劇場公開日 2008年8月2日

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闇の子供たちのレビュー・感想・評価

全24件中、1~20件目を表示

4.0最後の鏡のシーンが最高。

Nさん
2021年10月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

最後の鏡のシーンが最高。

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N

4.0是非見てほしい

2021年2月28日
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え~~~~~!!!!!!
そういうオチ!?

誰が最大の偽善者か。
罪滅ぼしだったのか。

悲しきまでの人間の弱さ。
犠牲になるのは、子供たち。

幼児売春だけでなく、臓器売買まで絡んでくる。
信じたくない、信じられない現実。

最後に押し寄せる救いのない現実。
怒りが詰まりに詰まった、容赦ない作品。

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UNEmi

5.0命の重さを考えさせられます。

2020年10月6日
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かなり前に有楽町で見ました。
言葉を失ったまま帰宅したのを覚えてます。

また、レンタルしてみようかな。
小説の内容が凄かったので映像化は難しいと思い、あまり期待してませんでしたが映画も凄かった。
今のタイは貧困層の子供たちにとって住みやすい国になったのか?
何年経っても思い出す作品です。
江口洋介さん、宮﨑あおいさん、妻夫木聡さんの熱演よりタイの子供たちの演技に目を奪われました。
演じていた子供たちの中にはトラウマになった子も居たのでは?と、思うほど衝撃的なシーンがありました。
最後は小説の内容と違うので更に衝撃を受けます。
オススメの一本です。

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チアゴまておチロ

4.0桑田圭祐の曲がテーマ曲であることにも驚いたが、タイ人が「みなしごのバラード」を口ずさんでいたことにビックリ!

2020年1月7日
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鑑賞方法:映画館

 タイの闇組織で働くチット(プランドン・スワンバーン)が日本ではお馴染みのタイガーマスクの裏テーマソングを歌う。幼児売春や臓器移植にも関わってる男で怖い奴なのだが、変態男の「咥えろ!」には反応してしまう。彼自身も親に売られ異常性愛者の餌食となったトラウマがあるようだった。ちなみに“みなしご”は放送禁止用語。『タイガーマスク』が放映されるときにはピー音だらけになりそうだし、『みなしごハッチ』もタイトルにモザイクがかかりそうだ。

 序盤から「心臓移植のドナーは生きた人間である」という衝撃台詞があったため、その後はちょっとのことでは驚かなくなってしまいました。それでも、太った変態男や、夫婦で少年少女を買う夫婦など、大人の汚い部分をこれでもかこれでもかと見せつけてくれる。そして、自分の子供を売った親等々・・・

 『亡国のイージス』ではがっかりさせられた阪本順治監督だったけど、セミ・ドキュメンタリー風の社会派ドラマというジャンルに挑戦したことは評価できる。タイの現状、それもスラム街と言われる貧困地域に特化して、人身売買もエイズの問題も考えさせられるのです。そして命の問題。日本では15歳以下の臓器移植が認められないため海外で心臓移植手術を受けることになる少年。しかし、タイでは脳死したドナーではなく生体移植であるという・・・心臓取ったら死んじゃいますよね・・・この患者を突き止めた新聞社の南部(江口洋介)、ボランティアの恵子(宮崎あおい)が患者宅で言い争うシーンが印象的。

 東京から20cmの地域で命の価値が違うかのような問題提起。根本には貧困と無知があるんだと、赤ひげ先生なら言うのでしょう。そして、暗に日本人の買春ツアーなんかも風刺しているのでしょう。メッセージがありすぎたため逆に弱くなっているのは残念でしたけど、誰もが無関心であってはならないことばかり。ラストでは異常性愛者の新聞記事が張り付けられた壁の真ん中に鏡があったのが不気味だったし・・・誰もが犯罪者になる可能性だってあるのです。

 衝撃の問題作であることは間違いない。ただ、NGOのゲーオが警官に向かって発砲する意味がわからないとか、終盤になってドンパチで解決しようとするストーリーが納得できなかった。それより、ジャーナリストが目の前の被害者を助けられるか?といったテーマを最後まで主軸にしてもらいたかったなぁ。

〈2008年8月映画館〉

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kossy

4.0凄惨な現実

2020年1月2日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

昔、梁石日の原作を読んだ時にもの凄い衝撃を受けました。映画化されて初めて観ましたが、どこまで映像化出来るのか気になっていましたが、だいぶ原作と違う感じを受けました。まあ映画なんで仕方ない部分もあると思いましたがこの作品を観て興味を持った方は是非、原作を読んで欲しいです。あまりの救われない内容に衝撃を受けます。

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tomクルー

言葉にならない

2017年10月18日
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きっとリアルなことなのだと思う。売る人間、買う人間、そして売られた人間がいる。一つだけ言えるのは、幼い子どもに罪がある可能性は極めて低い。映画を観ている自分は完全に「人ごと」だが、身を切られるこの感情は何。

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rbhy

2.0宮崎あおいファンは観ない方がいい。

2016年7月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

宮崎あおいファンは観ない方がいい。
今回の役の、人の気持ちを考えない、自分の言いたいことだけをいうばかな女っぷりに、いらりとするから。
闇に生きる子供たちを目の前にして、
NGOの人は、目の前のその子たちを必死に助けようとする。
記者は、その子たちは犠牲にしてでも組織を壊し多くの子供を助けようとする。
このコントラストが目に余るくらいハッキリと主張されていた。
そのせいでの、バカさ加減なんだろうけど、ちょっとやりすぎ。
そして、最後のオチはかなり賛否両論になるのではないだろうか。
最後のオチのせいで映画が一気にサスペンス映画に転じ、
映画で言いたいはずの人身売買のテーマが薄れてしまったように思う。
そしてとっても気になったのが、妻夫木君がシャッターを連射するシーンで、音だけはパシャパシャパシャって鳴っているのに、指がただ添えられているだけだったこと。すごく隠密に写真を撮ったのに、そのあとすぐなぜか外に出て話してしまっていること。など、細かい点での手が抜かれているのが露呈していたのが非常に残念です。
よって、映画の内容も最後のシーンのせいでまとまりきれていない。映画の表現も手を抜いた感が露呈している。惜しい映画。

2011/04/26 @おうち

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うえあおい

3.0原作ほど闇を表現されていない。ラストもいまいち。

2016年5月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

原作ほど闇を表現されていない。ラストもいまいち。

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えいじ

2.0映画としては

2015年12月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

ドキュメンタリーとしては良かった気がする

でも映画としては…あまり面白くなかった!

臓器提供の方が興味あったのに話の軸はほぼ人身売買…

残念だったな

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ゆきち

3.0映画として割り切ることが出来ない。

2015年5月2日
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悲しい

怖い

難しい

この映画のクオリティにじゃなくて、内容に吐き気がした。本気で。
ドキュメンタリーでなら見たことがある。
だから、現実だということは知ってる。
でも、私が観たドキュメンタリー以上にリアルに描かれていて衝撃的だった。

予想だにしないラスト。
飽くまでフィクション。
でも
映画として割り切ることは出来ない。
世の中腐ってる。

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eigakabosu

2.5これも

2014年11月26日
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悲しい

もう観たくない作品。あまりに酷すぎる。しかもリアル過ぎて。何もわからない小さな子たちを品物扱い、それよりもヒドイ扱い。けど実際にありそうで…。無残な姿になっていく彼女。人間の欲って怖いと感じた。

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がい

4.0これは映画

2014年11月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

ドキュメントとしてでなく映画として見ようそれを前提に

これは地上波でやってほしいな
どんな反応があるのかちょっと気になる笑

これが現実であろうとなかろうとどっちでもいい、映画なんだもの、所詮演出。

それをふまえて見る価値がある。
キャストも豪華ですからね。

たまには重い映画も悪くない

この映画を見終わったら妻夫木聡主演のジャッジなんかみるといいと思う笑
それか宮崎あおいと佐藤浩市の少年メリケンサックとか笑

じゃなきゃ飯が不味くなる可能性があるよ笑

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ヨシヒコ

4.0これが現実

2014年11月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

とても身近な国のお話だけに頭から離れない映画のひとつ。
忘れられない映画。ストーリー、ラストにむかってくあたりも考え込まれて作られてる、自分の罪意識みたいなものを最後にドーンと…考えさせられる映画でした。

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Gulumsemek_Y

3.0知っておかなければならない

2014年11月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

うーん、物語としては
なんだかイマイチだったけど
こういう事実もあるってことを
自分たちは知っておかなければならないのだと思う。

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タテスジコ

5.0闇を抱くのは子供たちだけなのか

2010年1月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

「海外の臓器密売のお話」
それだけ、前もって知っていました。
かなり重い作品になるだろうな、との
覚悟はしていましたが、、、、

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

今回、映画終了後、舞台挨拶がありました。
そこで、佐藤浩市さんが話されたのが、全てかと。

「舞台挨拶は、上映終了後に、やるべきだと、
 いつも思っています。ただ、この作品に
 関しては、上映前に、やりたかったです」

ものすごい深刻に、もしかしたら、
佐藤さんご自身が、泣き出してしまうのでは
ないか、と思われるほど、でした。

この作品、
原作とは、主人公が変えられています。

原作は「NGOの女性」、
今作は「男性新聞記者」です。
男性に変更することで、
作品のテーマを、より監督の近くに寄せたかったそうなんです。

殺人シーンがあるように、
「臓器売買」が絡む、実際問題
かなりリスクの伴う作品であり、
以前ドイツクルーが、同様のテーマで
撮影をしたときも、同国内のマフィアに襲われ、
中断を余儀なくされた、そんな曰くすら、つきまとっているんです。

文字通り、命がけの撮影だったわけです。

眼をそらしたくなるようなシーンも、
眼をそらすことなく、全て描かれています。

・幼児売買
・幼児買春行為
・エイズ感染
・ペドファイル

まるで、観ている我々が吐き気を
催しそうな場面が、スクリーンに映し出されます。

この、子供を演じる子役、
現地で、オーディションで選んだ。

裸をさらしたり、
ゴミ袋に入れ捨てられたり、
銃撃をされたりする、演技とはいえ、
精神的ダメージを受けそうなシーンが
多かったので、監督は子役のケアもされたそうです。

もっとも、その監督ご自身が
一番精神的なダメージを受け、
失語症に罹り、緊急入院。
撮影を、別の監督に委ねようかと、
真剣に、考える、それほどまでに追い込まれてしまった。

舞台挨拶、
監督含め、キャストの方が、
あまりにも、真剣に、しかも長い時間、
作品の感想や、意見を、話されるので、驚きました。

それは、制作そのものが危ぶまれたことや、
作品が、はらむメッセージ性からして、
役者の方々も、それ相応の覚悟をして
挑まれたからに、違いない。

”ノンフィクションに限り無く近い、
 フィクション”そして、海外での、
幼児の虐待シーン、性交渉シーンを、
ネット上の闇サイトにアップしている日本人が多い、事実。

「こんな作品、よく映画にできたよなぁ」
今は、もうそれしか言葉がでてきません。

「上映後の感想ですか、
 上映できて、ホッとしています」
これは、監督の言霊でしょうね。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

【 補足 】

①撮影は、タイで行われたのですが、
 現地キャストも、タイでは映画に
 よく出演されている有名な役者さんらしいです。
 「豪華キャストは日本の役者さんだけじゃないです」
 と、監督は、誇らしげに話されていました。

②作品、音も音楽も、とてもよかった。
 EDで流れる、桑田さんの歌も、またよかった。
 そこで、もう一回、涙が溢れてしまいました。
 それは、感動ではなくて、とても辛くて。。。

③セリフのない、
 モノや動きだけで、
 魅せられるシーンが多かったです。
 そちらにも、是非、ご注目下さい。

最後に、
あんなに、重苦しく、
でも、熱い舞台挨拶は、初めてでした。
きっと、本当に、映画が大好きなんでしょうね。
そんな、作品を、鑑賞できて、うれしいです。
ありがとうございました!!

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septaka

5.0闇に光を当てる一歩

2009年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

自ブログより抜粋で。
--
 子供の人身売買というこの難しい題材を映画化するにあたって、いい意味で“劇映画”としての適度なエンターテイメント性を加味しつつ、それでいて過度に演出されたお涙頂戴な悲劇や安易なハッピーエンドにしなかった真摯な映画化にまず拍手を贈りたい。

(中略)

 大人の性の玩具とされたり、一方的な都合による臓器移植のための商品とされた子供たちの悲劇に憤りを感じずにおれないのは、前情報として作品の概要を知った時点で予想できたことだが、この映画が真に訴えようとしているのは外国で起こっている出来事に対する日本人への当事者意識の喚起であろう。まさかの衝撃のラストがそのことを如実に表している。
 この手の落としどころは、いわゆる娯楽作としてのサスペンス映画ならさして驚くようなオチとは思わないのだが、こんなガチガチに硬派な社会派作品でこういう終わり方をするとはまったく予想していなかったがゆえにあまりに衝撃的で尾を引く。

 宮崎あおい演じる世間知らずの自分探しNGO娘と対を成すこの結末は、口先だけで当事者意識を持ったつもりでいることの浅はかさを浮き彫りにする。
 あるいは、本筋のストーリーとは直接リンクすることなく進行する、エイズに冒された少女がゴミ捨て場から脱出し、文字通り地面をはいずって自力で故郷へ戻るエピソード。そこには日本人キャストが関わらないで完結することからもまた、それらが我々日本人の知り得ない出来事として闇に葬られている現実を象徴しているようでもある。

 阪本順治監督の確かな演出とともに俳優陣の演技も申し分ない。
 子供らが臓器のために売買されている事実に憤りつつも新聞記者として冷静でいようとする江口洋介、あくまで自分の思いに実直であろうとする宮崎あおい、お調子者だが正義感も持ち合わせた妻夫木聡、我が子のためにはたとえそれが不穏なものであってもすがろうとする佐藤浩市、誰も彼もが隙のない演技を見せており、そういう意味でもスクリーンに緊張感がみなぎっている。

 映画一本観たところで問題が容易に解決するはずもない。しかし闇に光を当てる一歩とはなろう。
 安易な気構えで観られる映画ではないが、この紛れもない傑作を一度でいいから観て、そして考えて欲しい。

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かみぃ

4.5あまりにも重い

2009年2月11日

悲しい

怖い

難しい

見ていて吐き気がする場面が多い。
人間の人権などまったくない。

でも現実としてアジアには当たり前の状況に
あることが想像できる。

同じアジア人として辛い現実である。

この映画は撮るに値する映画だ。
そして観るに値する映画だ。

しかしあまりにも観ていて辛い。本当に辛い。
自分にできることから始めよう。

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ルート

4.5ムゴすぎる現実…。

2008年9月4日

悲しい

怖い

難しい

映画を観終わって、こんなに重い気分になったのは久々ではないでしょうか?『悲しい』とか、『泣ける』とか言う類の言葉では括れない。トンでもない“問題作”です。
 観ている間、何度もスクリーンから目を逸らしてしましました。心中で『勘弁してくれ』って、呟いてしまいました。ショッキングな事実と映像。“児童性愛”と“臓器売買”。普通の感覚を持っている人なら『もう充分だ!』と言うくらいに、堪らない気持ちになるでしょう。更に吾輩のように“児童”と呼ばれる年齢の子供を持つ親にとって、この映画はまるで“拷問”のような、『ムゴい』としか言いようがない、2時間18分でした。そして『ムゴい』と感じると同じくらいに、烈しい憤りを覚えました。『何とか、ならんのか!?』と。
 しかし、コレが現実なのです。それも、需要の側に一部の日本人も大いに関わっている、作中『東京から地図で20Cmの距離』と台詞で語られる街・バンコクで、実際に起こっている出来事なのです。キレイ事では済まされない、この現実を描いた梁石日(ヤンソギル)の原作を、阪本順治 監督が、真正面からぶつかって入魂の1本に撮りあげています。特に作中、子供たちが無邪気に遊んでいるシーンと、売春宿で鎖に繋がれているシーンの対比が、あまりにも鮮明すぎて吾輩の頭の中から離れません。或る意味トンでもなく、素晴らしい演出です。

 江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市と、豪華なキャスティングが揃って、ラストまで救いのないストーリー(本当にラストで、とどめを刺されます。覚悟してください)が展開されます。正直『出来れば知らないままの方が良かった』とも思えるテーマなのですが、一度は観ていただきたい映画です。但し、決して軽い気持ちで映画館に行かないで下さい。観たことを後悔(“しょうもない映画”とか言う意味ではなく)させてしまうことになるかも知れない映画を、吾輩はおすすめしていますから。
 もう一度言います。覚悟を決めて、映画館へ足をお運び下さい。そんなに遠くないアジアの片隅で、凄惨な状況に置かれている子供たちの現状を見るために。

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mori2

3.0最後がなぁ・・・

2008年9月3日

悲しい

幼児虐待・幼児人身売買、闇社会の現実を世に暴こうとするジャーナリストと、子供を守ろうと命を張るボランティアの女性のお話。重いっすね、描写もやたら酷っすね、幼児に対する性的虐待のシーンなんて、そこまで描くかって感じだし・・・。この問題に真摯に真っ向から向き合おうって意志なんだろうけど、観ててとにかく辛かった。

こんな闇社会、ぶっつぶれて当然、簡単に出来そうなものだけれでも。なかなかそうもいかない現実をまざまざと見せつけられます、この映画。気になったら観てみてもいいんじゃないでしょうか。

たーだね。最後までリアルな重みのある映画だけど、最後の最後で誇大な演出が入ってます。なんであんな演出したのか僕にはさっぱりわからない。十分過ぎるほど伝わっていたのに、なんで最後の最後で嘘くさいドラマチックないわゆる「どんでん返し」を用意しちゃうかな?そーゆー映画じゃねーよな、コレ。

演出ってストーリーや人物を湧き立たせるものでしょう、演出の為に人物を小道具にしてどうしますか。

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chomoge

5.0安易なセンセーショナルに走らなかった点が、素晴らしいと思います。

2008年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 幼児人身売買、そして生きたまま臓器が取られてしまう臓器密売の実態がまるでドキュメンタリーのごとくタイの現地ロケによって描かれていて、ショックを受けました。
 しかも買春や臓器売買に日本人が関わっていることも触れています。これまで臓器問題では、余命わずかな子供の命をどう救うかに関心が集中し、その裏側に潜む脳死が人の死かということと臓器密売などのアンダービジネスにつながりやすい側面までいかなかったと思います。
 これまでただ可哀想だという感情論で、ドナーカードの推進や臓器移植の推進を支持してきた方に、一度この作品を見ていただきたいものだと思います。
 作品中登場する日本人夫妻は、余命半年の息子の命を救うなら、すぐドナーを見つけてくれるタイでの移植を当然のことのように思っていました。タイから駆けつけた記者に同行したNGO法人スタッフの恵子に、「人の命をお金で買うのですか」と詰め寄られても、平然と追い出してしまうのです。」
 そこまでしてもわが子の命が大切なのか。日本人夫妻は記者に「あなたのお子さんならどう思うか」と逆に問いかけます。皆さんならどう思われるでしょうか?

 作品では、幼児人身売買と幼児売春と臓器密売が一体となっていることが明らかにされます。移送するブローカーの男性を「悪者」としてだけ描くのではなく、彼自身も精神的な被胃を過去に負っているという人間の複雑さがきちっと描かれています。
 売春シーンでは、かなりきわどい表現もありました。但し子どもたちへの暴力シーンは余り描かれておらず、子どもたちの非力や無力を強調するのではなく、醜い買春者らの表情がクローズアップされていて、安心しました。
 そして買春者を断罪するために、現地のNGO施設では、子どもたちが本来もつ伸びやかな生命力を表現しており、児童買春はそれらの力を奪う犯罪であることを観客に強くイメージ付けます。
 人間性をすり減らすような人身売買という重いテーマ。そしてエイズに罹患して売春宿から生ゴミとして捨てしまう幼い少女の過酷な運命。ショッキングな映像が続くなかで、冒頭の幻想的な満月や、ヤイルーンが故郷に向かう際に大木に抱きつくシーン、ラストのヤイルーン姉妹が水辺で戯れるシーンは、彼女たちがほんとうにふつうの少女であったことを回想させ、ほっとさせてくれました。

 日本は人身売買受入大国と言われています。子どもたちもまたさまざまな方法で日本に連れてこられて、被害に遭う実態があります。複雑かつ巧妙に縮み合う背景を伴う人身売買ビジネスの根をどう断ち切るか。私たちひとりひとりに突きつけられた課題であると思います。また小地蔵と地蔵菩薩界の願いでもあります。

 こうした背景に、タイでは南部に行くほど警察など公的機関のコントロールが効かないため、タイを通過して、中国やミャンマー、カンボジアからマレーシア、シンガポールに移送される事例も多くなっているようです。
 タイ政府の名誉のために、政府レベルでは先進的な人身売買政策をとっている国なのです。しかし、それでも根絶できない大きな理由は、貧困や社会格差だけでなく需要側の問題であると思います。需要が削減されていないのに、いくら供給側を水際で防止しても、元の木阿弥分なのです。

 ところで本作では、面白い問題提起を登場人物に語らせています。臓器密売を追う現地支局記者南部は、悪しき循環を断ち切るために、見たままの事実を報道することに使命感を持って取材を続けていました。
 しかし、取材のなかで浮かび上がった臓器移植の事実について、取材に協力していたNGO法人スタッフの恵子から、なぜ伝えるだけなのか、なぜ殺される子供を助けようしないのかと詰め寄られます。
 恵子の言葉に、記者として、人間としての狭間で苦悩する南部ではありました。ただ、ここで1人助けても、また誰かが犠牲になるだけだ。根本を報道の力で変えていかなければという南部の思いもよく分かります。記者と事件の関わり方まで提起する作品でした。

 また本作では、キャストの意気込みがビンビン伝わってきました。南部を演じた江口洋介は全く別人のような使命感溢れる記者になりきっていました。
 南部から世間知らずな「自分探しボランティア女」と名指しされる恵子を演じた宮崎あおいは、子供たちを助けたいとKYに叫び詰め寄るところなど、本心で語っているのではないかと思ったくらい情がこもっていました。
 その他のキャストも通常の作品にはない、強いモチベーションを全員から感じさせてくれました。
 ただ、桑田佳祐が書き下ろしたエンディング曲は少々ミスマッチな気がしましたのですが、いかがでしょう。

 阪本監督が撮り下ろした本作は、怒りを押し殺し、事実関係を丹念に追いつづけた骨太の演出が光る名作として、何年も語り継がれることでしょう。安易なセンセーショナルに走らなかった点が、素晴らしいと思います。

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流山の小地蔵