ファッションが教えてくれること

劇場公開日:

ファッションが教えてくれること

解説

毎号、アメリカ女性の10人に1人の約1300万人が購読する米ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターに迫ったドキュメンタリー。2007年秋のファッション特大号である9月号の締め切り5カ月前、編集部やデザイナーの提案する衣装にダメ出しをしたり、コラボレーション企画を開発したり、分刻みで仕事をこなしていくアナ。スパルタながらも真摯に仕事に取り組むアナの素顔を映し出す。

2009年製作/88分/アメリカ
原題:The September Issue
配給:クロックワークス
劇場公開日:2009年11月7日

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映画レビュー

5.0個人的には大好きな作品 / 何度も鑑賞してしまう

2023年12月5日
PCから投稿

作り物の「プラダを着た…」よりも
遥かに人間的でスリリングですね。

才能とやる気のある人が残る世界。
その裏側も垣間見れる稀有な映画。
表情、言葉、駆け引きに注目。

この業界を目指す人は必見で
いかにアイディアと熱意が大切か
などなど厳しい環境でやり遂げる
その姿は拍手ものです。

アナ・ウィンターは怖い存在というよりも
ファッションの世界が大好きで
より良い商品を世に提供する責務を持ち
部下を理解・信頼し前に進む意識が強いだけ。
使えない人ならとっくの昔に解雇されている。
周りのスタッフもアナをリスペクトしつつ
自分を出す、引き出す努力を怠らない。
とても優秀だと思います。

仕事は仲良しクラブじゃぁ無い。
だけど楽しむ。分かる人には分かる。

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星組

3.5【”リアル「プラダを着た悪魔」”「VOGUE」の2007年9月号製作密着ドキュメンタリーであるが、”魂の入った仕事を本気でする気概”を学べる作品。】

2021年5月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

ー 「VOGUE」の鬼女性編集長アナ・ウィンターの仕事に対する一切の妥協なき姿勢、行動力に敬服する。そして、”本気で誇れる仕事をする人の気概”に、観ている側も”こうでなくっちゃね!”と共感してしまう。
 それにしても、アナの右腕クリエイティブ・ディレクター、グレイス・コディントンの大変過ぎる”アナ対応”には、頭が下がる・・。ー

■今作を観て、再認識した点、幾つか。

1.仕事に対して、一切妥協しない点
 ・イタリアの有名写真家のマリオの写真に対しての注文の数々・・。
 ・締め切り直前まで、表紙を飾るシエナ・ミラーの写真に拘るところ。
 ・締め切り直前まで、「VOGUE」の内容及びファッション写真に拘るところ。
 ー 物凄いワンマン振りであるが、彼女が「VOGUE」で残して来た実績を、皆知っているので
  ”もう時間がないです・・”とか、
  ”もう、写真がないです・・”とか
  一切言わない所も凄い。(顔には出ているけれど・・、特にグレイス・・)上司も凄いが、部下も凄い。
  機能している組織には、”妥協”と言う言葉は不必要という事が良く分かる。ー

2.行動力の素早さ
 ・今作でも、良い写真を撮りに、ローマ、パリ、ロンドンと矢継ぎ早にロケーションを変えていく。一冊のファッション雑誌を作るために・・。

3.素早い決断力
 ・一目見て、”この写真は全て駄目!””カラーリングが違う!”
 即断即決と良く言うが、ここまで瞬間的に決断する姿を見ていると、却って清々しい。(けれど、部下は大変である。)

4.アナの原動力
 ・”猛烈に腹が立つ事”をエネルギーに変換している点
 ・過去に捕らわれず、未来を見据え、邁進する姿勢

<アナのワンマン振りを必死に支える、右腕クリエイティブ・ディレクター、グレイス・コディントンの苦労が偲ばれる・・。時折口に出る愚痴。
 けれど、作品の最期にアナの口から出た、グレイスを称賛する言葉に、ホッとする。
 ”魂の込められた仕事をする気概”を再認識したドキュメンタリー作品。
 余計なお世話だが、「VOGUE」の次期編集長は、大変だろうなあ・・。>

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NOBU

3.5つよっ!

2020年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アナ・ウィンター、こわっ!(笑)
これぐらい強くないと、あそこの地位までいけないよね。
決断力と自分の言葉に責任を持てる強さ。
すごいね。
そして、グレイスという存在がとても良かったな。
すごく対照的な感じなんだけど、ファッションを大切にする気持ちは同じなんだよね。
ファッションが教えてくれるというより、
VOGUEでの、いや、ファッション業界でのアナの強さを教えてくれた。って感じです。

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hkr21

4.0時代を・一流を作り出しているのだという自負。

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

萌える

仕事・自身の在り方への覚悟。
半端ないなあ。
もし失敗したら、全てを失う。
 雑誌と写真集とは違う。自分の作りたいものを作っているわけではない。良い写真・記事でも、雑誌の流れにそぐわなければ…。”雑誌”としての完成度。それがすべて。
 ワンマンなんだけど、各ページを手繰る時には購読者の視点も持たなければ、移り気な読者はすぐにそっぽを向く。その購読者たるや、片やファッションデザイナーをも含むクリエーターのプロ集団であり、片や気軽にファッションを楽しみ憧れる普通の人々だったりする。
 そんな彼らの関心を少しでも外せばすぐに売上に跳ね返り、編集長の地位は簡単に他の人に奪われる。なんて恐ろしい。

時代を読む力。それが全て。
 アドバイスを受け入れれば、雑誌に取り上げられればマーケットとしては成功するから、クリエーターもアナの言葉に耳を傾ける。でもクリエーターだって自分の感性を武器にしている。安易な妥協をすれば次の仕事はない。そんな感性と感性のぶつかり合いにも、堂々と立ち向かっていかなければならない。相手を納得させるだけのものを示さなければ、クリエーターから相手にされなくなる。なんとういうせめぎ合い!

片や、グレースは自分の仕事に酔うタイプ。自分の想いを表現したいタイプ。
 グレースの世界に共感する人は付いてくるけど、共感しなければ…。クリエーターとしてはそれでいいのだろうけど。購読者数を誇る雑誌としては。なんて難しい。

そんなふたつの才能が出会い、切磋琢磨していくから、ものすごいものができるのだろう。

そして、その仕事に参加するスタッフも、アナに認められれば、雑誌に載れば、一流の証明。だから怯まない。食らいつく。結果的に、さらに高みへ。
 そんな熱意を喚起させるのがアナの力。

良い仕事をしたいと思ったら、ここまで考えて考えて完成を磨きぬかないとダメなのね。

雑誌ができていく緊張・ワクワク感を追体験でき、
自分はどう生きたいの?
どんなふうに仕事をしたいの?と、
自分の生き方を振り返ってしまう映画です。

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とみいじょん
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