(500)日のサマーのレビュー・感想・評価
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過ぎ行く季節のように
GW最終日だし、きゅんきゅん恋愛映画みて休日を終わらせようと思ったが、心にもやもやが残る作品であった。
「友達」や「恋人」という言葉で関係を固めなくても、その時が楽しかったり、幸せならいいと思う人はサマーのみならず実際にいる。彼女のような自由奔放さは、軽くて楽しいのだけれど、過ぎ去る風のようにいつの間にか消えてなくなる。
恋人になって、「誰かの所有物になるのは最悪」。彼女の言い分は分かる。だけど運命だと思われた人に、運命ではなかったと言われること。そして運命の人に出会ったと言われること。「あなたとは違う気持ち」を感じたと言われること。これはあんまりだと思います。
かといって彼は夏から秋に向かっていくのだから、恋愛における運命とは必然ではなく偶然とも思ってしまうのである。
運命の相手?
運命の相手との真実の愛を信じるトムと、運命も愛も信じないサマー。
これは正反対の考えを持った二人が出会ってからの500日間の物語。
サマーはかなり自由奔放な性格で、なかなか男性からは共感されにくい人物かもしれない。 しかしトムが一目惚れしたのが納得出来るくらいチャーミングだ。
トムはサマーに対して自分が恋人であるという証が欲しい。
しかしサマーは彼と手を繋ぎながらショールームでデートをするしセックスもするけれど、彼とは友達関係であることを主張し続ける。
大抵の男性は発展の可能性のないあやふやな関係に満足はしないだろう。
はじめはサマーの仕草のすべてが愛おしく思えたトムだったが、次第に自分の望むものを与えてくれないサマーに憎しみを覚えるようになる。
彼女は浮気をしたわけでも、彼を裏切ったわけでもないのだが。
恋は心を幸せな気持ちで満たしてくれるが、同時に毒薬でもある。
確かにこれこそ運命の相手と思えるような激しく心が揺れるような恋はある。
もうこの人以外には考えられないと思えるような相手に出会うことも。
しかしそれが真実の愛かどうかは別である。
相手に対する想いが強ければ強いほど、その反動も大きい。
シェイクスピアも程々の恋こそ長続きすると記しているように、実はあっさりと始まる恋の方が運命的なのかもしれない。
面白いのは物語の終盤でトムとサマーの考えが入れ替わることだ。
サマーとの恋愛に失敗したトムは愛も運命も信じられなくなる。
しかしふとしたきっかけで結婚の相手と出会ったサマーは、トムの言葉が正しかったことを知る。
サマーはトムに二人の出会いは運命的ではなかったのだと告げる。
が、おそらく別れることも含めて二人が出会ったのは偶然ではなく必然であり、運命的なものであったのだろう。
真実の愛がいつも刺激的であるとは限らない。
トムが新たな出会いをし、500日目から一日目に戻るラストが清々しかった。
トムとサマーの関係は特殊ではあるものの、恋という普遍的なものを見事に共感出来る形に描いた名作だと思う。
運命の出会いはあるのか、偶然か⁈
偶然の出会いもそれまでの経験が
あって運命となるのかな。
日付けが行ったり来たりとか、
期待と現実を2画面で見せたり
とか、面白い構成だった。
サマーの次は、オータムなのね、笑
タイトルなし
時系列ばらばらで描かれているのに、混乱しないのがすごい!
同じ画面で理想と現実が同時に描かれていたり、同じ映像を使って関係がいい時と悪い時で言ってることが真逆になったりするのもおもしろい!
家具屋さんのシーンがとにかく大好き!うちにはキッチンがふたつあるから!ってところが特に!!かわいすぎる2人にきゅん❤︎そりゃ白い目で見られるけど…笑
出てくる音楽を知ってたら、きっともっと楽しめる映画だろうな〜
ところで、この映画を何回か観て、気づいたことがある。最初は、トムという永遠の愛とか、偶然にして必然だとか、運命の相手とか、そういう類のものを信じている男が、その真逆の女の子でありながらちゃんと恋愛をする女のサマーに、結局は振り回されてお終い、って話だと思っていた。でも、実はそれだけじゃないかもと思うようになった。
というのも、きっとトムは、運命とか、偶然とかに頼りすぎていたんだと思う。運命なら惹かれ合うはず、と思って自分からの行動を制限していたんじゃないかな。例えばエレベーターで声をかけて、知り合うきっかけを作ったのはサマー。カラオケの帰りに友達になろうと言ったのもサマー。コピー室でキスをして、友達以上の関係に持ち込んだのもサマー。喧嘩の後、2人とも電話がかかってくるのを待ったけど、謝りに行ったのはサマー。
トムは運命を信じて、サマーこそが運命の相手だと思い、起こることすべてを運命のせい、またはサマーの変わった性格のせいにした。サマーは、きっと運命を感じる人に出会ったことがなかった。自分で自分のことをよくわかっていたし、それを隠すことはしなかった。トムとサマーがいい雰囲気のときは、きっとサマーもトムのことが好きだったはず。だけど、トムはサマーを好きでいさせ続けることができなかった。これは映画の世界の話のようで、よくある話なのかも、と思った。
運命をねじ伏せろ
主人公(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じるトム)がサマー(ズーイー・デシャネル)との500日の恋愛を通じて挫折し、学ぶ映画。
その甘い500日の思い出は、結局は実を結ばず、彼女はトムのことをほったらかして別の男と結婚する。
彼女からすればトムを「親友」という立場に押しとどめてきたのはこのような展開があっても自分に良心の呵責を感じないため。その予感は自身の両親の離婚から感じていたこと。
サマーの結婚が運命の結実ならば、サマーとトムが結婚しなかったのも運命だった。ではなぜそんな結末になったのか?それは恋愛下手なトムが、「一緒にいること」=「相手の望みを叶えること」だと思って行動していたから。その結果、彼女は別の男と結婚することになる。
映画「卒業」では、二人の関係に否定的な境遇を超えて彼女を手に入れようとするダスティン・ホフマンが描かれている。彼は最終的に結婚式場から恋人を連れ出し、笑いながら二人で逃走する。
その映画を見た後のサマーの涙は何なのか。こんな展開あるはずがないと思い、トムに心底あきれた涙なのか。それともトムが望む将来を自分は与えることができないという憐憫と贖罪の涙なのか。なんにせよ、トムが好きなこの映画は二人の間に絆がなければ成り立たず、そしてサマーはトムとの間にその絆は無いと感じていた。
サマーとトムの別離は、サマーからすれば「トムは運命じゃなくて夫は運命だった」というとらえ方になる。トムにもっと努力を期待していたわけではない(むしろ努力しないスタンスを望んでいたのだから)。トムからしたら「望まれるとおりにしたのになぜ?」という疑問だらけだろう。
何をすれば二人がゴールインする未来になったのか?トムはどこでしくじったのか?正直そこまで致命的なミスはなかった。ただ、そのミスをサマーはフォローしようとしなかった。トムはミスをフォローしてまで一緒にいたいと思う相手ではなく、未だ「一緒にいることになる運命の人なのか否か」を見極める段階だったということだ。そこにサマーの冷徹さがあり、トムの浮かれた思いとの間の温度差がある。その運命論を覆すような情熱が必要だったが、トムがそこまで本腰を入れられなかったことこそが、あるいは運命と言えるのかもしれない。
最後、面接の場で知り合った就職希望の女性オータムは、トムに「アンジェラス・プラザにいなかったか?見かけた」と言っている。アンジェラス・プラザは映画では4つのシーンで出て来る。最初の手を重ねるシーン、腕に絵を描くシーン、ペニスペニスと叫ぶシーン、そして最後の手を重ねるシーン。そのどのシーンにもオータムはいなかったが、会話内容からすると腕に絵を描くシーンで近くにいたと思われる。トムはオータムを覚えていないが、オータムは自分に注目していたのだとそこで気付く。
そして、その時点でオータムとの関係は運命ではなく単なる偶然の積み重ねで、それを「運命」と言い切るくらいに確固たるものにするには運命なんてものに頼っていてはダメなんだ、自分の行動こそがそれを作るのだと悟り、オータムをコーヒーに誘う。そここそが500日を無駄にしたトムの救い。
こんな経験をしたのなら、その境地にたどり着かなければ報われない。が、実はその境地はこんな経験をしなくてもたどり着けるところなのだ。金の重要性を学ぶのに、全財産を失う経験を経る必要はない。
映画の最初のナレーションのとおり、サマーはクソ女(Bitch)だった、だからトムはこんな思いをした、ということでいい。
前に進む気概を持つならば、「こんな女は殺す価値もない」くらいの捨て台詞でケツを蹴り上げるくらいのことはして欲しかった。トムはそんな時でもヤサ男だけど。(あるいはこの時点ではまだそんな気概を持てるほど回復していないか)
この映画は良くあるハッピーエンドな恋愛映画ではないし、ボーイ・ミーツ・ガール映画でもない。
きつい表現をすれば、女性が見ても何も得るものは無く、男性が見たら非常に手痛い失敗談(それこそFXで失敗して借金1000万になったとかそういう類の、他山の石としての失敗談)である。
実体験でその失敗を体験しないよう、この映画から学び、今後に生かしていただきたい。
久しぶりに見たけど、素晴らしい。けど結末を知るだけに苦しみもした、...
久しぶりに見たけど、素晴らしい。けど結末を知るだけに苦しみもした、「頼むからもうやめてくれ」って感じ。
恋愛を通して男女が変わっていくのだけど、やはり「卒業」の解釈が腹にズシンとくる。なぜサマーは卒業を見て取り乱した(理解した?)のか。最後にトムに自分の意志で会いに来たのはなぜか。なぜサマーはトムに手を重ねたのか。そもそもなぜ婚約パーティーにトムを呼んだのか。心の片隅にあった運命・愛、あれは「卒業」への最終バスだったのか、真顔になるとわかっていても。そう思って見直すとサマーへの目線は全く変わってくる。トムとサマー、二人の幸せを願いたくなる。
こんな女性に振り回されてみたい?
プラダを着た悪魔と並んで、海外に憧れる女の子が好きな映画に掲げがちな本作。
ラブコメとして魅力的であり、
典型的なボーイミーツガールで落ちましっかりしています。
なんかオシャレな恋の気分を味わいたい、
可愛いズーイーデシャネルを観たい、
そんな方にはぴったりの映画ではないでしょうか。
話に触れると、魅力的で奔放な女性に恋に落ちた、情けない男の失礼までを描いています。
こんな魅力的な女性、なかなか居ませんね。
オシャレな映画を見ている気分になりたい時におすすめの映画です。
惹かれてしまう作品
すれ違うと終わる
すれ違わなかったら続く
自分と近いものがあって自分にないものも持っている
好感、癒し、安心感
トラブルになりそうなことは前もって伝えておく
好きだから行動を共にする
どこかで違和感を感じる
それが大きくなる
気持ちが修復ができないほど大きくなる
距離を置く
他の人と出会う
偶然が重なるとその奇跡が愛おしいものになる
他の人とは違う絶対的な愛を感じる
これまでの経験と直感で結婚する
トムはサマーにとって人生を共にする人ではなかった
それだけのごくごく普通のシンプルな話だったのに
何でこんなにこの作品に惹かれてしまうんだろう
トムの
自立心の強いサマーに対して『君のために殴った』
普段涙なんて見せないサマーに『ただの映画じゃないか』
は残念、、
あなたに守ってほしいとか思ったことないし
何で泣いてるのそんな泣くなよ、じゃないのよ
少なくともサマーはその対応を心地良くは感じない
個人差はあると思いますが、、
生まれ育った環境がみんな違うから分かりあうって普通に大変だけど、そんな中で色々ぴったりくる人と出会うとパートナー、夫婦になるんでしょうね
サマーの複雑な心の穴を埋めてくれたパートナー凄いし
トムも自然体で愛し合えるパートナーと幸せになってほしいし、その一歩が近づくような前向きな終わり方でよかった
【”恋は運命次第・・。”恋愛観の違う男女の500日間の恋する姿やすれ違う姿を描いたお洒落な作品。様々な見方を許容する懐深いが、ロマンティストな男にとってはほろ苦い作品でもある。】
ー 今作では、バンドで言えば、ザ・スミスや、ベル&セバスチャン、そして、トム(ジョセフ・ゴードン=ベレット)が着ているTシャツにプリントされているのは、ジョイ・ディヴィジョンのアルバム”アンノウン・プレジャーズ”のジャケット・・。
二人がデートするのはIKEA。
そして、”誰かの所有物になるのは、サイアク”と言ってトムを落ち込ませたろしたサマー(ゾーイ・デシャネル)の運命の人になったのは、サマーがデリで「ドリアン・グレイの肖像」を読んでいた時に出会った男である。意味深だなあ・・。-
◆感想
・今作は、様々な見方を許容する作品だと思う。僕も、以前観た際には”お洒落な映画だけれど、サマーみたいな女性は、嫌だなあ”と何となく思ったが、久方ぶりに鑑賞すると、サマーは自分の気持ちに素直過ぎる言動をとる女性ではないのかな・・、と思ってしまったよ。
・何故なら、”真剣に誰かと付き合う気はない”と言いながら”卒業”をトムと一緒に観ていて、号泣しているし、可なりの気分屋だし・・。
・それにしても、今作の作りは凝っている。500日を行ったり来たりする構成や、”トムの願いと現実”を2画面で見せる手法など・・。
・又、悩める兄に的確な恋愛アドバイスをする大人びた小学生のレイチェルを演じるクロエ・グレース・モレッツも、良い。
”彼女の思い出を良いモノばかりにしちゃ駄目よ!”なんて、小学生が言うかなあ。クロエ・グレース・モレッツ、小さい頃から魅力的な女優である。
<一目ぼれしたサマーにある意味、振り回されるトムの姿は、ロマンチックな恋物語が好きな男としてはナカナカシビアだが、”ゾーイ・デシャネルだったら、仕方がないよね‥、”と初鑑賞から10年経ってから見ると思ってしまった作品。
トムの次の恋の一日目が始まるラストも、センス良き作品である。>
恋人はいらないと友達以上恋人未満の関係をトムは了承したうえだったは...
恋人はいらないと友達以上恋人未満の関係をトムは了承したうえだったはずが、それ以上にサマーを好きになってしまって振り回されるという男の子の失恋映画。映画のつくりも面白いので楽しめる。
振り回されてモヤモヤ、けれども優しくされたり好意を向けられると好きが勝っちゃう、仕事が手につかなくなる、などなど恋愛だなぁって感じでした。
どう考えてもトム、小さすぎるだろうと思ったり(笑)
どんなに好きだったとしても実らないこともある。
出逢いにはタイミングがあって、トムとサマーの出逢いのタイミングはそういうタイミングではなかったんだよなぁと。
人と人の出逢いやタイミングって不思議だけど、そうなんだよなぁって。
それでもラストは男の子も前を向けて人生の一歩踏み出せたことは希望を与えてくれて良かったです。
共感の嵐で感情移入しまくり。85点
大好きな映画。
サマーのような女の子居たよね!?みんな一回はこんな子好きになった事あるっしょ?
サマーが魅力的で古傷を抉られるような、甘酸っぱい気持ちになるような。
こうやって大人になっていくんだよなー。(遠い目)
モヤっとするなぁ…
うゎ〜これは面白かったのか?答えが出せない自分がいるなぁ…書きながら整理しよう。
男目線からの恋愛を我々観ている者が俯瞰するような感覚。偶然や運命などと言葉に置き換えられないのが恋愛であり、そこをコメディタッチも交えつつ淡々と描いている。
個人的には最後のニヤリは好みだが、時間の経過を前後させる手法は嫌いではないけど、本作においてはメリハリがある訳でもなくマイナスに感じているんだろうな…
結構好きな作品。 ストレートなラブストーリーよりもこういう捻りまく...
結構好きな作品。
ストレートなラブストーリーよりもこういう捻りまくりの作品が良い。サマーの魅力からして気持ちは分かる。笑 ただ、男ってバカだなとも思う。最初から友達以上はないって宣言されてる以上、サマーは悪くないしね。思わせ振りなところはあるけれど。核心つくことを言う妹のクロエも良い味出していて良かった。
演出方法もかなり面白い。特に期待と現実を2画面同時進行で対称的に映すのが斬新で良い。
最後新たに出会う偶然の相手オータムにフラれなくて助かったね。
あなたじゃなかった、、そういう事はある。
これは、俳優さんが一本!って感じ。
2人が、そこにいそうな雰囲気が良く。恋愛予備校生あるあるな物語。
構成はいいと思うけど、男性目線だからなのかなぁ。全くおもしろポイントも共感ポイントも無かった。
次が本番だと良いね。
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