劇場公開日 1966年6月14日

「とんでもない予算をかけて作られた映画だと分かったけれど,今の時代に...」市民ケーン しょうけらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0とんでもない予算をかけて作られた映画だと分かったけれど,今の時代に...

2022年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

とんでもない予算をかけて作られた映画だと分かったけれど,今の時代にこれを見てそれほど感嘆するべきことがあるのかどうか自分にはわからない.野心と志を持って財を成した人物が,実は自分がかわいいだけであると周囲の人々から見透かされてしがない生涯を終えるという話はそれほど珍しく盛んなくなってしまった.女性を美しく撮影するような光の当て方と,ケーンの顔を切り取るように光と影が横断しているところは面白いと思ったけれど,それ以上に映像として印象深いところはないかな.Rose Budという言葉は結局幼少期のサッチャーに引き渡されたシーンに回帰して,すべての始まりだったあの別れが無ければというたらればを回想したという話だったのかもしれない.

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