ノーカントリーのレビュー・感想・評価
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怖いっ!けどクセになりそっ^^;
ストーリーはともかく、とにかくおかっぱヘアの凶悪犯が怖いっ!しつこいっ!不死身ときたもんだっ!!!
あんなにしぶとい人間に追いかけられたら・・・と考えたら、お化けよか人間の方がよっぽど恐怖を感じることを思い知らされる作品でした。
あまりの怖さにストーリーをほとんど憶えておりませんっ!残念っ(>_<)
完璧な空気感
2時間持続する映画の空気感は完璧。まさに息を呑むとはこのことかと。瞬きするもの忘れる2時間でした。主演3人の演技も、ハビエル・バルデムが圧倒的なのはもはやいうまでもないですが、語り部であり、原題「No Country for Old Men」を体現しているトミー・リー・ジョーンズは、彼にしか出せない深い味わい。BOSSより深いです。
コーエン兄弟作品史上最も個性的で非情な殺人鬼シガーの存在感からは目がはなせない!!
今年のアカデミー賞で4部門を獲得したコーエン兄弟の新作でコーエン兄弟ならではの個性的なキャラクターばかりで楽しませてくれるが今回はいつもよりも協力な個性と恐ろしさをもった個人的にはコーエン兄弟作品史上最もショッキングなキャラクターだと言ってもいいだろう(>_<)
それはアカデミー賞で助演男優賞を受賞したバエル・バルデムが演じる謎の殺し屋シガー!!とにかくこの映画を観れば誰もがその強烈な印象がはなれなくなるだろう。アカデミー賞の受賞は当然と言っていい(@_@)正直言ってこの映画のほとんどはシガーの圧倒的な存在感からなる異様なまでの緊張感で目が離せなくなるからだ(>_<)だから疑問に残るのはなぜ主演男優として扱っていないのか??ということだ。これまでの存在感をもったキャラクターが主人公でなかったら...と考えるとこの映画には主人公というものはいないのかもしれない。主演男優でノミネートされていた相変わらず田舎の保安官の制服がよく似合うトミー・リー・ジョーンズは一様主人公とはされているけど作品を観る限りとうていそうとは思えない。そう考えるとますます興味がわいてくる☆
なぜシガーというキャラクターが恐いのかというとガスボンベを改造したオリジナリティあふれる武器を持っている以上に彼には背後にある過去が全くと言っていいほどわからずに最後まで謎の無口で非情な殺人鬼という印象が残ってしまうことだ。シガーが非情だと核心したシーンは事故にあってケガをしてしまったところに通りかかった子供たちに助けられるも感謝の心がみえないところだった。しかしそれは逆にこちら側の想像をかきたてられよりシガーというキャラクターに興味をもたせるといった結果になっているところにキャラクター構造のすばらしさを改めて感じさせられる。
非情なシガーからは原作の“血と暴力”というテーマを自然に感じさせてくれる。娯楽映画のように直接的には語られなくてもじっくりじっくりと映像や音楽によって感じさせてくれるし、またたまにみせるキャラクターたちの少しドン臭い面がまたリアリティを感じさせてくれる(>_@)
ただ残念なのがウディ・ハレルソンが演じているカーソン・ウェルズというキャラクターは役所としてはシガーとならぶほど謎の役なのだが印象が残らところだ。個人的に彼にはもっとがんばってほしかった(>_<)でもまたこのキャラクターのあっけなささえも計算に入ってるんだろね(._.)
近くの映画舘で公開されてなかったから久しぶりに電車に乗って映画舘まで行ったかいはあった作品だったね(>_<)
さすが!!
さすがコーエン兄弟!!
音のない恐怖感はただなるものじゃ在りませんでした。。
友達も興奮して、素の顔で見ていました。
俳優たちもとても役にハマっていて凄い傑作でした!!
アカデミー賞も取るべくにしてとったと思います!!!
いい映画!!
音楽をなくしたことで、緊張感がアップし、
とてもいい映画でした。ハッピーな気分にはならないと思いますが、終わったあと色々なことを考えるような映画です。
役者も味のある人ぞろい!
でも、春休みなのに劇場は空いてたなー。お客さんは、男性&年齢層高めでした。
良くも悪くもアントン・シガー
麻薬がらみの大金をネコババした男は、どんなトラブルに巻き込まれてもベトナムを経験した自分なら乗り切れると思っていた。
殺し屋を追うベテラン保安官は、どんな悪党でも法と秩序で取り締まれると思っていた。
そんな2人の誤算は、相手にした殺し屋が最強最悪の純悪だったこと。
良くも悪くもアントン・シガー(バビエル・バルデム)に全部持っていかれちゃいましたね。
そんな観かたをしてたもんで、最後の展開には「え?」ってなってしまいました。
この映画って、世の中にはどうにも抗えない悪魔がいるぞって話じゃなかったんだ・・・。
アントン・シガー
この映画はほぼ殺人鬼シガーが主人公といっていい。
彼は“突然訪れる不幸”のような役割で、まるで死神や天災のように描かれている。
このシガーをどう位置づけるかによって、映画終盤の印象がずいぶん違うだろう。
これから見る人は注意してみるといい。
映画は一応サスペンスの形をとっているが、
哲学的な思想に基づいて映画が作成されている。
そのため、スッキリ爽快な物語を好む人には向かないだろう。
とはいえ、サスペンス部分も素晴らしい仕上がりで
この部分だけでも見る価値あり。
バルデムど迫力!!!
コーエン兄弟、久々にやりました!!
これは面白かったです。
静かな恐怖。いっかんして画面にながれる緊張感はすばらしかったです。
殺し屋役のバルデムはド迫力でしたぁ。
あの髪型も凄かったですが、酸素ボンベがあんな強力な武器になるなんて!無敵の強さも不気味でしたね。
No Country for あの髪型。
なんとも不気味なオカッパ頭が記憶に残る作品…^^;
これであのヘアスタイルが流行ったら怖いですねぇ。
ただ彼の髪質は、わりと良さそうだったけど(爆)
いかにも公園(?)兄弟らしいひねくれ味ある重厚感、
それほど理解出来てなくても、これはアカデミー賞を
獲りそうな作品だよねぇ~なんて言われちゃう質感。
かなり好き好きが分かれる内容かなと思います。
私自身も、内容自体はそれほど好きでは…^^;
ただ!
久々に映画館でスクリーンに吸い込まれるような感覚、
ジ~っと全神経を画面に集中させ、殺人者がヒタヒタと
迫りくる状況に固唾をのむ…という緊張感を味わいました。
せっかく映画を観に来ているのだから、このくらい
グイグイ惹きつける描き方をしてくれると嬉しいですね。
舞台が80年代とあって、古めかしい(私にはリアルだけど)
雰囲気と殺伐とした風景の中で、唯一音が鳴るのがあの、
札束に仕掛けられた発信機。^^;…あのピっ、ピっ、って
音がだんだん短くなっていくのがコワ面白かったですね。
そんでもってオカッパが、靴を脱いで近づいてくる…(汗)
どうでもいいんですが…顔がデカイんだ、ハビエルさん^^;
というか、目も鼻も口もデカイ。まゆ毛も太い。
だからあのサラサラオカッパヘアで、少し丸みは出てます。
コインの裏表で、容赦なく相手を殺す非情さはあるものの、
あまりに自分のルールに固執しすぎて、要領が悪い(爆)
最後の殺しなんて…あれこそKYじゃないのかしら???
だけど、さすが殺し屋!!なのは、
自分が大怪我をしてもヘーキな顔してましたね。
(あれで助かるのもヘア同様に不思議だけど)
ああいう無機質なところがすごくリアルで良かったなぁ。。
殺し屋がいきなり人情に目覚めて誰かを救う…!とか、
痛みに耐えかね、涙ながらに助けを請う…!なんていう
展開は、どうもリアリティがなくていけませんxx
無機質な中にチラチラとギャグが盛り込まれていたり、
(それに笑えるかどうかはヒトそれぞれでも)
時代の流れに親子や夫婦関係を考えさせる作りだったり、
考えてみると、とても深いことを訴えている作品ながら、
それをワザと真っ当に描かないのが(爆)公園兄弟っぽい。
トミー・リー演ずる保安官。だんだんと時代に取り残され、
冒頭から苦虫を噛み潰したような渋い声で語りだす辺り
某CMを見ているようで…なんだか切ないのぅ…(=_=)
(引退後はジャンパー着て日本で演歌を聴くと癒されるぞ^^;)
話術と音響の恐怖
なるほど、噂通りに、いや噂以上にアントン・シガーという殺し屋は怖い。武器が怖い。話術が怖い。殺しのスキルが怖い。行動力が怖い。信条が怖い。髪型も怖い。ここまで観終わった後に心に残る余韻を残す悪役は久しぶりだ。間違いなく映画史に残る。
ついでにワンコの追跡も怖い。猟犬って泳いででも追ってくるんだ。知らんかった。
中盤までは恐ろしく密度の濃いサスペンス&アクションの世界。コーエン兄弟が今まで培ってきた映像術がフルに力を発揮している。ロジャー・ディーキンズの撮影と兄弟自身の編集術も相まって美しく完璧な世界だ。追うバルデムは当然のことながら、追われるブローリンもタフで良い。
で、やはり後半の締めが問題。この閉め方故に他のサスペンスと一線を画する作品になっていることは間違いないが、果たしてそれで良いのか?悪いのか?「役にも立たないトミー・リー・ジョーンズなんか見たくないし、言葉があり得ないくらい芝居臭い。カタルシスを!」と叫ぶ自分がどこかにいるが、果たしてベル保安官がシガーを倒すラストだと今自分が浸っている余韻はあるのか??DVDでじっくり見て結論を出す必要があるな~と思っておるのです。
うーん!実におもしろいぜ!!
近年ここまで ”抑制”の効いた画面を観るのって ブロークバック・マウンテン以来かもなー。”恐怖”とか言うと ”正体不明の”とか悪者がいてって なっちゃうけど、これは、そんな次元じゃないんだよ!もっと詩的にスリリングなんだ。これをみちゃうと 他の作品も みてみたいなー<^^>。
メイド喫茶で萌えていた方が幸せですね
この映画はとにかくシガー(ハビエル・バルデム)の不気味さが秀逸です。
てっきり彼が主演だと思っていたのですが、助演だったのですねw( ̄▽ ̄;)w
主演は保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)、、、、う〜ん、そうだったのかぁ、、、まぁ確かに最初と最後の語りは、彼だったけど、、、
手錠を使って保安官の首を絞めるバナナマンの日村、、、じゃなかったシガーの「フンフン」っていう顔が気持ち悪いです。
無表情で酸素ボンベを使って脳天一撃、ドアの鍵も一発で撃ち破る。
ドラッグストアーのオヤジに対してのジョークの不気味さ、、、声も気持ち悪いです。
もうとにかく不気味で恐ろしいです。
アメリカに居る時に、こんな奴に出会わなくて良かったぁ(´・ω・`)
全編に渡って、音楽が一切ありません。
不気味さを出す音は風の音くらいで、ひたすら演出による恐怖感は、とても恐ろしく見事です。
でも何だか最後は、良く解らない、、、
年寄りには住みにくい国になってしまった、、、って言われてもねぇ、、、
最後に保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)の語りで「今の時代の犯罪は理解できない…」とありましたが、私は「この映画が理解出来ない、、、」って感じでしょうか、、、(≧◯≦)ゞ
そんな危険なアメリカに嫌気がさしてトミー・リー・ジョーンズは、日本に来て演歌が好きになり、メイド喫茶で萌えているのでしょうか、、、、w( ̄▽ ̄;)w
恐いけど面白い!!!!
ハラハラドキドキします。
見終わったあとに「あれ?あれはどうなったんだ?」と疑問に思う箇所も
あり、ちょっとわかりずらいかも。でも、全体的な勢いはすごいです。
女性より、圧倒的に男性がみたら面白いと思います。
ビバ、コーエン兄弟!!
感動なんて無縁の作品だけれど、映画的な充実感に満ちた作品
興行重視のハリウッド映画の影響から、アカデミー作品賞も商業ベースでの評価が主流でした。ところが本作のようなかなり個性的な作品が受賞する背景には、大作主義に傾倒しどれも似たような企画が並ぶハリウッド映画の危機感があるのではないかと思いました。
まずはサービス精神のない作品です。なんとラストまでに話の筋の転結がないのです。どうも、それがコーエン兄弟監督の手法のようです。『バベル』の時の???を思い出してしまいました。
ラストに行き着くまで、凶悪残忍な殺し屋シュガーと彼に追われるルウェリンの台詞も少なめに、観客に息つく間も与えないほどの緊迫感たっぷりの仕掛けをこれでもかぁぁぁ~というくらいコーエン兄弟監督は繰り出していたのです。
サスペンスとして、無言の恐怖感を演出するところでは、アカデミー作品賞にふさわしいと思います。
その緊張が途切れて、ホッとしたところで突然ラストシーンを迎えます。まるでラストへの期待感にドキドキと舞い上がって気持ちから、突如としてハシゴを外された思いです。でもそれが映画の楽しみかもしれません。手傷を負った「ヤツ」はどうなるのか。老保安官ベルの最後の台詞の意味することは何か。今見てきたシーンを頭の中でプレイバックして、ああでもないこうでもないと思いめぐらし、マイミクさんと語り合えるネタが多いことは幸いなるかなですよ。
ある意味観客を突き放して、独自の世界観をもって、シュガーに人を殺させていく作品だけに、根性据えて見る覚悟は必要ですね。
ただ老保安官ベルさんには、そう簡単に人生を諦めないでくれ~。犯人逮捕に闘志を燃やせぇぇぇ~と言いたくなるのですが、『ランボー』みたいには行かないようでした。 保安官は自己保身に走り、悪は運びってしまうのでしょうか?
殺し屋シガーのインパクトは強烈そのもの。演じているハビエルは今後どんな作品に出ても殺し屋のイメージがついて回ることでしょう。感動なんて無縁の作品だけれど、映画的な充実感に満ちた作品としてお勧めしておきます。
追伸
当初保安官の言葉は、殺し屋シガーを追い詰めることが出来ない自分に対し、世の中思い通りには行かなくて無理なことは、さっさと諦めるものだと言い聞かせているものだと思っていました。
但し、コーエン兄弟監督は、もっとその台詞に深い意味を語らせたかったのではないかと思います。
この作品では、殺し屋シガーは不条理に人を殺します。彼には彼なりのルールがあるのですが、突き詰めると人の生死は、コインの裏表のように偶然に襲ってきて、逃れることができないものだ、俺がここで殺さなくても、あんた明日には死んでるぜというような死生観がつきまとっているのです。
死はシガーと出会うことで必然ほぼとなってしまいます。
そのようなキャラクターを立てることで、コーエン兄弟監督は、あがないきれない死というものを描いたのだと思います。つまりシガーにいのちを狙われているのは、登場人物だけでなく、観客全員になんだ、観客全員に登場人物
と同じ死の恐怖を、体験させているのだろうと思います
ということで、保安官は、シガーの恐るべき殺人鬼ぶりに触れて、どうもがいても、死から逃れることはできないのだということを悟ったのだと思います。だから生きているうちはジタバタせず、分不相応な夢よりも自分のやれることを悔いを残さないようやり遂げることが大事なんだと語らせているのでしょう。
そんなに凄い?
試写会で見ました。
「『ハンニバル』以来、最高の殺人者」とか、「コーエン兄弟の最高傑作」と言う宣伝文句を聞きますが、そんなに凄い作品かなぁ?と言うのが正直な感想です。
最終シーンに関しては、周囲の人々から「あれってどういう意味だったのかしら?」と言う声も聞こえていました。(私としては、そんなに悩むほどのことでもないのですが)
アカデミー賞受賞作だからと言って、そんなに期待するほどの作品でも無いと思います。
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