劇場公開日 2009年1月9日

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「地獄のヒーローのわりに明るいキャラ」ヘルボーイ ゴールデン・アーミー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地獄のヒーローのわりに明るいキャラ

2023年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

同名コミックを映画化した第2弾。ロン・パールマンが、地獄生まれで筋肉ムキムキの真っ赤なヘルボーイを演じるアクション・ファンタジー。と言っても、ヘルボーイが普通のアクション・ヒーローと違うのは、ちょっとおバカで、短気、皮肉屋というキャラ設定で、会話の中に、コメディータッチの笑いも含まれているところ。

また、本作の面白さは、様々なフォルムのクリーチャーが、次から次へと現れること。今回も、エルフやドアーフ、トロール等、これまでも聞いたことのある様なユニークなクリーチャーが登場する。ヘルボーイの仲間としては、ヘルボーイの恋人で、念動発火力を備えるリズ、知的な半魚人・エイブラハム、ドイツ人の霊気・クラウトの3人。

そして、本作のラビンは、地上の支配者となった人間を抹殺しようと企む闇の世界の王子・ヌアダ。そのヌアダが、人類抹殺の為に伝説の闇の軍団・ゴールデン・アーミーを復活させようとするのを、ヘルボーイ達が阻止するお話。

一方、ヌアダの双子の妹は、王子のこの暴挙に賛同できずに、ゴールデン・アーミーを復活させるキーとなる3つに分かれた王冠の1つを持ち出し、ヘルボーイ達に助けを求める。しかし、妹とは一心同体の兄は、直ぐに居場所を知ることができ、ヘルボーイ達に戦いを挑んでくる。

荘厳な地下帝国や不気味なクリーチャー、敵との激闘シーンの映像は、さすがハリウッド。そして、本作のメガホンを撮ったのが、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督。彼独特なダークな世界観の中に、ファンタジー性を盛り込んだ作品は、彼の真骨頂である作品であると思う。

bunmei21