獅子座

劇場公開日:

獅子座

解説

フランスの名匠エリック・ロメールが1959年に発表した長編デビュー作で、ヌーベルバーグ初期を代表する記念碑的作品。パリで気ままに暮らす自称作曲家のピエールは、叔母の莫大な遺産を相続することに。有頂天になり派手なパーティを開くピエールだったが、遺産はすべて彼の従弟の手に渡ることが判明する。金の無心をしようにも友人たちはバカンスのため不在で、アパートを追い出され一文無しになったピエールは、パリの街をあてもなくさまよう。ジャン=リュック・ゴダールがカメオ出演。クロード・シャブロルが製作を手がけた。1959年製作で、日本では1990年初公開。2021年4月、「エリック・ロメール監督特集上映 六つの教訓話 デジタル・リマスター版」でも上映される。

1959年製作/103分/フランス
原題:Le signe du lion
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2021年4月24日

その他の公開日:1990年12月8日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1965 Les Films du Losange

映画レビュー

4.0パリを彷徨

2022年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公は伯母の遺産が入ると知り、友人たちを招いてどんちゃん騒ぎ。
ところがいとこが遺産をもらうことが分かり、無一文になり、友人たちもバカンスでパリにいない。
ホームレス状態でパリをさまよい・・・。
懲りないなぁ。

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いやよセブン

5.0身につまされる

2021年7月20日
Androidアプリから投稿

※星取りは苦手。何か書きたくさせてる時点で5つ星!

わたしはパリの街を彷徨い続けていた
どうしていいか分からず
頭を抱えていた
金がない金がない金がない
四十にもなって
根っからの怠け者の私が
今さら働けるはずがない

スマホの電源はとっくに切れている
おしゃれ人間たちが集うカフェで物乞い
本当ならわたしは
あの席に座ってこじゃれたケーキと
淹れたてのコーヒーを飲んでいる人間なんだ…

…という気分を味わう103分。
演出、てこういうことだよな、
とも思ってた

街なかの陰影が印象に残る映像
胸に迫るものがあった
街なかを彷徨っている気分にさせる
ある意味でロードムービーだった

そして音楽が素晴らしい

某ヒットアニメ映画がポップミュージックの2時間使ったPVだとしたら、
こちらは暗澹とした気分を
いい意味で増長させる粋な音楽の映画…
とも言えるくらいに素晴らしかった

最後の顛末は、
お気楽すぎて拍子抜けしたけど
でも、そこよりも今のわたしに身につまされる話で
ピエールと歩きながら考えていた
わたしはピエールとは違って働くのが好きなんだから
がんばろう~♪と思った
今ならしかるべき行政窓口へ行き
暮らしの支援の手続きを取る…
てとこで終わるのかな笑

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