劇場公開日 1986年3月21日

「【”バカ騒ぎ”のロードムービーの中で描かれた、末期のベトナム戦争に対する反戦の想いを描いた青春映画である。】」ファンダンゴ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”バカ騒ぎ”のロードムービーの中で描かれた、末期のベトナム戦争に対する反戦の想いを描いた青春映画である。】

2022年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■ベトナム戦争中の1971年、テキサス州の大学寮。
 卒業記念パーティーの最中にワグナーは徴兵された事を理由に、デビーとの結婚中止を宣言し、それをきっかけにガードナー(ケヴィン・コスナー)は最後のファンダンゴ(バカ騒ぎ)をやろうと提案。
 5人の青年が結成する”グルーパーズ”はそれぞれの思いを胸に、一路メキシコ国境へ…。

◆感想

・おバカな、バチエラー・パーティー要素を纏いつつ、今作は強烈なベトナム戦争批判映画である。

・結婚を予定していたワグナーは徴兵された事を理由に、デビーとの結婚中止を皆の前で宣言するが、ガードナーは”メキシコ国境に埋めた”ドム”を取りに行こうぜ!”と、意気消沈する”グルーパーズ”のメンバーを鼓舞する。

・途中で、危機一髪のスカイダイビングなど珍事続発の陽気な道中に、別れの寂しさや徴兵の不安、恋の痛みを忍ばせて切なさを誘うシーンが、可笑しみと共に鑑賞側に製作者のメッセージが伝わって来る。

<今作は、ケヴィン・レイノルズ監督の学生時代の短編がスピルバーグの目に止まり、アンブリンで長編化されたものらしいが、スピルバーグ監督が認めた理由が、良く分かる作品である。
 反戦映画の新たな手法を示した一品であると思った作品でもある。>

NOBU