劇場公開日 1966年6月14日

「今は昔のドラマツルギー作品とマクガフィン」市民ケーン コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今は昔のドラマツルギー作品とマクガフィン

2022年5月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

怖い

内容は、アメリカのザナドゥと呼ばれた新聞王ケーンの人生に光を当てた物語。好きな言葉は『薔薇の蕾』でこの言葉を中心に話が進められ一体!?薔薇の蕾と何だったのかと考えさせる辺りは脚本の上手さを感じます。この時代から根強く残る演出法ではありますが素晴らしい。場面やシーンでは幼い父との確執と大人になったケーンとの皮肉なまでの類似性を表現する辺りが面白かったです。降って沸いた様な富豪生活の興亡は観ているものの気を惹き最終的には、1人の人として市民として幸せとは呼ばなかったかも知らない人生に自分を重なり考えさせられる辺り脚本の手本的作品です。

コバヤシマル