ノーカントリーのレビュー・感想・評価
全144件中、81~100件目を表示
バルデムだけでも見る価値あり
狂気の殺人犯を演じるハビエル・バルデム。
初登場でいきなり保安官の首絞めから始まり、それ以降も容赦なく人を殺していく。
髪型といい、表情といい、冷酷な暗殺者として不気味さ満載。現在でいうジェイク・ギレンホール。役作りの完成度がハンパない。
コーエン兄弟ならではの殺戮劇ではあるが、コイントスで殺すかどうかを選択するなど、殺しを楽しむというよりも一つ神に委ねているような場面にバルデムの考えがわからず、深いなぁと思わせられた。深いのかただわからなかったのか。
ただし、この映画は何度も観れる。次に観たら、また感想も変わるだろうし、星の数も増えるかもしれない。そういう映画。
こんなラストはじめて…
はじめから、あらすじなどを見ないと何がどうなってるのか理解できなかった…
え、これ誰!?誰が死んだ!?っていうのが理解力がないので難しかったです
まずシガーさんの武器が自転車の空気入れのようで。
あとから解説とかをみて、ようやくなんだったのかわかりました
金を持って逃げた男が主人公だと思いながら見ていたので、
途中で老いた保安官の心情を丁寧に描き出したとき、なんで?と思っていましたが
最後までみて唖然
どうなるんだろう…と固唾をのんで見守っていたのに途中でテレビ消された感じでした
この映画は、人が理不尽に巻き込まれていくのがショックではなく、ラストが衝撃
いろんな解説や解釈をよんでようやく、なるほど~と思える映画でした
シガーの存在感はすごかったです
普段映画の登場人物の名前なんて覚えもしないのに、この人の役名はすぐ覚えれた
アメリカやメキシコ文化圏の人にはすごく深い映画だったのではないでしょうか
全然文化圏が違う私も、理不尽にまきこまれる、運命に翻弄される人々を描いた点では共感ができた
最後ジョーンズさんの詩みたいなセリフはよかったです
徹底して、楽しませる気なし
媚びを売らない、それもここまでくると唖然とする。
「気分が悪い」。鑑賞した印象を簡単にまとめると、こういうことになる。
ストーリーらしいストーリーがあるようで実は、ない。感覚的に引っかかる、そんな場面を「事件」にあてはめていったという感じでしょうか。
「気味の悪さ」「嫌悪感」を意図して見る側に植え付ける。それを具現化することの、凄み、それのみに突出している作品。
不条理に打ちのめされた
理由は特にないが、昨晩、数年ぶりで観直した。
ハビエル・バルテムが演じるアントン・シガーの不気味さは、作品全体のトーンでもある。逃げても逃げてもなぜか追ってくる。避けられようのない災厄の象徴だ。そして、人間は、なぜかその類のものを呼び寄せる方向へと行動してしまう。その象徴がジョッシュ・ブローリン演じるモスだ。
自分が、モスの健闘ぶりになぜこんなにも肩入れしてしまうのか、そしてあっけなく、しかもシガー以外の追っ手に射殺された時、激しい喪失感を感じるとともに、せめてシガーとの対決で死なせてほしかったと願ってしまうのか、久しぶりに観直してようやく自分の感情の理由がわかった気がした。
逃れることのできない宿命を前にして、最後まで闘ったモスと、闘いの螺旋から降りたトミー・リー・ジョーンズ演じる保安官との対称性に愕然としたのだ。だから、自分にもいつか訪れる理解不能な多くの事柄(テロだの、無差別殺人だの、原発だの、AIの進化だの…)に、最後まで抗ったモスを、知らず知らず自分に重ねていたのではなかったか。
モスにも、シガーにも、突然全く異なる角度から訪れる災難に、生きることの不条理を感じてしんどくなった。『ビッグ・リボウスキー』のようなおバカ作品にも、同じようなメッセージは隠れていたが、こう正面切ってシリアスにそれが描かれると、1日をブルーな気分で過ごす羽目にしてくれたコーエン兄弟に、少し八つ当たりしたくなる。
こういう映画待ってました
アカデミー作品賞ということで、楽しみにして見ました。最初からハラハラドキドキの連続で、最高に面白かった。ホテルの部屋に隠れて入口ドアを警戒するシーンは、心臓に悪いほどの緊張感。これぞ俺好みの映画という感じでした。衝撃的です。
思い出した時に久々にみてます。過去3回みた。
見どころはバビエル演じる最高で最悪の悪役
過去にこんな最高な悪役はいただろうか。
ヒースレジャー演じるジョーカーやレオンでゲイリーオールドマン演じるあの悪役や。
そして今回のバビエルバルデム演じる最高で最悪の悪役。
まるで人間じゃないような素晴らしい演技を醸し出す。
あのサスペンス色の強い展開の中に圧倒的な存在感を放つ、バビエルバルデム。
終始拍手でした。
4.6 今までで最も絶妙という言葉が似合う映画だった。なかなか読み...
4.6
今までで最も絶妙という言葉が似合う映画だった。なかなか読み解けないこともあったけど、なんとなくよかった。もう一度見てみたい。音楽とか心情描写とかが凄く深かった。さすがコーエン兄弟。
1分たりとも目を離せなかった
出演者の8割がハビエル・バルデムの殺される映画。
ストーリーの何もかもが私の期待を見事に裏切りました。しかも悪い方向へ。モスはストーリー終盤あたりでメキシコのチンピラにあっけなく殺される。保安官は最後の最後まで事件に深く関わらない。シガーは結局野放しだし、映画はぷつっと終わってしまうし。
モスが大金を手にするまでの草原?でのシーンがカッコ良かったですね。セリフ無し、淡々と進む感じが先日に見たゼア・ウィル・ビー・ブラッドの冒頭のシーンに似てます。オシャレです。
馬鹿な男がひょんなところから大金を手にし、それで命を狙われるなんて分かりやすい話だと思いますが、本当にこの映画に関しては、理解するに相当量考えこまなければなりませんでした。原題のno country for old man ジジイの生きる国はねえみたいな意味なんでしょう。それが象徴的に描かれているのはどこなのでしょうか。トミー・リー・ジョーンズが事件に関わらなかったのはそういうことなのかなあとも思いましたが。ジジイには生きづらい世の中。世知辛く残酷な世界、そんな皮肉が込められている気がします。やっぱり、それをno country だけにしてしまっては映画の本来の方向性を変えてしまうのではないでしょうか。と思ったり。
3人の役者は素晴らしかったです。男気溢れる元軍人、狂気に満ちた殺人鬼、なんだか柔らかい感じだけど頼れそうな保安官。人生ベスト10には間違いなく入ります。
すっきりしない(グロにも注意)
『ノーカントリー』(邦題)の意味は、他のレビューを拝見して、ようやくわかった。
主人公(というか狂言回し的な役)が途中で切り替わったり、キャラの死に様があっけなかったり、演出が物足りない。
最後は勧善懲悪で終わるかと思ったけど、投げっぱなしで終わり。
普通の映画監督なら、保安官と殺し屋が相討ちで終わりそうな映画なのに。
あと、銃創の治療シーンが多くて、グロシーン注意な作品でした。
すっきりしないなぁ。
追跡ものの中でもダントツ。
ハラハラ感にハビエルの恐ろしさが加わりすぐにこの作品に引き込まれてしまう。展開も非常に良い。
追うもの、追われるものの役どころの設定が完璧。
保安官役がトミー・リー・ジョーンズで良かった。
それだけで追跡ものとして完成されてる。
難しい
犯人の、残虐性は相当なもの。
恐怖を感じました。
ダークナイトの、ジョーカーのような、不気味な存在。(またちょっと種類は違うかもしれないけど…)
それにしても、解釈の仕方が多すぎて、どのように受け取ればいいのか、迷う!!
意味よりも、コインで殺しを決めるシーン、「殺す必要はないわ」「みんなそう言う」という会話、ラストで大怪我を負った犯人も、冷静に対処していること、保安官と対峙しても、保安官は殺さないこと。
考えなければ、わからないことが多い!
基本的には難しいので、原作読まねば…
こわい
とても静かな映画だったが非常に細部にまでこだわった
丁寧な画面作りがされた作品だ
だからこそこの映画には引き込まれてしまうんだろうな
この映画の半分以上の魅力はハビエルバルデム扮する殺し屋アントンのキャラクター性にあると思った
静寂な狂気、異常な哲学、殺傷能力の高さ、
今までにない殺し屋象が確立されていて観ていてどんどん引き込まれる
今や正義というものが通用しない普通の常識では考えられないような殺人がいとも簡単に行われ
それを阻止、抑制することができない狂った世界になってしまったのだ
難しい映画だったけど何回も観れるスルメ映画だとおもう
見た後はどっと疲れてた
全144件中、81~100件目を表示