劇場公開日 1959年11月1日

「話は平凡でもムードや楽曲は良かったのに…」南太平洋 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0話は平凡でもムードや楽曲は良かったのに…

2019年6月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

幸せ

1958年のハリウッド・ミュージカル。
太平洋戦争真っ只中の南太平洋のある島を舞台に、2組のカップルの恋模様を描く。

島に住む農園主のフランス人と従軍看護婦。こちらはしっとりと大人の恋。
ある任務を帯びて島にやって来た若い中尉と島の娘。こちらは若者らしく、情熱的に。
「愛する人が居てこその楽園。居なければただの島」
陽気そうな作風に思えて実は、年の差や各々の境遇、過去、事情…意外とシビアで悲恋的。
しかしながら、2時間半という長尺の中にたっぷり2組の恋や一応戦争映画らしい見せ場を織り込んでるものの、この当時のハリウッド・ミュージカルあるあるで話はそれほど深みは無い。
が、大規模ロケが行われたという南太平洋の島の風景やムードは最高。
楽曲も印象残り、メイン曲の“魅惑の宵”もいいが、南国ムード溢れる“バリハイ”と島の娘がキュートに指をパチパチさせる“ハッピー・トーク”が好き。
見た後も暫く、メロディーが耳から離れない。

話自体は平凡でも風景や楽曲は良かったのに、本作には一つ、残念な点が。
ミュージカル・シーンになると決まって画面が赤くなったり青くなったり黄色くなったり、カラー処理が施される。
よって、せっかくの美しく雄大な景色がおじゃんに。
“バリハイ”など、実景で見たかったのに…。
幻想的な演出を狙ったのかもしれないが、その実は一体どういう意図だったのだろう…??

近大