ホビット 思いがけない冒険のレビュー・感想・評価
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主役のハマりっぷり。それにしても長すぎる
この映画ほどキャラクターの色付けを強く意識された作品も珍しいと思う。というのも、それぞれの種族ごとに特徴があり、なおかつその中でもそれぞれに個性があるのだから、当然だろう。
同じ種族でも、酒が飲めないのもいれば、大酒を喰らうのもいて、行動様式も変わってくるようだ。その描き分けが、素晴らしく際立っていて、私のようなシリーズ初心者にもわかりやすく入り込めるように作ってある。
中でも、ビルボ・バギンズと、ガンドルフ、ガラドリエルのキャラクターは誰が見てもストーリーを動かしているのがハッキリと分かるとっつきやすさ。ゴラムもやや若返っていて、『指輪物語』から時間をさかのぼっているんだな、ということを実感させてくれる。
もしも、この映画を見ないまま、あらすじを読んだとしても、何が書かれているのかさっぱりわからないこと請け合いだ。知らない登場人物が旅に誘われようが、足手まといになろうが、頭に入ってこない。
それにしても、マーティン・フリーマンのはまり役っぷりは素晴らしいと思う。彼ほど、困った顔が似合う俳優も他にいないと思う。そして、気が変わったことを観客がすんなりと理解できるのも、彼の演技の力に他ならない。
総じて楽しめる内容なのだが、いかんせん長すぎる。シリーズ化を前提に製作されたのなら、もう少しボリュームを落とせなかったのか、疑問に思う。
大好きなお話『指輪物語』前日譚。物語の舞台は、「中つ国(Middl...
大好きなお話『指輪物語』前日譚。物語の舞台は、「中つ国(Middle-earth)」と呼ばれる世界。
古代ギリシャの伝説の島「アトランティス」が崩壊した後にあたる時代だとされている。
トールキン氏は、物語の世界観を細部にわたり練り、『指輪物語』執筆後は整合性のためにも、たびたび改訂している程です。「中つ国」においても登場人物や色彩の使い分けにも非常に丁寧な設定があり民族背景などを含む完成度の高い神話体系を作り上げていて、ワクワクがとまりません。
最初のドワーフたちが、ガヤガヤと押しかけてくるところが楽しい🎵
ドアーフの闘い
『ロード・オブ・ザ・リング』の前哨戦となる『ホビットの冒険』3部作シリーズの第1作目。あのサウロンとの壮絶な闘いへの序章となる、60年前の中つ国を舞台に、ホビット族のビルボ・バギンズを主人公に、ドアーフ族と共に繰り広げる、ロールプレイング・アドベンチャー・ムービー。
莫大な金鉱脈によって、豊かで、幸せな暮らしをしていたエレボールのドアーフ王国の前に、突如として現れた恐怖のドラゴン。ドラゴンの凄まじい破壊力と火炎の前に、成すすべもなく、全てを焼き尽くされ、ドラゴンに支配されてしまう。そのドラゴンを倒すために、生き残りの13人のドアーフ戦士達と灰色のガンダルフが手を組み、バギンズを連れて、ドアーフ王国の再建の為に、冒険の旅に出るストーリー。
その度の途中には、当然のことながら小悪魔ゴブリンやアゾグ率いるオークの群れとの、命がけの闘いを繰り広げていく。CDを駆使した迫力ある戦闘シーンは、次から次へと続く、危機また危機のジェットコースター・ムービーとしても面白さもある。
そんな闘いの中で、『ロード・オブ・ザ・リング』でもキーパーソンとなった、ゴラムと出会ったバギンズ。そこで、ゴラムが持っていたあのリングを拾って、リングのパワーを手に入れてしまう。それが、その後のリング争奪のプロローグとなっていく。
キャストは、当時、イギリスで新進気鋭の俳優だったマーティン・フリーマンが、主役のバギンズに抜擢された。その他には、イアン・マッケランがガンダルフを、エルフ族としては、ケイト・ブラッシエットやヒューゴ・ウィービングが、サルマン役には、クリストファー・リーと、『ロード・オブ・ザ・リング』から馴染み深い俳優がそのまま担当している。そして、監督は、もちろんピーター・ジャクソンが務めている。
世界観と映像美に圧倒
世界観、音楽、映像は★5でその部分は満足いくものだったが、
深みに欠けるかな!
「子供向け」としては最高の映画!
設定として、敵と味方のパワーバランスが滅茶苦茶!常にピンチの状態。それでいて、
「お?この絶望的な状況をどう打開するんだ!?」って期待させといて、お仲間登場!って場面がずーっと続くから萎えちゃったよ!
魔法使いのおじいちゃんを除く味方と主人公は「平凡」な能力しかもっていない上に、能力的に
成長する場面は一切ないから飽きる!
途中、主人公が「消える指輪」を拾った場面では、ここが転換点か、と唯一興奮したけれど、その後も
何故か指輪をつけないで戦う。それに対して説明もされないから共感できずにウーン、、、って感じ!
不必要では?って思う場面が多かった印象。
「気持ち悪い小人とのなぞなぞシーン」とかは今後伏線として活かされるのかな?
「深さ」を「広さ」と雰囲気でカバーした印象。その意味で「子供向け」だと感じた!
冒頭にフロドの登場、60年前に遡りビルボの冒険が始まる。 指輪、ゴ...
冒頭にフロドの登場、60年前に遡りビルボの冒険が始まる。
指輪、ゴラムとの出会いも描かれていて、ロード・オブ・ザ・リングのストーリーにつながるのも嬉しい。
世界観はそのまま。あの壮大な景色の中、旅を進めていくシーンはやっぱり好き。ワクワク感が増します。
ガンダルフは好きなキャラだけど、サルマンと違って、人々を信じ助けるそんな人間味のある姿が魅力的なんだなぁとこの作品で気づきました。
これぞ、絶景の撮影スポットだ!思わずシャッターを切りたくなる世界観に注目!
写真撮影が好きでよく風景を撮りに行く私にとって「ホビット 思いがけない冒険」の世界観は、この上ない撮影スポットでした。
まずは、主人公ビルボが暮らすホビット庄です。緑豊かで自然に恵まれた村。緩やかな丘を利用した丸みを帯びた住まいは、その世界観に驚くほどマッチしています。丸いドアと丸い窓が特徴です。どうやらホビットはもともと穴を掘って生活をしていたらしく、その名残で斜面を利用して家を建てているそうです。ちなみに高いところが苦手なので、全て1階建ての平家です。いや丸家と言った方がいいかもしれません。
こんなロケーションで写真を撮ったらさぞ映えるでしょうね。インフルエンサーが鼻息荒くしてやってくるに違いありません。
そして打って変わって、竜のスマウグに占拠されてしまった離れ山の下の国・エレボールは勇しくてかっこいい被写体です。強固な守りで固められ圧倒的な力強さを感じます。しかしただ無骨なだけではなく、装飾をまとい同時に美しさも兼ね備えているのです。城塞的な視点でも、美術的な視点でも素晴らしい建物です。
夕日をバックに城を気持ちシルエット気味にして撮影するとかどうでしょうか。力強さと美しさの両面が切り取れるような気がします。
その他にも、エルフの国である裂け谷、ゴブリンが住む地底湖、茶の魔法使いの住む森の中の家など、種族やキャラクターにあった住まいがたくさん出てきます。ストーリーが最高に面白いことは知っています。しかしこの映画に限っては、物語を楽しむのではなく、映画を絵として楽しんでみるのもありなのではないでしょうか。
これが幕開け
次から次へと迫る危機。
映像だからこそできる原作にはない切迫感。
と同時に個性的なキャラがビジュアルで見れることで、より親近感が増す。
ロードオブザリングを知っているなかで見るからこその気付きもあって楽しめる。
原作の時から感じていた、ガンダルフの能力発揮具合の斑は改善されてない。
なぜあのときそれをやらない?
といった疑問。
そこがこのシリーズの欠点。
でもビルボの個性は好きだ。
ゴラム!
あんまり興味がないシリーズだったけど、ゴラムで一気に引き込まれた。
迫真の演技と言うのか、
キャラ造形や仕草、口調全てが不気味で怖いけど、
どこか可愛げがあって、案外このシリーズの鍵を握ってる
んじゃないのかなと思いました。
ストーリー自体も、単純に故郷を取り戻すだとか、
ドラゴンを倒す、の中にオークとの因縁や復讐、
仲間との絆なんかもしっかり描かれててワクワクしました。
色んなキャラも出て来るし、背景もコロコロ変わるし
楽しいシリーズになりそうです。
指輪物語の世界再び
わー幸せだ。ロードオブザリングの世界再び!前作からの世界は全く変わっておらず、幻想的で最高でした。
今度はドワーフが主役のお話。わくわくの三部作のはじまりはじまり〜
相変わらず世界観は壮大
2013年1月劇場鑑賞
最近はいつもそうなのですが、またまた公開終了間際でレイトショーとなってしまいました。
まぁ比較的空いてるから好きなんですけどね、安かったりするし。
しかし今回はほぼ最終日だったのにもかかわらず、思ったより人が多かったのが印象的でした。
私は「ロード・オブ・ザ・リング」三部作がとても好きだったので、今作も制作発表時からとても楽しみにしていました。内容が「ロード」とリンクするのは明らかでしたし。
さらにもう一つの見所、本作がHFR3D採用作品であった事です。
倍のフレーム数での3D映像ってだけでも、結構楽しみじゃないですか。
そしていよいよです、約10年ぶりに指輪の世界をスクリーンで観れます。
始まってまず、とても懐かしい気持ちになりました。
美しい景色や次々と現れる懐かしい面々、本当懐かしいような不思議な感じ。
それにしても3Dで描かれる中つ国の美しいこと。
これを作り上げた事だけでも感嘆します。
またHFR3Dの効果なのか、全体的にとても滑らかで目が疲れにくかったです。
色々見所はあると思うのですが、個人的には景色というか空間の作り込みがやっぱり凄いと思いました。
アクション面でも息つく間もない位で、特にゴブリン帝国での戦闘は中々見応えがありました。
巨大な地下空間でのアクションなのですが、めまぐるしく切り替わる前後左右の奥行感が凄かった。
映像って日々進化するものなんですね、素直に驚きました。
そして個性豊かなキャラクター達は今作でも多数いて、個人的にキーリが良かったです。
格好良過ぎない位なのがちょうど良い感じ。
「ロード」のレゴラスといい、射手はイケメンのポジションなのでしょうか?
そういえば今回出てこなかったレゴラスも、今後出てくるっぽいですね。
こちらも楽しみです。
あと、「ロード」の時より60歳若い設定だからでしょうか、ガンダルフの活躍が目立ちました。
魔法だけでなく、もう片方の手に持った剣でガンガンいくんです。
色々美味しい所もってくし、なんというか全体的にアグレッシブww
ドワーフ達も皆憎めないキャラクターで微笑ましかったです。
相変わらず世界観は壮大で、端々まで美しい景色や冒険に次ぐ冒険、とにかく終始わくわくします。
これは絶対スクリーンで観る作品だと思います。
本当に面白かったー!
前作の世界観を崩さない良いサイドストーリー。
さすがのロード・オブ・ザ・リング。
観てる人が期待してる世界観をしっかり保ったまま、新しいストーリーが展開されてる。前作からの登場人物もしっかり登場しつつ。
ストーリーの中心は「ドワーフ」。なるほどね。。ビルボとドワーフの友情+冒険物語。
ただ、びっくりしたのが3部作ということ。1作で終わるのかと思った。。これはこれで一代叙事詩になりそう。スターウォーズみたい(笑)
次の作品が楽しみ!!
エヴァもそうだけど、次回作を楽しみに待てる映画があるってのは本当に幸せだなー、と感じます。
こんなにもほっこりする冒険って…
いよいよ大好きなホビットシリーズのレビュー!!!
正直言ってハリーポッターよりも好きなファンタジー。
何故でしょう、やはり生れが非凡なハリーよりも1mの身の丈ながらも平凡なビルボに共感するのかな?
無難に生きるようになっていたビルボだったがやはりトック家の血は争えないのか…。
一度は断るもののむずむずと冒険に行きたくなるところが素晴らしいですね。
1作目だからか、かなりソフトでのんびりした内容で安心して観れます。
最初はホビットとドワーフの対比が描かれるものの観終わる頃にはビルボと仲間たちの打ち解けた雰囲気をすごく感じられて良いです^^
大好きなシーン:(はじめは剣を持つことすら躊躇っていたのに)終盤でビルボがオークをやっつけてトーリンを救う場面。
ところでマーティン・フリーマンって、
やはり先祖にホビット族の血が入っているのでしょうか…?ははは。
いずれにせよ素晴らしい演技でした!
ゴラムのなぞなぞ
ビルボ(イアン・ホルム)はフロド(イライジャ・ウッド)のために自ら経験した冒険談を記そうとしていた。
60年前、ドワーフ王国のスロール王はアーケンストーンを発見し、財宝も豊かとなったが、火竜スマウグによって全てを奪われてしまった。故郷エレボールを追われた彼らは邪悪なアゾクを中心としたオーク族との戦争で多くの犠牲者を出し、残されたものはほんのわずかとなった。スロール王の孫であるトーリン(アーミティッジ)はアゾクの左腕を切り落とし、殺したものだと思っていたが・・・
知らないドワーフが一挙に13人も訪れててんてこ舞いのビルボ・バギンズ(フリーマン)。理由がわからず困っていたビルボにガンダルフ(マッケラン)は、ホビットが何かと役に立つという信念のもと、旅の仲間になって欲しいと言う。
旅に出た一行は最初にトロールと戦うことになる。間抜けなトロールであったが、食欲だけは旺盛。火にあぶられるピンチとなったが寸前でガンダルフが朝日を背にして助けてくれる。陽に当たると石になっちゃうのね。トロールの洞窟ではエルフ族の作った剣を手に入れ、ビルボにはオークやゴブリンが接近すると青く光る剣が与えられた。すぐにオークの狼にも襲われる一行だったが、秘密の裂け目を通り、エルフの谷に到着した。そこではエルロンド卿(ヒューゴ・ウィーヴィング)によって不思議な地図を解読してもらい、ガラドリエル(ケイト・ブランシェット)にいつでも助けに向かう約束してもらう。白の魔法使いサルマン(クリストファー・リー)だけはぶつぶつ言ってたが・・・(笑)
そんあ一行は山道を行軍し、岩の巨人のケンカに巻き込まれながら洞窟の中に避難する。しかし、そこはゴブリンたちの巣窟だったのだ。ビルボは裂け目に落ち、そこでゴラム(アンディ・サーキス)となぞなぞ問答の末、リングを拾って逃げ出すことに成功。他の者たちはゴブリンに捕まりながらも、遅れてやってきたガンダルフの活躍もあり、逃げ出すことに成功する。
一難去ってまた一難。今度はアゾクが率いるオークたちが一行を崖っぷちに追い込み、大木に逃れるものの、ピンチの連続。トーリンは果敢にもアゾクと戦うが失神。ここでもガンダルフの魔法によって火をおこし、大鷲によって逃げ出すのであった・・・トーリンには足手まといだと罵られていたビルボであったが、ここで仲直り。彼らはスマウグが棲むエレボールを目指す。
中つ国プロモーションムービー
原作未読ただしあらすじは把握、『LOTR』三部作は観賞済み。
前三部作が素晴らしすぎて、それ以上はありえないと思っていたので、過度に期待することもなく気楽に楽しく見ることができた。
知った顔と名前が出てくるとテンション上がります。絵面はおっさんばっかりですが、中つ国の素晴らしい風景とガンダルフ様で相殺されますので大丈夫。
PJの揺るぎない作家性は素晴らしい
『ロード・オブ・ザ・リング』全3作は大好きですが、前章となるこっちのシリーズはちょっと個人的にはしんどいです。とはいえ『ロード~』を凌ぐ雄大な映像美は圧巻、ピーター・ジャクソンの揺るぎない作家性は素晴らしいと思います。
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