ロック青年

解説

現代中国の若者たちの生態を描く青春風俗劇。夜の故官前広場でロックを踊る若者たちの描写にはじまり、バイク青年、ショー・ビジネスなど、自由社会そっくりの風俗がふんだんに登場し、目的を持てない若者たちの刹那的欲望が生々しく描かれる。監督は「青い凧」などで世界中から注目を集めているティエン・チュアンチュアン。

1988年製作／中国
原題：Rock Kids 揺滾青年
配給：TCC
劇場公開日：1991年12月13日

ストーリー

歌舞団に所属している竜翔（タオ・チン）は芸術祭参加資格審査に落ちてしまい、恋人の圓圓（マー・リン）との間も気まずくなる。年上のデザイナー、ルオ・タン（シー・スー）の勧めでダンスとショーの演出家に転向した竜翔は派手な生活を送るようになるが、なぜか虚しい。大学百年祭の大イベント舞台の演出を最後にルオ・タンの元を離れた竜翔は、定職も持たず気ままに暮らしてるい少女、小小（チュウ・シュン）のアパートでひたすら眠り続けるのだった。