劇場公開日 2020年1月11日

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「シュールな映画…(追記有り)」プラン9・フロム・アウタースペース どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シュールな映画…(追記有り)

2024年3月17日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

単純

先に「地球の静止する日」を観たのは偶然ですが、それのお陰でこの映画の言いたいことがよく理解出来ました。地球人に対する警告というテーマがあり、思ったよりまともな映画だな、と思いました。

それにしてもこの映画、低予算で作られたのでしょうか、随所で見られる小道具のチープさが笑いを誘います。各場面のセットも何処か寂しい感じ…。何より演技(笑)え?これであってるの?監督さん納得してるの?見てるこっちが不安になります(笑)それでも棒読みらしいセリフを理解できなかったのは救いだったかも。日本人で良かった(笑)

あとカメラワークって大事なんだなぁと。緊張感があまり伝わって来ないのはそのせい…だけじゃないのはわかってます(笑)

これも古い作品です。当時の観客と同じ目線で観るのは不可能です。私はお笑い映画として楽しみました。最初の10分で笑えれば最後まで楽しめるかも…

※追記

レビューを投稿したあと何故かまた観たくなり、3日連続で観てしまった…。私はバカになってしまったのかもしれない。自分が信じられません。

一度目観た時は、確かにこれは酷い、と思いながら笑っていたのですが、そういえばこれはSF映画なんだっけ、「史上最低のおバカ映画!」とか言われてるけどお笑い映画じゃあないんだよな…。と思い、SF映画として観ることに。
結果、私は何を観ているのか分からなくなりました。意味不明な理論、ストーリーはシッチャカメッチャカ、ブレブレな世界観…。SF映画として観たら本当に酷い。そして怒涛のクライマックスで爆笑。最後まで観た時に、ん?この映画は何だっけ?…あぁ…SF映画だったんだっけ…。振り出しに戻る。

SF映画なのにこれだけ笑かしてくるのは監督の腕の無さでしかありません。しかし、何故かまた観てしまう。多分これからも定期的に観続けると思う。謎の魅力があります。でなければ70年近く経った現代に残っていないはずです。

この映画、いいところもあります。
・ヒロインの夫人がかわいい
・俳優がちょいちょいいい表情する
・「お前は何を言っているんだ?」などメタフィクションとも取れるようなセリフを吐く常識人もいる
・ベラ・ルゴシの遺作
・実は結構怖いゾンビ警部の顔
・かわいいUFO
・音楽は頑張ってると思う…

部分的に魅せるところはあるんです。オープニングの妻を失くして悲しむ老人のシーンとか。でも、残念ながら一本の映画としての整合性が取れていません。でも好き。

どすこいたろう