我れ暁に死す

劇場公開日:

解説

ジェローム・オドラムの原作小説をノーマン・レイリイ・レイン(「ゾラの生涯」)とウォーレン・ダフ(「芸人ホテル」)が共同脚色し、「バラントレイ卿」のウィリアム・ケイリーが監督したギャング活劇1939年作品。撮影は「ヨーク軍曹」のアーサー・エディソン、音楽監督は「夜も昼も」のレオ・F・フォーブステインの担当。主演は「白熱(1949)」のジェームズ・キャグニイと「赤い灯」のジョージ・ラフトで、ジェーン・ブライヤン、往年のギャング・スタア、ジョージ・バンクロフト、スタンリー・リッジス(「機動部隊」)、アラン・バクスター(「カンサス騎兵隊」)らが助演する。

1939年製作/アメリカ
原題:Each Dawn I Die
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1954年3月

ストーリー

『バンドン・レコード』新聞の記者フランク・ロス(ジェームズ・キャグニイ)は、州知事候補ハンリイの選挙違反を摘発してトップ記事にかかげた。ハンリイはその報復手段として、部下のキャットとエドワーズの2人を使い、ロスを無実の罪におとし入れた。ロスはハンリイと結託するグレイス検事の告発で、20年の重労働に処された。ロッキイ・ポイントの牢獄で、ロスは麻縄製造工場の激務に従った。看守ピートは酷薄な男で囚人たちのうらみを一身に買っていた。ステイシイ(ジョージ・ラフト)という終身刑のならず者は、すぐロスと友だちになったが、彼は仲間の密告で穴と呼ばれている独房にぶちこまれた。そこでは手錠をかけられ、水とパンだけで数ヶ月を過さねばならなかった。漸く穴から出されたステイシイは、映画会のとき、密告した仲間を殺した。ロスが無実の罪であることを知ったステイシイは、ロスを自由の身にするため一計を案じた。ロスにステイシイの犯した殺人を虚述させたのである。そのためステイシイは服役のまま州裁判所で裁判をうけることになり、ロスも証人として同席した。裁判開始直前、ステイシイは連絡してあった仲間の自動車にとび乗り逃走した。この事件が計画的だと知った当局はロスを共犯とにらみ、穴送りにした。娑婆へ出たステイシイの許に、ロスの恋人ジョイス(ジェーン・ブライヤン)が訪れ、ロスの無実を明かすよう懇願した。ステイシイはロスが穴にほうりこまれていることを知って憤慨し、これをひき受けた。ステイシイはロスを罪におとし入れたエドワーズを捕え、彼の口から直接の犯人がキャットであることを知った。キャットはロッキイ・ポイントで服役中の身であった。ステイシイは自首して再び牢獄へ戻った。その頃、監獄内の不穏の空気は愈々濃厚となり、囚人たちは看守長を殺して暴動を起した。看守対囚人の激しい銃弾戦が展開され、ステイシイは傷ついたがキャットを見つけ出し、所長の前でロスが無実であることを証言させた。その直後、ステイシイもキャットも看守の銃弾にたおれた。やがて暴動は鎮圧され、ロスは白日の身となった。ハンリイ知事の悪事は明るみに出て、彼は殺人罪で告訴された。

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