ミスター・アーサー(1981)

劇場公開日:

解説

莫大な遺産相続を棒にふって愛する女性の許に走る放蕩息子を描くラブ・コメディ。製作総指揮はチャールズ・H・ジョフィ、製作はロバート・グリーンハット、監督・脚本はこれがデビューのスティーブ・ゴードン、撮影はフレッド・シュラー、音楽はバート・バカラックが各々担当。出演はダッドリー・ムーア、ライザ・ミネリ、ジョン・ギールグッド、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ジル・エイケンベリー、バーニー・マーティン、スティーブン・エリオットなど。

1981年製作/アメリカ
原題:Arthur
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1981年12月12日

ストーリー

ニューヨークの大富豪の御曹子アーサー・バック(ダドリー・ムーア)は、何不自由なく暮らす独身貴族。忠義で教養ある執事のホブスン(ジョン・ギールグッド)や祖母のマーサ(ジェラルディン・フィッツジェラルド)らの厳しい目が絶えずつきまとうが、遊びの方は結構うまくやっている。ある朝、父親に呼びつけられたアーサーは、突然ある大富豪の娘との結婚を命じられた。その娘とはスーザン(ジル・エイケンベリー)。もし逆らえば総額7億5千万ドルにのぼる財産相続権を与えないという。巨額をフイにすることはできないと覚悟をきめたアーサーだが、スーザンに贈るダイヤの指輪をマーサから受け取ったときは、何とも空しさを覚える彼。そんな気分のままショッピングに出たアーサーは、ある高級メンズ・ショップでシャツの万引きの罪で問われているリンダ(ライザ・ミネリ)という娘を救った。女優志額の彼女は、失業中の父に盗んだタイをプレゼントしようとしていたのだ。その純粋さに惹かれたアーサーは初めて恋する自分に気がついた。しかし、1度はスーザンとの結婚破棄を決意し、ホブスンやおばあさんにそのことを告げるが、いざスーザンと会うと指輪を渡してしまう彼。一方、ホブスンはリンダに会い、婚約パーティに来てくれと、その日に着るためのドレスをおいていった。そしてそのホブスンが入院した。彼はガンだったのだ。彼は、死の直前、アーサーにリンダと結ばれるようにと言い残していった。アーサーは、リンダをつれて教会へ行くが、そこにはスーザンの父ジョンソン(スティーブン・エリオット)が待っていた。アーサーにナイフをふり上げるジョンソン。無一文になってもよいといって昏倒するアーサー。それを気づかうリンダの様子をみたおばあさんは、全てをのみこみ、リンダといっしょになりたいというアーサーに同意を示し、遺産金額も彼に譲り渡すことを約束するのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第54回 アカデミー賞(1982年)

受賞

助演男優賞 ジョン・ギールグッド
主題歌賞

ノミネート

主演男優賞 ダドリー・ムーア
脚本賞 スティーブ・ゴードン

第39回 ゴールデングローブ賞(1982年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ダドリー・ムーア
最優秀助演男優賞 ジョン・ギールグッド
最優秀主題歌賞

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ライザ・ミネリ
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映画レビュー

4.5見放題が無くても、レンタルしてでも観よう

2023年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

萌える

映画冒頭から美しい「ニューヨークセレナーデ」が流れる。しかし突如 心をかき乱される。車から奇声を上げる男。直ぐに名前が分かる。『アーサー』。
エッエエ〜〜?エ〜〜〜っ?。
😩🥺😞😫😰

邦題「ニューヨークシティ・セレナーデ」。原題 "Arthur's Theme (Best That You Can Do)"。発売以来聴き続け今でも時々聴く大好きな曲。Arthur's Theme というぐらいだから映画の存在は知っていた。しかし、こんなヤロウの為の曲だったのか。40年来の思い破れる。

なかなか情報が出てこないが、ビデオスルーの日本未公開なのか?DVDもレンタルは有るがセルは無い。配信すらほとんど無い。唯一かアマプラのセルレンタルのみ。日本ではこんな待遇。当時知らなくても当たり前。ずっとB級映画だと思っていました。でもアカデミー賞では主要部門のノミネート、受賞もしているんですか〜。

でもこんなアル中 ヤロウでも、スリの女性を助けたり(良し悪しは別)、彼の使用人ホプソン(ホブソン)への対応など、だんだんと人間味があふれる人だとわかってくる。バーの会話で使用人を本当の父のような存在だと思っているのがわかった。そして、結婚式をあげる20分前にスーザンが働くダイナーで決意をする。

どんなことがあっても常に見守ってくれていた使用人ホプソン、なんだかんだ言っても最後には見捨てなかった ばあ様マーサ。彼は魅力溢れる人だった。
厳格な父、そして家系。彼にはそれが耐えられなかった。 しかし見守ってくれる人がいるとわかった今、彼の本当の人生が始まるのだと思う。

私は最初このキテレツな男を凄く不快に思っていたが、徐々にこの男に惹かれもした。そしてこのキテレツさにより、より強く印象に残る作品となった。

でもスーザンのどこに惹かれたかはしっかり描かれていない。これだとただ結婚を逃れたいだけ。ホプソンの永遠の別れも分かりにくい。退院するのを待っていたと思っていた。重要な主題歌でニューヨークが出るが、そこまでニューヨークを象徴する場面は出てこない。アカデミー脚本賞をノミネートしている割には雑。ただそれでも、ビデオスルーなんてあり得ない。(追記:日本公開1981年12月12日でした)

♪♪♪♪♪
♪ If you get caught between the moon and New York City. Best that you can do is fall in love. 「夢と現実の間で悩んだら、一番は恋する事。」
映画の主題歌は映画を観なくては本当の良さは分からない。

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imaxmax

5.0コメディ映画では一番好きな作品

2022年5月5日
PCから投稿

なぜこの作品がDVD化されてないのか不思議。
単なる、おバカ映画でないのは受賞歴を見れば明らか。
テレビではなかなか放送してくれない。
ニコニコ動画で吹き替え版が観れるが、オープニングから笑いっぱなし。

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馬券師

3.0ニューヨーク・シティ・セレナーデ

2021年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 映画も観てないのにサントラレコードを買ってしまった大学時代。もちろんクリストファー・クロスに夢中になったからだが、ストーリーについては興味もない映画だった・・・狂ったように高笑して金をちらつかせてのナンパ・・・実は娼婦だったというオチもつくが、それほど金満ライフのいやらしさを見せつけてくれる。

 ネクタイを万引きしているリンダ(ミネリ)を目撃。追いかけてきた警備員とのやりとりが面白いけど、助けたアーサーもどうして一目惚れしてしまったのか・・・いつもヘベレケになってるんだから、そんな感じの女はいただろうに・・・ 7億5千万ドルの価値はあるのか?(笑)

 コメディなんだろうけど、それほど笑えず、やっぱりストーリーも設定も面白くない。いかれたアーサーの演技が光ってるだけ。執事のギールグッドの演技もいいんだけど・・・

 関係ない話になりますが、大ヒットしたこの曲がラジオの番組でクイズにされていた。
司会者「さてこの曲のタイトルは?」
解答者「アーサーのテーマ」
司会者「ぶ、ぶー、残念でした。正解はニューヨーク・シティ・セレナーデでした~」
かわいそうな解答者・・・あってるよ。

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kossy

4.0コレで「アル中」と誤解された ムーア

2019年8月3日
Androidアプリから投稿

業界で 活躍の場が違いそうな、ムーア、ミネリ、
ギールグッドの組合せが、面白い
(各々 アクが強い)

私は ギールグッド目当てだったが、よかった
アーサー(ムーア)の「頬ひっぱたき」まで
さまになってる
親の役割も果たす、英国臭むんむんの執事

自由過ぎる アーサーが、一目惚れしたのが万引き女リンダ(ミネリ)
彼が 唯一、選択出来ないのが「結婚相手」

厩舎や傷治療の場面での 二人の演技が、
アドリブっぽくて面白い
ミネリが 思わず笑っちゃう、みたいなのも可愛い

リンダは 執事ホブスンのプレゼントしたドレスで、アーサーの心を 更に波立たせる
(ミネリ、あーゆうドレスが 似合うのよね)

ほとんど 酔っぱらい演技のムーアだったが、音楽的才能も披露 (ほんとは 多才)

ホブスンの名は Hobson´s Choice から、かな?

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jarinkochie
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