娼婦たち

劇場公開日:

解説

世界最古の職業、「娼婦」の実態を、彼女たちへのインタビューやプライベート映像、ドラマなどで構成した作品。スペインでベストセラーとなったイザベル・ピサノの小説『YO PUTA』をベースに、女性監督ルナが映像化した。出演はダリル・ハンナ、デニース・リチャーズ。

2004年製作/88分/スペイン
原題:Whore
配給:インター・フィルム
劇場公開日:2005年9月24日

ストーリー

世界最古の職業、それは「娼婦」。SEXという「行為」を媒介に貨幣が流通するこのビジネスは、人類の歴史とともにあった。彼女たちは一体どんなモチベーションで仕事をしているのだろうか? 為政者による法の規制をものともせず、世界各国で行われたきたこの職業は、秘密裏でありながら公然と存在する。映画の大部分を占めるのが、娼婦たちへのインタビュー。赤裸々に語ることばの奔流に、娼婦という仕事についての貴重な「生活と意見」がうかがえる。彼女たちばかりでなく、「買う」側の男たちの発言も交え、女と男それぞれの立場からの「欲望」が浮かび上がってゆく。さらにその中に散りばめられた「男たちは人生や仕事が成功すればするほど、愛情を欲しがる。彼らがお母さんから愛されたように」「お金では買えないものがある。自尊心よ」といった至言の数々。人種・国籍・年齢もバラバラの無名の娼婦たちが語るSEX観に過ぎないと思っていたことばが、いつしか社会の断面をスライスし、人生の真理を鋭く突く。

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