体内時計を持つ女、演説好きの男、スリの天才少年の4人が爆発事件で知り合い、意気投合してそのまま銀行強盗チームを結成した。設定だけはよくあるパターンでしたけど、CGを駆使したマンガチックなカーアクションや、時間を戻したり、シーンをつなぐデジタル加工映像は見たこともない面白さがあった。特に電話をかけた相手が実は・・・という切り替えは最高でした!

 途中、犯人側の行動がわけわからない箇所があったけど、全体的にはほぼ満足。スタイリッシュ映像とどんでん返しを求めるクライマックスは『オーシャンズ』シリーズを彷彿させるが、序盤の綺麗なまとめ方に比べると、日本映画らしくダサくなってしまった。だけど、警察のほうがダサいので彼等強盗団には爽快感を覚えてしまいます。

 やっぱりロマンを追い求めなきゃだめだなぁ~などと、映画を観たあとには明日への活力にも繋がる元気をもらったほどでした。銀行強盗チームを作らなくても充分稼いでしまうスリの久遠の存在もまた・・・

【2006年5月映画館にて】
wowowで再チェックしようかと思ったけど、自分の感想読んでみたらそれだけで満足できた。

kossy