インセプションのレビュー・感想・評価
全122件中、1~20件目を表示
「夢の世界」の表現が素晴らしい。
◯作品全体
夢の中のルールやインセプション成功までの過程は物語が進めば進むほど複雑になっていくが、構成自体はシンプルで理解しやすい。夢の中へ潜る力が冒頭で示され、潜るためのノウハウや基本をアリアドネに教える形で映す。「子供と安全に再会する」という報酬のもと、コブがミッション達成を目指して躍動する。設定とミッション達成条件が明確だからコブとモルの関係性が付け加えられても、物語の終点がどこなのか混乱することなく楽しめた。
「時間」を使ったストーリーや演出に定評のあるノーラン作品。正直、世界観やその世界のルールについて行けてないときもあるんだけど、今回モチーフにしている「夢の中」はすごく身近にある題材。時間の過ぎる速度や夢か現実かわからなくなる状況は、肌感覚で理解できるのが良かった。
個人的に一番面白かったのは、夢の中の夢が深くなれば深くなるほど一つ前の夢では時間がゆっくり流れるというルール。夢の中の時間が凝縮されていることは誰しも体感したことがある感覚だ。フィクションであれば変幻自在にデザインできる夢の中に、自分たちも経験したことがある夢の中のルールがあることで、画面内で起こる「異常」に説得力が感じられた。
モルの亡霊が付きまとう真相の描き方は思わず膝を打った。インセプションは本作の達成目標として設定されているため、具体的にどれほどの影響を及ぼすのか物語から実感することは難しい。だが、コブがモルへ「これは現実ではない」というインセプションを行い、その結果モルが自殺してしまったというエピソードはインセプションの重大さを示す真相として十分だ。「心の傷が夢に出てくる」という、こちらも誰もが体験したことがある要素で表現しているから、コブの心情を理解しやすかったのも世界観の巧さが光る。
「夢オチ」という言葉がある。物語が夢の中の話で、実際にはなにも起こらなかったという薄っぺらさとオチの安っぽさを批判する時に使われがちだ。本作も登場人物たちが夢の中で切った張ったのアクションを繰り広げるあたりは「夢オチ」と同じような気もする。しかし薄っぺらさや安っぽさを感じないのは、本作の夢の世界が我々の見る夢の延長線上に置かれ、その「夢オチ」は人の価値観と人生を大きく変えるものとして特殊な説得力を持っているからだと感じた。
〇カメラワークとか
・序盤の街がめくり上がるところとか鏡を使って道を作る描写はおおっとなるけど、終盤の夢の世界は地に足付いたアクションシーンで「アカデミー賞視覚効果賞作品」としては少し右肩下がり。設計士・アリアドネをもうちょっと上手く活かしてほしかったような。
〇その他
・無事にミッションを成し遂げた機内のシーンは必要以上に芝居せず、短い時間にしているところに「去り際の美学」が感じられて良かった。「夢オチ」特有のあっけなさ、みたいなのを巧く活かしているようにも見えた。
・急造チームにしては出来過ぎな連携に見えなくもなかった。地味に大活躍してるイームスとか、バックボーンがもう少し見たかった。ノーラン作品って主要キャラ以外の描写は結構バッサリ行く気がする。
難しい
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他人の夢の中に入るという(技術)が開発された時代。
・夢の中ではある程度自分の思う通りに物を作ったり出来る。
・夢の中で寝ると1つ深い階層の夢に行き、死ぬと1つ戻る。
・夢の中での1時間は現実の1分くらいに相当する。階層が深いほど顕著。
とかそんな仕組みになってる。
レオは愛する妻と共に夢の中に入り、老後まで共に生きる。
やがて現実に戻るが、妻は夢との区別がつかなくなってしまった。
で、死んで現実に戻ろう思い込んだ妻は飛び降り自殺、死亡。
レオは妻殺しの嫌疑がかけられ逃亡、子供達とも会えなくなる。
その罪悪感から、自分の夢の中で妻を作り時々会っていた。
夢の中の妻は今も少し精神的に病んでいて、少し怖い。
そんな折、世界のエネルギーを牛耳ろうとする会社の社長が死んだ。
牛耳らせないようにその後継者(息子)に方針転換させたいという、
ライバル会社の経営者の渡辺からの依頼で、夢を使った作戦を練る。
成功したら渡辺の権力で逃亡生活を終わらせてくれるという約束だった。
後継者の夢を操作して方針転換を決断させるように誘導する作戦にしたが、
後継者は夢を乗っ取られないための訓練を受けていたため、
夢の中ではエージェント達が常に現れ、レオらの命を狙って来た。
何か複雑な理屈でよくわからんかったが、
とにかく事を成すためには夢の中で後継者を2回寝させ、
自分達と共に3階層まで行かなければ成功しないって事やった。
しかも睡眠薬を使ったから、夢の中で死んだら1階層上がるのでなく、
一番下の層である虚無まで落ちてしまうらしい。
しかも現実世界でレオらの乗る車が川に向かってダイブするので、
その無重力なタイミングでのみ現実に戻れるとか・・・ようわからんけど。
まあそんなこんなで3階層目まで行くのだが、
ここでレオの妻が出て来て後継者を殺し、作戦は失敗に終わりかける。
しかしとっさの案でまた寝て、4階層目に行く事で復活させてた。
このへんもようわからんけどね。
4階層目では妻が後継者を拉致、レオに相手して欲しいがためだった。
妻はここに残れとか言うが、レオは妻に別れを告げて脱出。
さらに夢の中で死んで虚無に行って80歳くらいになった渡辺と再会し、
自殺させて現実世界へ引き戻した。このへんも今ひとつわからんが。
あと作戦は成功で、夢の中で父親の死に立ち合わせ、
父親に、おれの真似ばかりするので失望したと言わせた。
後継者はこれにより方針転換を決意した。
で、現実世界に戻った渡辺の力でレオの嫌疑は晴れ、子供達のもとへ。
でもその世界は夢だった・・・ようわからんが。
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とにかく難しい映画だった。
色々とルールがあって、そのへんが単純明快ならもっと良かったのだが。
っていうか、シナリオを作るために強引に作ったような設定も多い。
現実で落下中の無重力状態の時は、夢の階層が落ちることはないって、
いやいや、下の階層の夢が物理的な「下」にあるわけちゃうやろ(場)
あと現実世界とか上の階層で物理的な衝撃があると、
その衝撃が違った形で下の階層に伝わって来るってのもちょっと(場)
でも感じたのは、何故現実で生きる必要があるのだろうって事。
最後のシーンもそうやが、夢とわかってても子供達と幸せに暮らせる。
そして年老いて死んだ瞬間に、若返って現実に戻る感じちゃうの?
それってめっちゃラッキーやんって思うのは、解釈間違い??
あと渡辺は今ひとつな役まわりやったなあ。
別に現場に行く必要ないんでないの?歳取ってせいで動き悪くて死んだし。
頭フル回転。知的で面白い、だが初見ではちんぷんかんw
ぼーーと観ていては置いてかれること間違いなし。初見では映画ついていけない現象が起きました。
おかげで途中任務中にアーサーだけが起きてたもんだから(裏切りか?!)などと的外れな解釈をしてしまった。
鑑賞後にネットの考察をじっくり読んだら非常に細かく作り込まれててとても面白いです。
考察を読まないと理解できないなんて自分の読解力のなさにトホホ。
登場人物の頭文字をとってdreamsだとか、他の設定も細かい細かい。
人の潜在意識に潜り込む、夢を作り出し夢に潜入するという内容が面白いので、映画ファンは必ず一度は観ておきたい映画ではないでしょうか。
何よりディカプリオのオーラあってこそですね。
妻役の女優が結構むかつくキャラではあったがスタイルがよくて美人だったので許せました。
渡辺謙もいいですね。ロケ地に日本が選ばれると誇らしく思えます。
めちゃくちゃ疲れるので二度目はちょっと当分いいかな、という映画でした。
アイデアが斬新。 ファンタジーとリアルの境目が曖昧で頭を使いながら...
アイデアが斬新。
ファンタジーとリアルの境目が曖昧で頭を使いながら視聴。ラストのコマが回り続けているのか止まるのかさえハッキリしない。
夢の中の夢の中のさらに中に行くというのは、実際どういうことなのだろうか。映画の中で映画を観て、さらにその中で映画を観ているというようなことか。
嘘を嘘で固めてさらに嘘を重ねて、のようなこととも似ている。
我々現代人の世界は、プロパガンダや利権で嘘だらけで、暴いても暴いても、真実という深いところには辿り着くのが難しい。まぁそのようなことを教えてくれているようにも感じた。人の記憶はそもそも改竄が可能な虚弱なものだから。
これは素晴らしい
夢の中でまた夢を見て、さらにまた夢を見て、観るものが油断していると「これはどこの夢だ」と混乱してしまう程のスピーディーな展開が秀逸です。
また夢の層を重ねるごとに時間の進みが変わる事や、現実の世界に戻れなくなる現象などが物語をより複雑にしています。その発想力と構成力も素晴らしく、主人公が持つトラウマも含めて内容的にも奥深い映画になってます。
まさにこれは最高の映画ではないでしょうか。
キャストが豪華
キャストが地味に豪華だった。
難しそうな設定だけど、一回見ただけで結構理解できる。
ディカプリオ演じるコブがみんなに迷惑かけすぎ。
(自分が子供たちに会えるようになるという約束で引き受け仲間を集めたが、死ぬと虚無に落ちるというのとをみんなに言わなかった点。奥さんの幻覚見すぎて失敗する点など)
ラストは駒止まると思う。
特に見てもなんの感情も生まれない。
ただディカプリオとトム・ハーディとジョセフゴードン、キリアンマーフィーがかっこいい。
難解過ぎるストーリー
難解な内容と聞いてはいたが、ここまで解りにくいとは。のっけから頭の中は迷走。途中から観始めてしまったのか、と疑うほど…(汗)
ここまで複雑にする意味は?と疑問に感じつつも、映画の多様性を想うと本作は傑作の部類に入るのだろう。
映像はすごく凝っていて良かったし、内容についていけないながらも、ラストシーンの雰囲気は感動した。クリストファー・ノーラン監督の世界観はじゅうぶん堪能できたと言ったところかな。
時間があれば2回目チャレンジだ!
お前の頭へ侵入する
IMAXで再鑑賞
ターゲットの夢に侵入し、アイデアを盗み出すプロのコブ
大企業のトップであるサイトーから盗み出すミッションに失敗し、逆にインセプションの依頼をされる
老衰した会長の息子に企業の解体をさせるために自らの道を往かせるというアイデアを植え付ける
第一層ではロバートを誘拐しアイデアを植え付ける、
第二層で側近への疑念を、第三層で父子の和解
第四層ではサイトーの救出
コブよりも早く第四層にたどり着いたサイトーは老衰し、コブと出会う
キックのタイミングは3回、橋からの落下、着水、溺死
これを乗り越えてミッションに成功したコブは子供との生活を取り戻す
ラストシーンでトーテムは止まる事はない
可能性1:コブは帰還に成功し現実に戻る事ができた
可能性2:帰還に失敗し虚無の世界で家族と暮らし続ける
可能性3:この映画は観客の夢でありノーランのアイデアである
エンドロールのラストにキックの合図である曲が流れる
モルは夢の中に居続けるためにトーテムを金庫に隠した
コブは夢から抜け出すためにトーテムを回す事でモルにここは夢であり現実ではないというアイデアを植え付けた
トーテムが回り続ける事が夢の合図というアイデア
2人がトーテムの詳細を知る事でトーテムの信頼が効かなくなった
寝落ち4回。10年目にやっと観終えることが出来ました。
5度目の今回は9分26秒で強烈な睡魔に襲われました。
もう後がない(?)そう思った私は日本語の吹き替え版に変えました。
するとようやく挑戦5回目でラストまで観ました。
(10年位掛かってしまった)
夢の仕組みがなかなか頭に入らないのと、老人メイクした渡辺謙が何たるかも、
ぼーっとしてるとよく理解出来ない。
50分過ぎあたりから面白くなる、というかストーリーのポイントが見えてきた。
ひとつは、
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)が妻モブ(マリオン・コティヤール)殺しの容疑で
国際手配されている件。
2つは、
フィッシャー財閥の御曹司・ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー)から、
金庫の暗証番号を聞き出して金庫を開けさせること。
(そしてそれはロバートにとっては父親の愛情を確かめることに繋がる)
コブが他者の夢に入り込み、産業スパイを生業としているが、この設定は
とっかかりであって、仕事として機能してるようには思えなかった。
(フィッシャー社という財閥を乗っ取り思いのままにする・・・?)
まぁストーリーの構成状そうなっていた。
夢は3層になっていて、更にその下の4層は虚無という地獄。
強烈なドラッグで眠っている主人公たちが、
2層や3層ではコブの潜在意識がつくった敵に襲われて銃撃戦や
カーチェイスを命がらがらで繰り返すアクション映画でもある。
この映画は映画館のIMAXで観るべき映画なのでしょうね。
聞く所によるとCGを極力使わないで撮影されたとか。
道路をガラス扉で仕切って、そのガラスが一瞬で砕け散るシーンがあったけれど、
道路にガラス片は散らばっていなかった。
ということは、人間が居ない時にガラスは砕け散っていて、
人間とは別々に撮影してつなげたのかな?
コブとアーサー(ジョセフ・ゴードン・=レヴィット)がホテルの廊下で
まるで無重力状態のように浮遊するアクションシーンは、マトリックスでお馴染みだが、
マトリックスはCGで、インセプションはワイヤーアクション?なのかな?
「TENET」では人間が逆行するシーンは、ひとコマひとコマ後ろ歩きして撮影してた。
ノーラン監督のこだわりと熱意は並大抵のものではない。
突然道路を塞いで突進して来る機関車にも驚いた。
ビルが競り上がってきてサイコロが重なるように反転したのも驚いた。
突然の冬装備の雪山アクションにも驚いた。
まるで007ではないか?
(ノーラン監督は007が大ファンでフリークなのだそうだ)
「インセプション」はアカデミー賞で撮影賞、音響効果賞、音響編集賞、録音賞を受賞している。
撮影と音響が素晴らしいとのお墨付きを貰って、作品賞と脚本賞は受賞に至らなかった。
目で観て耳で聴いて、その部分が突出した映画。
(間違っても人間ドラマを狙った映画ではない)
クリストファー・ノーラン監督。
何をおいても「ダークナイト」と「ダークナイト・ライジング」「インターステラー」に
心を掴まれた一人で、あの感動を思い起こすと、この映画も凄いなあとは思うけれど、
そんなものすごい感動はなかった気がする。
でも俳優さんは好きな人が多くてその点では楽しめた。
メイン・キャストに渡辺謙がいるのも嬉しい。
レオナルド・ディカプリオの鬱屈しまくった表情で苦悩しまくる男。
マリオン・コティヤールの夢の中での艶やかさと美しさ。
観るだけで幸せになるマイケル・ケイン(ノーラン作品の常連)
大好きなトム・ハーディも100%顔出しで嬉しい。
そして物議を醸したらしいラスト。
私は素直に子供たちと幸せな暮らしに戻ったと信じたい。
クリストファー・ノーラン監督の手腕と独創性が遺憾なく発揮された
作品として非常に注目を集め、その難解さからファンを虜にした作品。
観終えて感じることはやはり「家族の愛の物語り」
親子や夫婦や子供との切っても切れない絆だった。
自分には難しすぎるのかも
エンディングがとにかく素晴らしい。
個人的映画ベストエンディングにランクインして来るくらいいいエンディング。
さすが奇才クリストファー・ノーラン監督というだけのどうやってこんなん思いつくんだよって言う脚本。テーマ。半端ない。
ラストは現実っぽいんだけど、それでもハッピーエンドでした終わり。じゃなくて考える余地を残す感じが最高。
何度も何度も見て本当の面白さがわかりそう。
夢?現実?マジで訳分からんくなるノーラン作品
本当に難しすきるこの映画
ターゲットの潜在意識に忍び込み他人の意識を書き換えるというのが大まかなあらすじですがそこに家族のことが絡んできて…
とめちゃくちゃややこしくなります
現実で夢を見てその夢は3層にわかれていて夢を見ている時に現実で起こっている環境の変化が夢にも影響するってことだよね??
例えば現実で寝てる時に車が回転し、重力がおかしくなると夢の中でも重力がおかしくなって………
もう考えることが多すぎる。それがノーランだし映画を見てる人達に考えさせてくれる。謎のモヤモヤを残したまま見終わってしまう。それがこの映画の面白さなのかなと思います。
似たような映画でマトリックスやテネットなどがありますがインセプションが1番難しいかな。。テネットはなんとなくだけど今はこうしてあれが起きていて…っていうのが分かる
でもインセプションはそれが区別しずらすぎる。夢が何層にも分かれている点がこの映画を難しくしているんだと思います。
難しいんだけど列車を街を駆け抜けるシーンやホテルの重力逆転アクションシーン、街中の銃撃戦など単純に面白いシーンがたくさんあるのはノーラン監督のいいところ。訳は分からないけどとりあえず壮大な映画を見ているという気分にさせてくれます。
そして最後は夢か現実か…
最後のシーンで子供に再会できますが主人公はコマを振るけど止まるのを確認せずに子供に向かいました。主人公は夢か現実かはどうでもよく、子供にまた会えたことを喜んでいるように思えます。
時間の魔術師よね。
とりあえず、感想として出てくるのは時間の描き方が別次元すぎる。
そこに夢と現実って言う二層展開も入るから、もう超展開よ。
仲間を集めていくシーンが結構好きだった。
この映画のラストを現実と捉えるのか夢と捉えるのか
インセプションされて、自分で道を拓くことを選択したことをハッピーエンドと捉えるのか
観客の受け取り方次第でどちらにも取れるし、どっちに取ったとしてもそれぞれ自分の中に残るものがあるからすごい映画だったなぁ。と。
あとは、夢ならではの回る世界とか無重力とかもう撮影技術がすごすぎる。
圧巻。
90/100
夢か現実か
※ネタバレあり
久々にインセプションを見たが、前見た記憶で残っていたのは多重の夢の世界に深く入り込んでいく設定のみ。
その設定は合っていたが、改めて見るとさすがクリストファーノーランという世界観だった。
最後のトーテムが「倒れろー」と心の中で叫んでしまったが、ノーランらしく倒れそうで倒れないところで映画は終了。
そのあと、考察ブログを読んだが、結局大事なのは自分がどこにいるかではなく自分が何をしたいかだと。
だからコブは最後トーテムを回したもののトーテムが倒れるかどうかは見ることなく子供達に会いに行ったと…
最後のメッセージがすごく心に響きました。
難しいけど面白い!
自宅PS4にて、U-NEXTで鑑賞しました。
夢に侵入し記憶を植え付ける、というスパイの活躍を描いたSF作品です。『ハッピーデスデイ2U』に作品名が出てきて、気になって見てみました。
夢の中でまた夢に入り、という感じでいくつもの夢が重なり、頭の悪い僕はよく分からなくなってしまいました。ですが話の大枠は掴め、とても面白かったです。
映像美、アクションシーンも素晴らしかったです。
最後、主人公が子供たちと出会いハッピーエンドで終わるのですが、夢の中ではずっと回り続けるコマのトーテムが、回り続けているまま映画が終了します。この後に回り終わって倒れるのかもしれないし、ずっと回り続けるのかもしれません。最後にいた世界は夢だったのか、現実だったのでしょうか?気になる終わり方でした。
SFアクション映画に哲学的スパイス
ノーラン監督の名作を今更ながら鑑賞。
話が複雑とは聞いていたものの、映画の前半殆どがシステムの説明に費やされるので、おおよそ理解はできました(多分)。ただ、常に夢の中のルールを意識しながら見なければならないので、その点では少し疲れました。
夢の中を表現する映像手法は10年以上前の映画とは思えないほど素晴らしく、一気に引き込まれます。特に第二階層のバトルシーンが好きでした。
ただ後半は、長尺の戦闘シーンが多く若干眠くなっちゃいました(すみません…)。
また、多くの方がすでに解説・考察されているようにSFアクション映画であると同時に哲学的なスパイスも入った映画でした。
「夢」と「現実」、「自我のある人物」と「影」。この映画ではどこまでいってもその境界が曖昧で、私達が生きている現実も夢なのかもしれないと思わせる。今このレビューを書いているのも「夢の中」かもしれない。
「どうやって現実(夢)だと証明するのか」というアイテムが「トーテム」でしたが、言ってしまえばそれだって曖昧です。元も子もないですが。
ラストシーンは人それぞれ解釈があると思いますが、私はコブが「自分のみたい現実を見る」という、シンプルな結論に着地したと感じました。だから彼は最後「トーテム」がどうなったか最後まで見なかったのではないでしょうか。それまで頑なに見なかった子どもたちの顔もついに見てしまいましたしね。
そして、観客である私たちも「自分の見たいラストシーン」を見てもいいのでしょう。
わたしは、「トーテム」はあの後倒れると思います。
複雑ッ!でも本筋は・・・
以前に1度テレビ放送で視聴しましたが(左上に解説が出ていた時)、再度動画配信サービスで視聴しました。
クリストファー・ノーラン監督の作品は何作か見ていますが、作りが複雑だなぁ、という印象が強いです。この作品も夢の世界に潜っていくという世界観や、夢の世界からの抜け出す方法の細かい設定が、より鑑賞を複雑にさせています。
主人公たちがインセプションするためのギミックと、主人公が夢(というか奥さん)と対峙するシーンが交互に入れ替わるため、途中でかなり分かりづらくなりますが、インセプションのギミックを無理に理解しないようにすると、割とストーリー自体はシンプルだな、と思いました。(見るのが2回目だからかもしれませんが笑)
夢の中ということで、映像も面白い世界になっています。CGも使っているのでしょうが、実写で表現されているシーンも多いので、やはり説得力が違うな、と思いました。
主人公が言う「アイデアはウイルスのように感染する」はいいセリフですね。インターネットやSNSが普及している今の時代にはより考えさせられる言葉だと、自分自身は勝手に感じていました。
最後のシーン、コマ、止まってほしいですね。
夢バージョンの「マトリックス」
字幕版で見ましたが始め日本語だったのであれ?って思いました。
夢の中の日本っていう設定から始まります。
「好きな人の夢を操って、自分の事を好きになってもらいたい」って思う気持ちがわかる人は、すんなりこの夢マインドコントロール設定がわかるんじゃないかなあって思います。
そうじゃない人は、夢のマインドコントロールで人の考え方なんて変えられないし、そんなあやふやな事に命(生ける屍になる)を賭けるなんて意味わからない…、尚且つどうやって夢に入るの?とか、夢の世界を設計するとか、そもそも夢ってプログラムと違うから元々メチャクチャな世界なんじゃないの?(不思議の国のアリスのように)とか考え始めちゃうときっと興醒めしてしまうと思います。
ストーリーはやや難解です。
現実→夢の中=第1階層
第1階層→夢の中=第2階層
第2階層→夢の中=第3階層…
となります。
夢って一瞬うたた寝するだけでも、多くの体験をしたような脳の活動があることから、階層毎で時間の経過も違います。
なので、映画を見ながら、「今、どこの階層にいて、時間の速さはどのくらいなのか」という事を考える必要があります。
アクションはかっこいいです!
私は第2階層のアクションが好みですね♫
各階層で起きる時間を計算しながら、物語が進んでいきます。
最後の方の車が水に落ちたシーンで「早くしないと溺れちゃう」と思ってハラハラしましたが、飛行機の中で目を覚まします。そういえば、飛行機でミッション開始したじゃん(笑)と思って、注意してみていた筈なのに、私の中で階層がごちゃごちゃになっていたなあと笑うしかありませんでした。
最後のシーンは駒がガタガタし始めたので現実?と言う期待を持ちつつ、「長い年月家に帰れなかった割には子ども達が小さいままじゃん」と言う疑惑も持ちつつ終わります。
もしかしたら現実と思っている世界が夢かもしれないと言う含みを持たせつつ……
私も死んだら一つ上の階層の自分が目覚めるかもと言う気持ちも…‼︎
試しはしませんが…
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