劇場公開日 2009年9月11日

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「出生の秘密が分かり、過去作のモヤモヤが晴れる!」ウルヴァリン:X-MEN ZERO YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0出生の秘密が分かり、過去作のモヤモヤが晴れる!

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

・水の張ったケースから全裸で勢いよく飛び出す。
・手術台のようなものの上に仰向けにされ、無理やり施術をされそうになる。
など、過去3作でウルヴァリンから様々なフラッシュバックが投影されました。
あれらはいったいどういった経緯で起こった何のシーンだったのか。
それが今作「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」で明らかになりました。
ナンバリングタイトル3部作を見てモヤモヤして方は
すぐに見ることをお勧めします。

この映画はウルヴァリンの幼少期から始まります。
1985年にカナダで暮らしていたウルヴァリンは
とても病弱な子どもでした。
目の前で父親だと思っていたジョン・ハウレットが殺されます。
このショックがきっかけでミュータントの力が覚醒。
拳から骨の鉤爪を生やす能力を身に付けます。
そしてジョンを殺害した男 トーマス・ローガンを刺殺します。
死の間際、自分が本当の父親であることをカミングアウトし絶命しました。

時代は変わり成年へ。同じくミュータントである兄のビクターと共に
軍隊へ所属し、南北戦争・二度の世界大戦に参加。
実に150年以上にわたって戦争を経験しました。

ベトナム戦争に参加していた時に
ビクターが村人を襲い、さらに上官を殺害する事件が起きました。
ウルヴァリンは兄をかばったため、2人とも銃殺されることに。
しかし超絶な治癒能力を持つ2人は生き延び幽閉されました。

そこにやってきたのが「X-MEN2」でヴィランとなった
ウィリアム・ストライカーです。
ストライカーはミュータントで編成された特殊部隊チームXへ2人をスカウトしました。
数々の任務をこなしますが、その非情さに嫌気がさし
ウルヴァリンな脱退します。
それから6年。
カナダの人里離れた地で、木こりの仕事をしながら
恋人と穏やかな日々を送るように。
そこにストライカーが再び現れ、
ビクターがかつてのチームXのメンバーを殺害していると警告します。

命の危険にさらされたウルヴァリンがとった行動とは。
ビクターの狙いはなんなのか。
そしてウルヴァリンはいかにして、ウルヴァリンになったのか。
これまでの映画の伏線を回収しながら
映画単体としても見ごたえのあるストーリーに仕上がっています。

ここで出てくるミュータントの能力は
これまでに比べて少し控えめな気がしました。
過去の時代を描いているので
まだ発展途上ということなのでしょう。
きっとここからより強力な能力を持ったミュータントが発見され
教育され、能力を強化した結果、
プロフェッサーXとマグニートーとの強大な戦いに
発展していくのかと想像すると
X-MENシリーズの壮大さがよく分かります。

本編もスピンオフも今後が楽しみですね!

Trinity