ザ・タウンのレビュー・感想・評価
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過去と現在、父と息子の人生が交錯した、ある町の神話
前作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で監督としての才能を認められたベン・アフレック。彼が自分自身を主演俳優に据えた本作にて、我々は思いもよらない化学変化を目にすることとなる。さすが監督としてのベンは、俳優としてのベンの力量や限界をわきまえている。髪を短髪に刈り上げ、甘い表情は一切封印した彼には、これまでにない内面表現と、それから彼自身が「ここではないどこか」を目指そうとする境地が見て取れる。
また、題材として自らが生まれ育ったボストンを描いた点も追い風となった。映画とは所詮、絵空事ではあるものの、しかしここには彼が知っている場所、知っている空気や記憶がたっぷり詰まっている。そのリアリティこそ、この映画の魂だ。現地の人々を積極的にスクリーンに登場させ、演技を超えた本物感を追究している点も見事な効果を生み出した。そして父親役クリス・クーパーと共に、故ピート・ポスルスウェイトの凄みに圧倒される。
ベン・アフレックは良い役者
銀行強盗を繰り返す幼馴染の一団。リーダー役のベン・アフレックが渋い。
黒幕のギャング【花屋】に復讐を遂げ逃亡する。恋人のメッセージ『こんな晴れた日だから』の、一言もなかなか良い。
犯人に同情できるのか?
AFIの年間TOP10に入ったというだけあって、人間ドラマ的側面を強調したかったのかもしれないし、人によっては主人公に大いに感情移入するんでしょうが、単なる銀行強盗の悪党にしか思えず、早く捕まっちまえ、だったのでドラマ的にはどうでもいいですが、犯罪映画としてはそこそこスリラーも感じたので、通常取扱アクションとしての得点です。
3.3今日は晴れているから
全体的にまとまっている本作、ジェレミーがこんな悪役もできるんだと感心。ホークアイやるわね。
全体的に無難な感じがするなとみていて思ったが、み終わってみると象徴的な隠喩が多く使われていて面白い。
タウン
花屋
オレンジ
今日は晴れている
所々に詩的なイメージが使われていて、とても意味的なカラフルさを感じました。
「なぜ母親が消えたのか」のシーンはあとから考えると、名シーンだったのでは?と思えました。
割と評価の高い本作。表だけみてしまうと銀行強盗ですが、ちょっと深ぼってみるとタトゥーなど深堀りポイントはたくさんあるんじゃないかと思いました。小説的で良きですね。
自分がこういう人生だったら早死にしてるな・・
強盗シーンは毎回ドキドキしました! 最後のフェンウェイ・パークの時は「どうか逃げ切ってくれ!」って思いながら応援してしまいました(笑) ジェム、本当に身近にいたら関わりたくないことこの上ないですな(笑)
ザ・ベーシックって感じ
ストーリー的な目新しさは無いものの、
しっかりした骨格を感じさせる作品。
やはりベン・アフレックは俳優としてより
監督としての方が良いんじゃないだろうか。
繰り返すけど、ストーリーは凡庸。
銀行強盗を繰り返す青年が恋をして、
それをきっかけに生まれ変わりたいと願うお話。
街の描写とか、派手すぎないアクションとか
地に足のついた演出に好感がもてた。
ラストまで観れる面白さ
ラストの花屋で始末する件で、これ一回観てる…って思ったけど、それでもやっぱり面白い作品は最後まで観れる。
単純にラストまで飽きずに観れる作品はやはり面白いってことにしたいと感じた。
ベン・アフレックもジェレミー・レナーもどちらよかった。ジェレミー・レナーは優等生役もいいけど、こっちはもっといい。フローリー役のジョン・ハムもよかった。いい作品だと俳優もみんなよく見えるってことかね。
街の描写
銀行強盗もので現実離れしているのかと思いきや、スポーツやギャングや警察やどこの街にでもいる表と裏がうまく描かれていてストーリーに親近感が生まれているように感じました。カーチェイスも実際はこんな感じになるんだろうなあというリアリティがあり良かったです。
ハッピーエンドではないが良いラスト
主人公は悪党。
悪党が綺麗に足を洗い恋を成就させてハッピーエンドなんて御都合主義の映画ではない。
たとえ主人公でも悪事を働けば愛する女はついてこない。
そんな希望を打ち砕くところがリアルで、それを静かに受け入れる主人公が不思議と後味悪くなく、また見たいと思わせてくれる映画。
ただクライマックスで仲間が一気にやられるスピード感、それもう自滅じゃん!お馬鹿なの!?と思わず突っ込みたくなる戦闘シーンはもう少しゆっくりやってほしかった。
派手でも地味でもなくどんでん返しもないちょうど良い映画、何でもいいから映画みたいなーという時にオススメです。
映画館にて観賞
大きく寡黙で演技をしないけどクレヴァーさが見えるその姿、無骨で塩味が効きつつも物腰は柔らかいその演出。
ベン・アフレックは、世間的リスペクトや政治的スタンスは真逆なれど、クリント・イーストウッドの後継者になれるのではないか、そう思わされた一作。
ミニマムな『ヒート』という感だが、あの作品より無駄は少なく、人物は熱い。ジェレミー・レナー好演で、亡くなる直前のピート・ポッスルスウェイト扮する悪党が花屋ってのが面白い。
ぐいぐい引っ張られる、ストーリー。
ベン・アフ監督ということで、あんまり期待しなかったのですが(脚本も共同担当のよう)。
マフィアじゃない「ファミリー物」ってとこか。ガンアクションもすごかったですが。親世代から続く、犯罪社会のタウン。そこから外に出ようとしても、いろんなしがらみで出れない。そのジレンマが見所ですね。
ジェレミー・レナーやクリス・クーパーも出てるとは。おおー。
哀しく淋しいラストが印象的でした。
ベンアフは、俳優兼監督のシーストウッド後継者になれるでしょうか。
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