劇場公開日 2018年5月26日

「20年経った今だからこそ。」ヘンリー・フール バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.520年経った今だからこそ。

2018年5月28日
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1997年にハル・ハートリーがカンヌで脚本賞を受賞したが、日本で劇場公開されたのは1999年。その後に作られた続編2本とまとめた形で、2018年に改めてスクリーンで観られることになった。初公開時に観ているが、20年という歳月が流れたからこそ、非常にクリアに作品の進化が見えるようになったと思う。

かつては創作と才能にまつわる奇妙な友情の物語、と捉えていたが、同時に舞台となる町をひとつのコミュニティと捉えた群像劇であり、当時の世相を見つめる社会派な視点が巧みに織り込まれていて、なんと重層的な作品であることか。それでいて人を食ったようなユーモアが随所に感じられ、人々と見つめる目はどこか優しい。

今だからこそいろんな見方ができる作品なので、真価を見極めるためにも多くの人に観てほしい。

村山章