劇場公開日 2010年9月4日

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「【”私の人生を私らしく生きる事。”ワンシーンを除いて母が娘を、娘が母を思う姿をコミカル要素を絡ませ描いた作品。W主演のお二人は勿論、桐谷健太、國村隼が良き味を出しています。】」オカンの嫁入り NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”私の人生を私らしく生きる事。”ワンシーンを除いて母が娘を、娘が母を思う姿をコミカル要素を絡ませ描いた作品。W主演のお二人は勿論、桐谷健太、國村隼が良き味を出しています。】

2023年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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幸せ

■ある日の深夜、母・陽子(大竹しのぶ)が酔っぱらって金髪のリーゼントの若い男・研二(桐谷健太)を連れて帰って来た。
 「この人と結婚することにしたから」と言われた娘の月子(宮崎あおい)は、あまりに突然のことに戸惑い、家を飛び出してしまう。
 大家のサク(絵沢萠子)らのとりなしなどで、月子の気持ちは和らいでいくが…。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・宮崎あおいさんや、大竹しのぶさん、そして脇を固める桐谷健太、絵沢萠子、國村隼ら演技派俳優の存在感が良い。

・母の突然の歳の差婚の宣言に困惑する月子(宮崎あおい)。
ー だが、後半明らかになる母の想い。”白無垢を着て見たかったんや・・。”

■今作のキーパーソンである研二を演じる桐谷健太の善性溢れる男の造形が良い。金髪リーゼントにした理由や、月子の遠慮して、家では眠らない姿。(で、庭で寝ている。)

・月子も会社で、薄気味の悪い仕事は出来ると言われている妻子持ちの男から、非道なる行いを受け、会社に行けなくなる姿。
ー 列車に乗れない彼女の姿・・。-

<今作は、密かに病を抱えていた母・陽子(大竹しのぶ)が見た目はともかく、善性溢れる男と出会って、残り少ない人生を自分らしく生きたいと願う姿と共に、それを許容して行く娘の姿が印象的な作品である。
 この作品を支えている桐谷健太、絵沢萠子、國村隼らの演技も、この作品に温かみを与えている作品である。>

NOBU