ナスティ・ガール

劇場公開日:

解説

原作者であるアーニャ・ロスムスの体験にもとづき、ナチス時代の故郷の歴史を調べようとするドイツ娘の半生を描いた社会派ドラマ。原題は“いけない娘”の意。90年ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)と観客選出ベスト・フィルム賞、ニューヨーク映画批評家協会外国語映画賞を、それぞれ受賞。

1990年製作/西ドイツ
原題:The Nasty Girl Das schreckliche Madchen
配給:松竹富士
劇場公開日:1991年9月20日

ストーリー

カトリック協会が強大な力を持つドイツの小さな町ピルツェン。名家に生まれ育ったソーニャ(レナ・シュトルツェ)は、少々変わり者だが聡明な少女である。全国論文コンクールで一等賞を取ってパリ旅行に招待されたソーニャは、次のテーマを「ナチス時代の我が町」に決め、資料捜しを開始した。やがて彼女は、1934年発行の新聞で二人の教会関係者がユダヤ人商人を告発したという記事を見つける。ソーニャは新聞編集者のユッケン教授(ハンス・R・ミューラー)ほかに記事の真偽を訊いてまわるが、誰の協力も得られないばかりか、町中の人々がソーニャ一家に冷たくあたるようになった。結局、論文は完成しないまま終わる。十数年後、恩師マルチン(ロベルト・ギッゲンバッハ)の妻となり二人の子を産んだソーニャは、再び大学に戻り、過去の歴史を調べ始めた。以前にもまして人々の妨害は激しく、自宅まで爆破され、夫はソーニャとの別居を申し出る。だが、ついにソーニャはユダヤ人を告発した二人がユッケン教授とブルンメル司祭であることをつきとめ、名誉毀損を訴える二人と法定で争いこととなった。裁判はソーニャが勝ち、今や町の英雄となったソーニャは、しかし市役所に飾られることになった自分の銅像を押し倒すのであった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第63回 アカデミー賞(1991年)

ノミネート

外国語映画賞  

第48回 ゴールデングローブ賞(1991年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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