劇場公開日 2018年8月4日

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「子ども時代のこと。」プロヴァンス物語 マルセルの夏 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子ども時代のこと。

2024年1月28日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

ダイナミックでユニークな景色と、少し気だるいリラックスムードのテーマ曲…。
冒頭から明るい。
そしてその印象どおりの映画だった。

ここに出てくるのは、ささいな事に夢中になりこだわりもする、感じやすくも無邪気な、誰でも多少は経験のある子ども時代のこと。
自然。さまざな人たち。暖かい家族の見守り。そんな中で育んできた知恵や愛情や勇気。振り返ってみれば、のん気でのびやかで幸せだった時のこと。

この映画を観て、そいういえば自分も...などと子供時代を思い出し多かれ少なかれ童心に戻り癒やされる人は結構いるのかもしれない。
でも、自分の場合はこんなに恵まれていなかった...という人も中にはいるだろう。

後者にとっては、この作品は、はたして観てよかったと思えるものだろうか?…
そんなことを考えてしまうのも、私はこの作品に、所詮は理想像にすぎないでしょ?というちょっとひねくれた?印象もまた持ってしまうから。

…でも、きっと観る価値はあるのだろう。良いものは伝染していくから。
ストンとは受け入れられなくても、少しでも気持ちが洗われたり、なにかを再認識できればそれでよいのだろうな。

あま・おと