ブレインデッド

劇場公開日:

ブレインデッド

解説

毒牙を持つ“ラットモンキー”のためにゾンビ化する人々の姿を描くスプラッタ・ホラー。監督は「ミート・ザ・フィーブル 怒りのヒポポタマス」のピーター・ジャクソン、製作はジム・ブース、スティーブン・シンクレアの原案をもとに、ジャクソン監督とシンクレア、フランシス・ウォルシュが共同で脚本を執筆。撮影はマレー・ミルネ、音楽はピーター・ダセントが担当。主演は舞台を中心に活動するティモシー・バルム、スペイン出身のダイアナ・ベニャルヴァール、ニュージーランドのヴェテラン人気女優エリザベス・ムーディ。

1992年製作/104分/ニュージーランド
原題:Braindead
配給:松竹富士
劇場公開日:1993年6月19日

ストーリー

一九五七年、ニュージーランド。スマトラ群島の小島スカルに生息する毒牙の混血種“ラットモンキー”が、ウェリントン動物園にやって来た。雑貨屋のスペイン娘パキータ(ダイアナ・ベニャルヴァール)は、タロット占いの祖母が予言した“運命の恋人”ライオネル(ティモシー・バルム)を動物園に誘う。後をつけてきた彼の母ベラ(エリザベス・ムーディ)は、二人のキスを盗み見る際、ラットモンキーに噛まれてしまう。ベラの傷は悪化し、全身が腐り死を迎えたかに見えた。しかし彼女は蘇り、看護婦マクタヴィッシュ(ブレンダ・ケンドール)を噛み殺してしまう。ゾンビ化した二人をライオネルは地下室に軟禁する。母の葬式を終え、一安心と思いきや、再びベラは墓場で蘇り、不良青年とマクラダー神父(スチュアート・デヴァニー)が餌食となり、地下室の住人となる。そしてとんでもないことに、看護婦と神父の間にゾンビ・ベビー“セルウィン”まで誕生してしまった。一方、屋敷を狙うレス叔父さん(イアン・ワトキンス)が地下室の秘密を知り、屋敷を強引に譲り受け、大パーティーを催す。ゾンビたちの攻撃が始まり、パーティー客は続々と餌食となっていく。パキータとライオネルは叔父とともに交戦し、ゾンビたちを退治した。そして家を焼き捨てたライオネルは、恋人パキータを抱き寄せるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0Party's over!!

2024年4月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

楽しい

怖い

興奮

クライマックスシーンで300リットルもの偽血が使われたことでも知られる本作。グロ描写が話題になりがちですが、すごく良くできた映画です。なんなら私、泣きましたからね!正直自分でも、疲れてんのかな?って思う(笑)

マザコン男と占い師の孫の女が恋に落ちるんですが、この人間関係の見せ方がすごくいいなって思いました。普通にコメディタッチの恋愛ドラマを観ているようでした。パキータの仕草がいちいち可愛いし、ライオネルの情けない姿には同情しつつ応援したくなります。

人間ドラマをしっかり見せつつ、続々とゾンビが出て来ますが、このゾンビたちも個性があって凄く面白い。グロ描写のレパートリーも豊富です。後半は画面いっぱいにドロドロのグチャグチャになりますが、時折見せるゾンビのお茶目さにクスリと笑ってしまいます。

この映画の凄いところは、先にも述べたように人間ドラマをしっかり描いているところ。ゾンビになっても母のことをママと呼び、献身的に面倒を見る主人公にはおかしさと同時に切なさを感じます。そのゾンビママといかにして決別するか、恋人との未来はあるのか?胸熱ポイントです。

あと、何と言っても「Party's over!!」ですよ!映画史に残る名言じゃないでしょうか?主人公の覚醒っぷりと相まって、このあと起きる大惨事の予感に興奮は最高潮です。そして期待を裏切らない。本当に素晴らしい!

…散々人間ドラマがどうとか言いましたが、本当にグロいです。ある程度グロ慣れしてる私も少しウェってなりました。それでも勢いあるアクションのお陰で若干中和されてる…はず…。

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どすこいたろう

3.0微かなピュア、端整な構成。巧い。

2021年6月1日
iPhoneアプリから投稿

念願の初見。
楽しんだ。
チープで露悪な過剰の先に微かなピュアが有るらしいのが味噌。
乱雑の極みに見えて何故か端整で無駄の無い構成。
巧い。
ピージャクの成果は「乙女の祈り」「第9地区(製作)」だが、その起点がコレなのが面白い。
中古DVDの骨董価格程の値打ちは無いが。

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きねまっきい

2.5芝刈り機は有能だなあ

2019年12月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

噂には聞いてたこのタイトル。まじめに観てもしょうがない気もしたので前半は倍速で消化。ゾンビ化したのがウヨウヨ出てきて普通にみた。

ラスト20分の死闘は死霊のはらわた ミーツ 物体Xといったところ。即物的で倫理観が完全にぶっ壊れてむしろ爽快!ここまでふっきれた描写ができるのは並の感性ではない。演出した人間も演じた人間も尊敬に値する。

ピーター・ジャクソンはこれで名を売ったわけで、突き抜けることが重要だと教えてくれる映画ですね。

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散歩男

4.0100人(?)斬り

2019年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

 前半の過保護の母親とマザコン青年、ドラッグストアの娘パキータの関係。それとゾンビ化した母親、看護婦、神父を隠し通そうとするライオネルに大笑い。究極のスプラッター・ゾンビ映画には恐怖心だけではなくお笑いの要素が不可欠だ。

 神父のカンフーシーンと、神父・看護婦のSEX狂いの上赤ん坊まで出来てしまうドタバタホラーも素晴らしい。ラストの芝刈り機での100人斬り(?)もすごい。ここまで来ると気持ちいいくらいトランスしてしまいそうになる。

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kossy