劇場公開日 2009年6月27日

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「ボクには何が大人か解りません…」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボクには何が大人か解りません…

2021年1月7日
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鑑賞方法:映画館

新作公開目前のリバイバル上映で3作をイッキ観賞!
本作はレンタルかBS放送かで一度観ているが、劇場では初観賞。

2作目にして、徐々に新劇場版のオリジナル路線が見え始めた。

使徒とエヴァの戦闘場面で「今日の日はさようなら」や「翼をください」の合唱をBGMに用いる大胆な演出。

「乳ユラシ」や意味のないスケベアングルが所々に挿入されていて、劇場版だからアニメーターの悪趣味の制限が緩和されたようだ。
また、庵野秀明の趣味なのか他の監督か演出家の趣味なのかは知らないが、ガサツで男勝りなのがイイ女的な女性像がテレビシリーズから変わらず横たわっている。
これらの幼稚な女性観は、マニアにとっては垂涎ものかもしれないが、そうでもない人にとってはオタク的な印象しか受けないと思う。

シンジとレイとアスカの青春模様、シンジと父親との接近が本作のサイドストーリーの見処。
思春期の少年少女の姿が少しほのぼのとしていて、閑話休題には程よい。

メインストーリーではエヴァ3号機に使徒が寄生して侵食体になるとか、
エヴァ2号機が変態してパイロットのマリとともに狂暴性を発揮するとか、
使徒がレイごとエヴァ零号機を捕食して女体に変形するとか、
エヴァ初号機が神に近いものに変化して使徒の体内からレイを救出するとか、
常軌を逸した物語がテレビシリーズを数段上回ったバイオレンス描写で展開する。
そして、遂に初号機がサードインパクトを巻き起こそうとしたその時、6号機が槍で胸を貫くという、世紀末的な様相を強めて終幕となる。
難解なストーリーは更に謎を深めており、イジケ少年は逞しく成長するより内向性を強めていく。

さ〜て、この次もサービス!サービスゥ!

kazz
CBさんのコメント
2022年6月20日

> エヴァ3号機に使徒が寄生して侵食体になるとか、
エヴァ2号機が変態してパイロットのマリとともに狂暴性を発揮するとか、
使徒がレイごとエヴァ零号機を捕食して女体に変形するとか、
エヴァ初号機が神に近いものに変化して使徒の体内からレイを救出するとか、
なるほど!

CB