劇場公開日 2008年3月15日

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ノーカントリーのレビュー・感想・評価

全144件中、141~144件目を表示

4.0アカデミー賞的作品。最後はスッキリしません。

2008年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2008年アカデミー賞主要4部門(作品賞、監督賞、助演男優賞(ハビエル・バルデム)、脚色賞)受賞作。ネタバレ注意。

摩訶不思議な、難解な作品。いきなり最初に、ハビエル・バルデム演じるアントン・シガーが、トミー・リー・ジョーンズ演じるエド・トム・ベル保安官に逮捕されるシーンがありますが、何故に逮捕されたのが不明。余りにも唐突なので、いきなり結末が出てきて、そこから過去の回想シーンにでもなるのかと思ったけど、そうでもありません。

最後は、トミー・リー・ジョーンズが出てくるシーンで終わるんですが、何とも唐突なカットアウトされた感じです。話が解決されないので、物凄く、すっきりしない感じがするのは私だけではないはず。でも、こう言う難解な感じの作品って、結構アカデミー賞を取ったりするんだよねぇ。

ハビエル・バルデムの、あの特徴的髪型に注目。ある意味、”オタク”風の髪型です。撮影中は、あの一種独特の髪型を続けていたので、それが一番辛かったとインタビューで語っていました。

はっきりとは語られていませんが、物語の時代は現代ではなく、20年ほど前の1980年代だったりしています。その物語の冒頭、「最近の犯罪は、判らない」とベル保安官は語っているシーンがあります。いま、全く理解不能な犯罪が繰り返されていますが、その頃で既に、犯罪は理解不能な段階に達していたんですね。

物語は、物凄くゆったりしたリズムで進みます。その割には、結構あっさりと人が死んだりします。また、アントン・シガーの不気味さもあり、スッキリする映画ではありません。物凄く、物語に富んでいるわけでもありません。本当に”観賞用”の映画と言う感じです。

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勝手な評論家

4.0血と砂

2008年3月14日

怖い

冷静に,冷酷に,執拗に獲物を追う殺し屋アントン・シガー,
ハンター魂を発揮して追跡をかわす男ルウェリン・モス,
悪徳警官じゃない事が救いの保安官エド・トム・ベル。

鬼気迫る演技を見せたハビエル・バルデムだけを突出させずに,
三人の男が揃って記憶に残る脚本が素晴らしい!

音楽で感情を煽らない全編が息詰る緊張に満ちて,
先が読めない展開,
編集で飾り立てないシンプルな構成と,
見せ過ぎない抜群の演出力で画面に引き込ませ,
エンドクレジットが始まると,
すぐに再鑑賞したくなりました。

サスペンスとしてはもちろん,
西部劇,
ハードボイルドとして観ても見応え。

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AKIRA

4.5秀作

2008年3月13日

怖い

興奮

難しい

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ant

2.0獲っちゃいましたか…。

2008年2月28日

怖い

難しい

 いやあ、獲っちゃいましたか“第80回アカデミー賞最優秀作品賞”。重い、暗い、救いが無い…。アメリカは確実に病んでますな~。

 吾輩は、この映画の監督であるコーエン兄弟(ジョエル&イーサン)の作品、そんなに好きではありません。しかも『はあ?何じゃそりゃあ~?ええ?それって結局どういうことやねん??』と言うのが、この映画を観終った後の第一声でしたので、“オスカー最有力!”って声を聞いても、『はあ?何でコレが…』てのが、正直な感想でございました。とにかく映画全体が観ていて重い!救いが無いくらいに重い!観終った後に『良かった』とか『凄い』って言う風に思えない(むしろ圧倒的に“不快感”が残ってました)し、ストーリーもラスト結局のところは何でああなるのか?あのシーンにはどういう意味があるのか?ってのが残ったまま(少なくとも吾輩はそう感じました)終わってしまうので、非常に消化不良でございました。然るにこの映画がオスカーを獲ってしまうだなんて…、『アカデミー賞は、映画界の良心』だと思っている吾輩にとっては、死体や殺人シーンがゴロゴロ出てくるこの映画が、オスカーを獲ってしまうなんぞ、理解し難いことでございました。
 ただ、この映画がオスカーを受賞したということは『アメリカは、相当病んでいる』ということの証明に他ならないと思います。映画の冒頭、トミー・リー・ジョーンズ演じる古き良き時代を知るベル保安官のモノローグで『今の時代の犯罪は理解できない…』と語られるのですが、この映画の時代背景は1980年代なのです。この時代でさえ“病んでいた”アメリカは、それから20年近くが経過した現在、間違いなくそれ以上、深刻に“病んで”しまっています。この映画を通して、コーエン兄弟はそう言ったことを訴えたかったのだろうと思いますし、それをアメリカという国が受け入れた。その結果が、今回のオスカー受賞に繋がったんじゃないでしょうか?
 ところで、“助演男優賞”を受賞したハビエル・バルデムですが、いやあ恐かったですね~おかっぱ頭の殺し屋!想像してみて下さいバナナマンの日村が、酸素ボンベ持って無言で人を殺していく姿を…。ね?強烈なインパクトでしょ?今晩、夢に出てきそうだ…(^^;。

 あ!間違っても初めてのデートに、この映画は選ばないで下さいね!

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