ペイバック

劇場公開日:

解説

裏切られ、全てを失った男の復讐を描いたハードボイルド・アクション。原作はリチャード・スタークの犯罪小説の名作『悪党パーカー』シリーズの一編「人狩り」(ハヤカワミステリ文庫・刊)で、67年のジョン・ブアマン監督、リー・マーヴィン主演「ポイント・ブランク 殺しの分け前」に次ぐ二度目の映画化となる。監督は「陰謀のセオリー」「L.A.コンフィデンシャル」の脚本を手掛け、これが初演出となるブライアン・ヘルゲランドで、脚本は彼と「マッドマックス サンダードーム」のテリー・ヘイズの共同。製作は「アンナ・カレーニナ」のブルース・デイヴィ、製作総指揮も同作のスティーヴン・マクヴィーティ。撮影は「187」のエリクソン・コア。音楽は「ジョー・ブラックをよろしく」のリス・ボードマン。美術は「ナイトウォッチ」のリチャード・フーヴァー。編集は「ブレーキ・ダウン」のケヴィン・スティット。衣裳は「ネゴシエーター」のハ・ニューエン。出演は「リーサル・ウェポン4」のメル・ギブソン、「スター・トレック 叛乱」のグレッグ・ヘンリー、「イレイザー」のジェームズ・コバーン、「ブレイド」のクリス・クリストファーソン、「マイティ・ジョー」のデイヴィッド・ペイマー、「クラッシュ」のデボラ・カーラ・アンガー、「ローリング・サンダー」のウィリアム・ディヴェインほか。

1998年製作/101分/アメリカ
原題:Payback
配給:日本ヘラルド映画配給(日本ビクター=日本ヘラルド映画提供)
劇場公開日:1999年5月15日

ストーリー

しがない盗み専門のプロ、ポーター(メル・ギブソン)は妻のリン(デボラ・カーラ・アンガー)、相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリー)と共にチャイニーズ・マフィアから14万ドルを奪うが、ヤク中でヴァルの言いなりになっていた妻のリンに撃たれる。命は取り留めたが心に深い傷を負ったポーターは、復讐のため街に帰ってきた。彼はスタッグマン(デイヴィッド・ペイマー)というヤクの売人の語で、ヴァルが奪った金を“⊆組織‰アウトフイツト⊇”からの借金の返済にあてたことを知った。ポーターはかつて惚れていた娼婦ロージー(マリア・ベロ)からの情報で、ヴァルが中国系の娼婦パールとしけこんでいたホテルを急襲、ヴァルに自分の取り分の7万ドルの返済を約東させる。面倒を嫌う“組織”はポーターを殺すようヴァルに命じた。一方、悪徳刑事たち(ビル・デューク、ジャック・コンレイ)も問題の金に目をつけた。ポーターはロージーを襲ったヴァルを痛めつけ、“組織”の幹部であるフェアファックス(ジェームズ・コバーン)とカーター(ウィリアム・ディヴェイン)の名前を聞き出すと、ヴァルの息の根を止める。“組織”の事務所に乗り込んだポーターはカーターをあっさり殺したあと、ボスのブロンソン(クリス・クリストファーソン)の息子ジョニーを誘拐する。だがパールの属するチャイニーズ・マフィアに命を狙われ、フェアファックスに捕まって拷問を受けてしまう。ポーターに息子の居場所を吐かせたブロンソンたちはそのホテルへ。だが、それはポーターの罠だった。部屋に仕掛けた爆弾で“組織”の一党はは全滅。ポーターはロージーと共に街を去った。

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映画レビュー

3.0一匹狼の悪党 vs 巨大悪の組織

2024年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

一匹狼の悪党 vs 巨大悪の組織という構図。
一匹狼を応援したくなりますね。

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光陽

2.0謎のこだわりw

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

3.0キャリアの分岐点

2023年10月31日
PCから投稿

本数は減ったものの、今でも主演作や、監督作が公開されるメル・ギブソン。
彼のキャリアの中でも、確実に分岐点と言える作品がこれだろう。それを世間では「落ち目」という言い方をしたりするが、ちょっと違う。

アクション俳優としての可能性をある程度見限り、こののち、監督としても前例のないメガヒットを記録しているし、アクション以外のロマ・コメという畑違いのジャンルで、ナンバーワンヒットを記録している。アニメの声優にもチャレンジをしており、俳優としていろんな可能性を試していた時期がこのころ。その、アクションスターとしてのキャリアにくさびを打ち込んだ作品がこの映画で、それまでは絵空事の現実離れをしたヒーローを演じていたのが、人間臭い性格俳優のような役作りをするようになったのだ。ちょっとダークで、悪党の要素も半分含んだキャラクターを、シュアに演じている。やはり彼は俳優としてのスキルはズバ抜けているのだ。

原作のキャラクターはシリーズ化も視野に入れていたようだが、残念ながら単発で終わったよう。そして、相変わらず女性のキャラクターが弱い。まあ、でも映画としては一定の水準を満たしており、十分楽しめるレベルの作品だ。

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うそつきカモメ

3.5ダーティーヒーロー

2022年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

相棒の裏切りで九死に一生を得た主人公(メル・ギブソン)は復讐を誓う。
恋人(マリア・ベロ)と二人で、警察、犯罪組織を相手にやりたい放題。
かなり無茶苦茶だが、メル・ギブソンだといいかなぁ、と思ってしまう。

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いやよセブン
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