劇場公開日 2010年10月16日

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「『この手』の映画はうんざり。」インシテミル 7日間のデス・ゲーム ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0『この手』の映画はうんざり。

2024年3月28日
PCから投稿

また、この手の映画
閉鎖された環境演出に、限られた登場人物、デスゲームという設定。

似たような映画が頻繁に作られる理由は、スタジオ撮影のみで済む上 エキストラ不要と、
製作側に都合がいいからだろう。
似た映画のほとんどに言える事だが、脚本に力を入れていると思えない。

製作側には見えていないのか、予算重視で矛盾をあえて『無視』したのか、観ていて
★とても不快★。

☆ 本作品は、監視され、リアルタイムに公開という設定であるため
殺人が起こる要素はない

・外部からは誰が犯人か 丸分かり。

・きっかけとして主催者が仕掛けた西野宗広(石井正則)の「自殺」も
 『主催者側の殺人』である事は明らか。
 その点では関水美夜(石原さとみ)も同様に、主催者の犯行。
 こんなもの公開できるはずがない

☆☆ 更に心理戦と称した薄っぺらな「心理描写」。

・お互いに信頼できないなら、一人っきりにならないのが鉄則。
 鍵も掛けられない環境ならなおさら。
 しかし、何故か一人っきり。
 パトロールするぐらいなら一緒に居ろ。

・凶器となりえる武器の隠匿。所持もあり得ん。
 普通なら全ての武器を1つの箱に入れて、カードキーを壊して封印する。
 まず、自分の武器が何かぐらい、犯人でないなら言えるはず。
 スリ替わってたのも、言ったら良いだけ。

・機構側職員の須和名祥子(綾瀬はるか)もオカシイ。
 他のレビューであるような言動の矛盾点もさることながら、
 毎回毎回 殺人が起きるような環境に、主催者側から入れるか?
 本来なら、これも「ワケあり」にすべきところ、描写は全く無かった。
 「機構」側という表現だけで、説明していない。

☆☆☆ 最後に、
生き延びたのだから、アル中を克服した安東吉也(北大路欣也)にも報酬を渡すべき
受け取らないかもしれないが、それとこれとは別。
殺された人の遺族にも ちゃんと報酬渡すのだろうか。
ま、全てフィクションだけど。

ビン棒